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0424 六甲山腹「黒五谷」のクリンソウ [山歩き]

今年も咲いていた六甲山腹のクリンソウ。去年より1週間早い。
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今年はどの花も早いので、クリンソウも?と思ってこの日行ってみた。
7:45 住吉台エクセル東のバス停から登山道に入る。
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五助ダム。
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8:10 ダムの上の河原に出る。木道がいい感じ。
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人の顔にも見える花。
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枯れたススキが残っていてここだけ冬の名残り。
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明神池。
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住吉道を奥へ。
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8:29 黒五谷の分岐。去年はこれを見逃してずいぶん遠回りしてしまった。
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倒木のトンネル。去年倒れたのかな。
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これはもっと前の倒木の根っこ。道は修復されていた。
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8:40 打越峠と雨ヶ峠の分岐。ここがクリンソウの場所の目印。
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すぐ右手に近年植えられたクリンソウがある。
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花の世話をされている方々が、もっと人目につくところにと植えたそうだ。

反対側の雨ヶ峠への道を100mほど歩いて左の細い道を入ると群落はある。
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満開少し前かな、まだ蕾も残っていたが見事に咲いていた。
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9:00 クリンソウをしばし堪能して帰路に就く。
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同じ道を帰るのもなんだと思って、打越峠回りのルートで。毎年迷うが今回は時間を計ってみよう。
River Cross。
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Crooked Tree。
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9:12 打越峠。ここも大きな分岐だ。打越~住吉道方面へ。
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蛇いちごの群落。
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9:25 打越山山頂。ここからが長かったなあ。
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10:00 住吉川を渡る。
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ニュー鹿おどし。
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10:16 登山口に戻る。
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やはりこちらのルートの方が15分以上遅かった。違う道を通る方が目先が変わっていいけど、今後のために覚えておこう。午前中で12000歩を超える山歩きになったが、久しぶりにトレッキングが出来てよかった。


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0422カルガモ親子・マロニエなど [日々の散策]

0422住吉川に現れたカルガモ親子。
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今年は早いなと思ったが、去年も同じ時期だったので、ここ数年は早まっているのかな。ただ、花と違っていつ見つけるかということがあるので、時期を決めるのはやや早計か。

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実はこの日の夕方に今季初のカルガモ親子を見ていたが、スマホしかなかったのでこの写真しかない。
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場所は43号線の北。

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桐の花。藤の近くにあったがこちらは花房が上を向いているのでわかる。
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夙川山手幹線沿いのマロニエ並木。朝早く行ってみた。
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西浜公園のナンジャモンジャ(ヒトツバタゴ)。
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前日の夕方、2号線の北の久原橋の下でちらっと見かけたので、この日は朝の散歩を兼ねて住吉川へ。河口からずっと歩いたが見つからない。念のためにと久原橋に行くと、3羽ぐらいの親ガモがいたので、左岸に回ってみたら草むらの中に雛を発見。巣からちょうど出てきた。
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見逃していたら、今日もいなかった…になるんだな。
その辺をぐるりと回って、巣に帰るのかなと思っていたら、どんどん川を下って行く。
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雛たちは右往左往しながら、母親に必死でついて行っている。
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遂にJRの上から急流になっている所に向かっていった。
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そのままもみくちゃになって流されて、なんと2号線の下の浅瀬に無事着いてしまった。
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この急流を下ってきたなんて!!
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以前にもカルガモ親子が堰堤を下って行ったり、逆に登らせようとしている様子は見ていたが、生まれたばかりの雛にこんな急流下りをさせるとは思っていなかった。どこまで判断できているのか、DNAのなせる業なのか、つくづく不思議だと感じたことだよ。

終わりに、この時期の花々をいくつか。
色の濃い乙女椿?
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八重山吹。
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シャガ。
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蛇いちご。
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ピンクがかったハナミズキ。
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エニシダ。
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これはツグミ。
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ベランダの君子蘭。
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同シクラメン。なぜか今満開。
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4月22日の月は三日月。月齢2.25
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映画『パリタクシー』@kino cinema 神戸国際 [映画]

映画『パリタクシー』@kino cinema 神戸国際
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原題:Une belle course(美しき旅路)2022年フランス製作
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なかなか良いフランス映画、と紹介されていたので観に行くことにした。「免停寸前のタクシー運転手と92歳のマダムのパリ横断旅を描いたヒューマンドラマ」とあったが、パリの街をぐるぐるタクシーで廻っているうちに、様々な事件に巻き込まれていく、というような展開なのかな、と思いながら観たのだが、事前にレビューなど読まなくてよかったと思ったのだった。それくらいよくできた映画だったが、事前に構成を知っているとネタバレになって、感動は3割減になるようにも思われるので、この稿を読んで行ってみようと思われた方は、是非予断を排して観ていただきたいと思う。
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ここでやめるわけにもいかないので、あらすじの一部を紹介しておく。「タクシー運転手として働くシャルルは、金なし・休みなし・免停寸前という人生最大の危機を迎えていた。そんなある日、タクシーに乗せた客マドレーヌから、寄り道しながらパリを横断してほしいと依頼が…。」
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客となった女性マドレーヌは92歳の女性で、これからパリの街の反対側にある養老院に入るという。演じているのはシャンソン歌手のリーヌ・ルノーという方で、実年齢もほぼ同じだが、凛とした気品のある方だった。こんな風に歳をとりたいものだと思った。
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あまり気の進まない仕事だが、金のために引き受けた運転手のシャルルを演じるのはコメディアンのダニー・ブーン。初めはふてくされがちだった彼が、この奇妙な"One Day Trip"の中で次第に変化していく様を見事に演じていた。

二人が立ち寄ったパリの街の場所々々は、彼女の人生にとって特別な意味のある場所だった。そこで語られたのは、戦後間もなくからベトナム戦争の時期までを、時代と闘いながら生き抜いた一人のフランス女性の壮絶な人生だった。
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二人が車で巡ったパリの街の風景はどれも美しかった。これだけでもこの映画を観る価値はあると思われた。この街で生きた彼女の人生は美しかったと言えるだろうか、それとも…。映画の中の節々で印象的に流れていたのはJazzの名曲たちだった。なぜフランス映画でジャズが?とも思ったが、ステファン・グラッペリやジャンゴ・ラインハルトらが、戦後のパリで活躍していたことに思いが及び、何となく腑に落ちた気がした。

サントラではないが3曲ほどyoutubeからあげておく。
Etta James - At Last ようやく私に愛が訪れた…
https://www.youtube.com/watch?v=S-cbOl96RFM
This Bitter Earth - Dinah Washington このほろ苦い地球で、愛はなんのためにあるの…
https://www.youtube.com/watch?v=BmEhO1OiEkY
On The Sunny Side of the Street - Dinah Washington 悩み事は玄関に置いて…
https://www.youtube.com/watch?v=1aG-wt983kc

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彼女が人生を終えるにあたって「すべてが一瞬の夢のよう」と語っていた。ふと中島敦の『山月記』の中の「理由も分からずに押し付けられたものをおとなしく受け取って、理由も分からずに生きてゆくのが、我々生き物のさだめだ。」という言葉が頭をよぎった。そして芥川龍之介の『黄粱夢』という小説のことも。この小説は古代中国の故事成語「邯鄲の枕」から作られた作品で、盧生という青年が、夢で自分の波乱万丈の人生を見るのだが、目が覚めてみると、眠る前に炊き始めていた黍の鍋もまだ煮え切らないほどの時間だった…。

二作続けて終活的映画を観てしまったことだよ。

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0409【Angela】(Jazz Rock etc.) Live @Cafe Sun(湊川公園) [ライブ鑑賞]

0409【Angela】Jazz Rock etc. Live @Cafe Sun(湊川公園)
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日曜日の午後、ホンキーでも多彩なライブを行っているEmiちゃんのライブを観に、湊川公園ミナエンタウンのライブハウス"Cafe Sun"にお邪魔しました。ミナエンタウンにはジャム会で何度か行ったことがあり、4年前には「新開地音楽祭」にもこちらの"Milky Sound"で出演させていただきました("The Seldom O'gene" @ 新開地音楽祭)。今年もエントリーしたら出られることになったので、その場所の下見もしてみました。
新開地。
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このビアホール「元町ヱビス」の前あたりが私たちが出演する「スクエアステージ」の場所らしい。
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商店街を北に抜けると湊川公園。
楠木正成の像。初めて見た。
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ライブは二部入れ替え制で、2nd stageは16時スタートだったので、公園で少し時間をつぶして会場へ。
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お店は地下1Fだったかな、50年前に造られたビルらしく中は迷路のようで、いつ来ても迷ってしまいますな。
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お店の中はEmiちゃんファンで満席。このバンドの面々は軽音楽部のOBで、ジャズ・ロック・ブルースという異ジャンルの集合体だそうなので、それぞれのお友達もいらっしゃっていたようだが、この集客力はすごいなと思いました。
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メンバーの方々がそれぞれやりたい曲を一つは持ち寄ってきているとのことで、多彩なジャンルの曲が次々と出てきて、少しも飽きることなく楽しむことが出来ました。
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去年の年末に聴いたお蕎麦屋さんでのライブでは、ギターとベースのみの小編成でしっとりとした演奏でしたが、今回はフルバンドで音量も大きく、ビートも強いので、Emiちゃんのボーカルもより力強いものになっていて、バックバンドで歌い方も変わって来るんだ、ということが興味深かったです。
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私と同級生のEmiちゃんですが、今なお新たな挑戦を続けていることに、刺激を受けて、自分もこれから頑張ろうっと、と思いながらお店を後にしました。

youtubeでのライブ配信。まだ視聴できると思います。
ANGELA Live♪ 2023/4/9
https://www.youtube.com/watch?v=OowqftTDeak&t=2893s


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0409~八重桜・ハナミズキ・藤など [日々の散策]

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朝の散歩。芦屋浜中央公園東の八重桜並木。
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ソメイヨシノの後に八重桜という順番は守られているみたいだ。

続いて呉川町のハナミズキ通りに。
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芦屋温泉の前の桜はまだ咲いていた。今年は長いねえ。
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ハナミズキは満開と思っていたが、まだ七分咲きぐらい?
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咲きかけの花も。
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このブログを始めてから毎年定点観測しているが、例年は4月20日前後だった。2021年頃から早まったようにも思われる。下のリンクの21年の記事に過去記事の総リンクがあるので興味のある方はご覧あれ。
0417 芦屋ハナミズキ通り2022
0412芦屋ハナミズキ通り2021

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朝の散歩から帰って来て、家の前の藤棚をふと見ると、もう藤の花が咲いていた。
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ここの藤は去年は咲いていなかったので二重にびっくり。
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午後、外出する前に近所のいくつかの藤棚を廻ってみた。
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どこの藤も綺麗に咲いていた。
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この時期の花々をもう少し。
変わった種類の水仙。
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ヒマラヤユキノシタ。
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十二単。
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サツキ。ツツジより早かったっけ?
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シバザクラ。
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ピンクの椿は少し前の花。
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フリージア。
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これは芍薬?
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コデマリ。
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ベニバナトキワマンサク。
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ドウダンツツジ。
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この辺にしておこうか。この怒涛の開花ラッシュを見て、牧野富太郎博士(『らんまん』の主人公のモデル)はなんとおっしゃるだろう、と思ったことだよ。

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この日、大陸から強烈な黄砂が押し寄せてくるという情報。花粉症とは無縁と思っていた自分も、心なしか目がしょぼつき、喉がイガイガするような気がした。中央アジアの砂漠化が進んでいるためかな。地球が悲鳴を上げている。
夕方、太陽の光が砂によって遮られ、不思議な様相をしていたので撮影してみた。
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確かに幻想的だが、それを素直に喜べない自分もいた。


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0407 Hobo & Ohya Live! vol.29@豊中アビリーン  [バンド]

0407 Hobo & Ohya Live! vol.29@アビリーン(豊中市岡町)
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HOBO(G.) Sadao Ohya (Fd.) Jumbo Okutani (Md.) & Hitoshi Nakai (Bs.)
Special Guest Seiya Shimaoka (Bj) from Yokohama

この日は朝から強い雨が降っていて、夕方には止むという予報でしたが、これまで何度もライブの日に大雨だったということがあって、「雨男」の異名を付けられた身としては不安で一杯だったのですが、ライブが始まるころにはたくさんのお客様が集まって下さって、どうもこの日は別の神様が降臨して下さったようでした(笑)。
午後の増水した住吉川。
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さて今回は、1月のライブに偶然来てくれていた、サークルの後輩の島岡君が横浜から来てくれて、何曲か一緒に演奏してくれました。演奏を続けていると、こういった思いがけない再会があるんだなあ、とつくづく思いました。彼とはリモートで曲やコーラス等のやり取りをし、3月に帰って来た時はホンキーで代打をしてもらったりしながら、今回のライブに漕ぎつけることが出来ました。
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彼とは40数年前に、梅田のお初天神裏のフェニックス・バードで一時期演奏をしていたことがあったのですが、それっきり会ってなかったのでした。ちなみに、この日偶々ミキサーをして下さった川口さんとお話をしたところ、彼も同じ店に出入りしていたことで、この音楽にはまることになったとお聞きし、不思議な縁を感じました。
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セットリストは、前半がいつものユニット後半がゲストタイムで組んだので、ちょっと複雑でしたが、変化があってよかったかなと思いました。島岡君の高校の同級生たちも来て下さったので、ついついスペシャルゲストを連発してしまいましたが、先輩のイジリにも負けずに素晴らしいバンジョーとコーラスを披露してくれました。彼とはこれからもリモートでやり取りして、お互いのバンドのレパートリーを磨いていきたいと思ったことでした。
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次回は、7月27日(木)と10月13日(金)の予約?をいただきましたので、実現したら是非またお越しくださいね。

Set List(*印がゲストタイム)

1st
Gentle on my Mind (E)
Someday Soon (B♭)
Snowbird (D)
Don't Think Twice It's Alright (G)
It's a Sin to Tell a Lie (C)
*Charmaine (A)
*Sing Me Back Home (G)
*Some of Shelly's Blues (F)

2nd
*Wasted on the Way (D)これが今回一番のトライ?

Crazy (D)前にやりましたね、と大矢君が覚えていたのにびっくり
https://www.youtube.com/watch?v=wdbWFdUb0CQ
Steel Rails (A)
PLACE IN THE SUN (A)
*Dixie Hoedown (G)
*Wait a Minute (B)
*Hello Mary Lou (A)
*Washington County (A)

encore
*The Hobo Song (A) 久々のフルセットでの演奏は気持ちよかったです
https://www.facebook.com/teramoto.hobo/videos/3518359045063009

4月の満月はピンクムーン。
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シバザクラのような鮮やかなピンク色の花が咲く頃という意味だそうです。前日が満月だったが曇って見えなかったけど、この日のライブが終わった後で、雲の晴れ間から一日遅れの月が見えました。




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映画『生きる LIVING』@TOHOシネマズ 西宮OS [映画]

映画『生きる LIVING』
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この映画は、1952年の黒澤明の日本映画『生きる』のリメイク作品で、小説家のカズオ・イシグロが脚本を書いた作品である。黒沢作品は観たことはないのだが、60年も前の作品を今取り上げるのは、作品が現代的な意味を持っているからなのだろうとは思ったが、いぶかしさはやや残っていた。
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事前に黒沢映画の内容は少し見ていた。「市役所で市民課長を務める渡辺勘治は、かつて持っていた仕事への熱情を忘れ去り、毎日書類の山を相手に黙々と判子を押すだけの無気力な日々を送っていた。市役所内部は縄張り意識で縛られ、住民の陳情は市役所や市議会の中でたらい回しにされるなど、形式主義がはびこっていた。ある日胃癌で余命幾ばくもないことを知り、…」という展開は、リメイク版でもほぼ同じだった。
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舞台は1953年、第2次世界大戦後のロンドン。仕事一筋に生きてきた公務員ウィリアムズ(ビル・ナイ)は、自分の人生を空虚で無意味なものと感じていた。舞台がロンドンに変わっても、いわゆる「お役所仕事」は日本と変わらないなと思って観ていた。悪しき官僚主義を批判した作品でもあるという両作品だが、地域の陳情を各部署でたらいまわしにする部分は、まさに「あるある!」に満ちていて思わず笑ってしまった。
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官僚主義の批判といえば、太宰治が晩年に書いた小品『家庭の幸福』があって、作中に「家庭の幸福は諸悪の元」という言葉があって、家庭を大事にするという美徳が、官僚的エゴや保身につながる危険を指摘していた。尤も、家庭を顧みず好き放題しているように見える太宰が言うと「おまいう」と言ってしまいそうでもあったが(笑)。
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さて、医師から余命半年と宣告されたウィリアムズは、仕事を放棄し、海辺のリゾート地で酒を飲んで馬鹿騒ぎするも満たされない。そんな時、酒場でのピアニストとのやり取りの中で歌ったのが、スコットランド民謡の望郷の唄「The Rowan Tree」(ナナカマドの木)であった。ここに第一の転機があったように思われる。日本盤でこれにあたるのが、主人公が最期に歌った「ゴンドラの唄」である。ここにはカズオ・イシグロの新たな視点が込められているのだと思う。
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ウィリアムズはロンドンに戻り、かつての部下であったマーガレットと再会し、バイタリティ溢れた彼女とのやり取りの中で、余命半年の中で「生きる」ことについて考え直すのだった。そして、かつて自らお蔵入りにしていた「市民公園」を造ることに奔走するのだった…。
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人が「生きる」とはどういうことなのか、という問いかけは、全ての人間に突き付けられている命題ではあるが、この作品は60年前の日本で現代的問題であったことが、60年後から見てもやはり同時代的課題であり続けているということを我々に見せてくれたということなのかもしれない。黒沢作品も一度観てみたいと思ったことだ。
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<参考>
O' Rowan Tree
written by lady nairne

Oh, rowan tree! Oh, rowan tree ! Thou'lt aye be dear tae me
Entwined thou art wi' mony ties o’ hame and infancy
Thy leaves were aye the first o' spring, thy flow'rs the summer pride
There wasnae sic a bonny tree in a' the countryside
Oh! rowan tree !

How fair wert thou in summer time, wi' a' thy clusters white
How rich and gay thy autumn dress, wi’ berries red md bright
W e sat eneath thy spreading shade, the bairnies round thee ran
They pu’ d thy bonnie berries red and necklaces they strang
Oh! rowan tree!

On thy fair sterm were mony names, which now nae mair
I see But they’re engraven on my heart, forgot they ne’er can be
My mother! Oh! I see her still, she smil'd our sports to see
Wi’ little Jemnie on her lap, wi' Jamie at her knee!
Oh! rowan treel

Oh! there arose my father’s prayer, in holy evenings calm
How sweet was then my mother’s voice, in the Martyr’s psalm
Now a' are gane! W e meet nae mair meath the rowan tree
But hallowed thoughts around thee twine o’ hame and infancy
Oh! rowan tree!


『ゴンドラの唄』
作曲:中山 晋平 作詞:吉井 勇

いのち短し 恋せよ少女
朱き唇 褪せぬ間に
熱き血潮の 冷えぬ間に
明日の月日の ないものを

いのち短し 恋せよ少女
いざ手をとりて 彼の舟に
いざ燃ゆる頬を 君が頬に
ここには誰れも 来ぬものを

いのち短し 恋せよ少女
波に漂う 舟の様に
君が柔手を 我が肩に
ここには人目も 無いものを

いのち短し 恋せよ少女
黒髪の色 褪せぬ間に
心のほのお 消えぬ間に
今日はふたたび 来ぬものを



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0401「桜守公園」のササベザクラ@阪急岡本西 [日々の散策]

岡本南公園(桜守公園)のササベザクラ。
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阪急岡本駅の西にある桜守公園の桜が見頃と聞いたので、この日の朝スーパーに買い物に行きがてら行ってみた。この公園には前に何度か行ったことがあると思っていたが、ブログ内検索では出てこなかったので10年以上前だったかもしれない。あるいは行ったけど、時期が過ぎていて見るべきものがないと思ったのかもしれない。
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この公園は水上勉の小説「桜守」のモデルとなった、植物学者笹部新太郎氏の邸宅跡が昭和56年に公園となったもので、園内にはササベザクラをはじめ、エドヒガン、オカモトザクラなど10種約30本の桜が植えられている。
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小さな公園だが、敷地からはみ出さんばかりに種々の桜が咲き誇っていた。
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朝早く(と言っても8時半過ぎだが)だったからか光が強くてうまく撮れなかったが仕方がない。来年また機会があれば、もっといい時間帯に来てみたいと思ったことだ。
もう少し写真を。
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笹部氏は、「荘川桜」といって今も岐阜県高山市荘川町の御母衣湖のほとりに咲いている、樹齢約450年の2本の桜が御母衣ダムの湖底に沈むのを移植して救ったことで有名だそうだが、後で調べると、「日本固有種の桜の保護育成を目指し、大阪造幣局の通り抜け、奈良県吉野、兵庫県西宮市夙川公園ならびに甲山周辺など、各地で桜の管理・指導を行った。」とあった。そして、「『ソメイヨシノばかりが日本の桜ではない』とし、多数ある固有種・古来種の保護を訴えた。」とある。全く同感である。
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30分足らずの花見だったが、様々な桜を堪能した。

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0331廣田神社のコバノミツバツツジ [日々の散策]

廣田神社のコバノミツバツツジはもう満開。
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春に咲く花々の開花時期が、軒並み前倒しになっているので、この花も見逃してしまうかも、とこの日行ってみた。すでに3月15日に他の場所で咲いているのを見ていたので。「小葉の三葉躑躅」の存在を知ったのは2015年の春だった。40年前に廣田神社にほど近い所に2年間住んでいたのに、全く知らないでいたのだった。

過去の記事を見てみると、3年ぐらい前から開花時期が早くなっているように思われる。桜と連動しているかもしれない。
20210327廣田神社のコバノミツバツツジ
20200403桃も桜も一度に…
20190407廣田神社のツツジなど
20150407コバノミツバツツジ

この日は桜がまだ残っていたので、桜とツツジのコラボが見られるのは嬉しい気もするのだけれど。
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神社のツツジ祭りもかなり前倒しになっていて、4月2日になったようだ。そういえば、芦屋川の桜祭りも同じ日になっていたなあ。数年前、すっかり散った後に実施した時があったのを思い出した。
ぶつぶつ言うのはこれくらいにして、美しいツツジをもう少し並べてみよう。
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山吹も咲いていた。
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この日がつつじ祭りとのことだったので、混雑しているだろうとは思ったがチラ見してきた。稚児行列を垣間見ることが出来たのはよかった。
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北山緑化植物園の裏山も群生地になっているので、少ししてからまた登ってみようと思ったことだ。



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0328近所のスミレ群落など [日々の散策]

スミレ群落@西浜公園。
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公園の植栽のお世話をされている方々が、丹精込めて育てていらっしゃるスミレの群落が、今年も見事に開花した。冬の間は単なる芝生だと思っていた場所に、ある日気が付くと一斉に開花する様には、いつも感動させられる。
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そのスミレも以前は桜の後に開花すると思っていたが、少しずつ早まっているような気がする。自分が気が付く時期がいつかということもあるのでデータ的にはあまり信頼できないようにも思うが、ここ4年の記事を並べておく。

20220412スミレ群落&八重桜など
20210329近所の桜など
20200403 桃も桜も一度に…
20190411「スミレ群落」など

この時期の花鳥もいくつか。
ベニバナトキワマンサク(紅花常磐万作)。近年生垣によく使われているようだ。
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シモツケ(下野)。
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オオキバナカタバミ。
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桃の花にやってきたシジュウカラ。
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住吉川の2号線近くで、カワウが鰻を捕らえているのを見てびっくり!
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捕らえたものの飲み込めなくて、七転八倒していた。最後までは見なかったけど、ハブとマングースの闘いみたいだった。
口直しにきれいな花と夕日で終わることにする。
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