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0830 Super Blue Moon [日々の雑感]

曇りと思っていたのに、うっすらと見えた月。月齢14.11(旧暦ではこの日が望月)
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前夜保険で撮った小望月(笑)。
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今月は満月が二度あるので、その月は"Blue Moon"と呼ばれるそうだ。実際に青く見える月を指すこともあるようだが、あの名曲"Blue Moon of Kentucky"はどっちなんだろうな。また、この夜の満月は一年で一番大きい(地球に近い)月なので"Super Moon"と呼ばれる。合わせると"Super Blue Moon"ということになる。でも肉眼で見る分にはさほど変わらない気もする、と言ったら野暮になるんだろうな。
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"once in a blue moon"という成句があって「ごくまれに」という意味で使われるが、Blue Moon がめったに見られないということに由来するという。
ちなみに、この20年のBlue Moonのあった年が出ていたので転載しておく。
1999年1月2日・31日 1999年3月2日・31日 2001年11月1日・30日
2004年7月2日・31日 2007年6月1日・30日 2009年12月2日・31日
2012年8月2日・31日 2015年7月2日・31日 2018年1月2日・31日
2018年3月2日・31日 2020年10月1日・31日
写真はイメージです。
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なるほどほぼ三年おきだが、年に二度あることもある。「ごくまれ」と感じるかどうかは人それぞれかな。月の周期と暦のめぐり合わせによるものなので、昔の人ほど不思議さは感じない気もする。ライブの日程などを見ていると「今月は金曜日が5回あるな」というのを「ごくまれ」と思ったりもする(笑)。人々の何かにつけて「月に思いを寄せる」ことの一つとして"Super Blue Moon"を観るのが佳き、と思ったことだよ。
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余談になるが、ナンシー・グリフィスの85年の歌に"Once in a Very Blue Moon"がある。"very"が加わっているので、「ごくごくまれに」ということになるのかな。めったに逢えない、もしくは別れた恋人のことを歌ったものだが、美しく青い月のイメージが重なった佳曲である。
Nanci Griffith - Once In A Very Blue Moon


0831 23:20 月齢15.2
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タンドリーチキン&ジャンバラヤの素 [食と酒]

タンドリーチキン&ジャンバラヤの素(モランボン)。
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ジャンバラヤと聞くとついつい手を伸ばしてしまう悲しい性(さが)についてはこれまでも何度か触れた。
2016ジャンバラヤ狂想曲!?
2022ジャンバラヤ&ガンボ

食品メーカーもこの料理には心惹かれるところがあるらしく、これまでも何度か各社から製品が出されたが、いずれも短命に終わっている。ファミレスのメニューでも同様だが、どうも日本では定着しにくいのかな。

少し前に青木のダイエーに行くと、この調味料が並んでいたので、思わずカゴに入れてしまった(笑)。モランボンといえば焼肉のたれの会社なので、こういう商品を出すのもうなずけた。その後他の店に行っても売っていなかったので、これを読んで気になった方は探すのが大変かも。

インド発のタンドリーチキンとアメリカ南部発のジャンバラヤがそれぞれ一袋ずつ入っているのはなかなか面白い発想だ。抱き合わせ商法というのかな?一度に二つ作っても良し、別々に作っても良しというところか。
早速作っていただいたもの。
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youtubeに紹介が載っていたので参考までに。
タンドリーチキン&ジャンバラヤの素


どちらも美味しくできていたが、少し味がおとなしいので、好みによっては追いハリッサが必要かも。
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ハリッサは少しピリ辛にしたい時に重宝する。チュニジア発の調味料だからワールドミュージックの食品版だね。

なくなるまでにもう2・3度トライしたいと思っている。

この夏一番よかったと思った調味料は、カルディにあった「ジャークチキンの素」。こちらはジャマイカ発らしい。
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これは、御影の居酒屋「現吉」の看板メニューだったので、こんなんあるんやと思って購入。輸入品なので日本人の舌に合わせようとしていないところが良いと思ったことだよ。

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0826 鑑賞『詩と音楽の出会い』@ふたば学舎(神戸市長田区) [ライブ鑑賞]

『詩と音楽の出会い』@ふたば学舎(神戸市長田区)
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私と同世代の元音楽教師(声楽)のYさんがずっと続けていらっしゃる『詩と音楽の出会い』という独演会が、神戸市長田区の「ふたば学舎」で開催されるというのでこの日行ってみました。シューマンとハイネによる歌曲『詩人の恋(Dichterliebe)』の独唱(ピアノ伴奏)ということで、私にとってはやや畑違いのジャンルでしたが、同じ歌うたいとして、日本人の聴衆を前にドイツ語で歌うという試みはそれなりの興味がありました。

もう一つ興味を惹かれたのは、会場が「ふたば学舎」という旧い元小学校の校舎をリニューアルした施設であったということで、少し前の夕方のニュースで紹介されていたのでした。それを見なかったら行っていなかったかもしれないですな(笑)。この施設は1929年に建築された旧神戸市立二葉小学校が廃校になるのに伴って、その趣ある校舎を保存し、社会教育施設として活用しようという試みのようです。
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今の校舎は1954年に完成したもので、窓のアーチがレトロな感じです。各教室が様々な催しのや学習会の会場となっていて、チラッとしか見ませんでしたが、どの教室も活況であるように思われました。
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HPがあるので下にリンクを貼っておきます。
https://futabasyo.jp/

コンサートがある講堂は3階にあって、廊下を挟んだいくつかの教室を合わせて作られているようでした。この構造、昔どこかで見たような記憶があります。パイプ椅子が100席ほどあって木の床からはオイルの香りがして、高校時代の校舎が思い出されました。広い会場でマイクもなしにバリトンを朗々と響かせていらっしゃっていて、普段マイクに頼っているわが身を顧みることこの上なし。
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さて、肝心の『詩人の恋』ですが、全16曲からなる連作歌曲集で、それを初めはドイツ語で、次いで日本語の訳詩で歌うというものでした。ドイツ語の方はメロディと韻がマッチしてこの悲しい恋の雰囲気をよく表しているように思いました。日本語版の方は内容が比較的よく判りましたが、一曲が30分ほどあるので、一度聴いただけでは咀嚼しきれなかった気もします。自分も時々訳詞で歌ったりしているので、試みとしては興味深かったです。
帰ってyoutubeを見るといくつか同名曲が出てきたので一つリンクを貼っておきます。
Dichterliebe op. 48 - Robert Schumann 詩人の恋【楽譜/日本語訳付き】


一つ思ったのは、ドイツにはフランスのシャンソンやイタリアのカンツォーネに当たるようなジャンルはないのかということでした。私たちがクラシックと思っているような歌曲があまりにも人々に浸透しているため、フォークソング的なものが根付かなかったのかなとも思いましたが、またおいおい調べてみようと思ったことでした。
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長田も震災に負けず色々頑張っているなあという思いを胸に、会場を後にしました。それにしても会場までの移動は暑かったなあ。
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帰りに鉄人28号に会って少し元気をもらいました。
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0823秋を先取り?@六甲高山植物園 [日々の散策]

エンビセンノウ@六甲高山植物園
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暑さが続く中、一時の涼と秋の兆しを求めて高山植物園に行ってみた。昼過ぎの気温は36℃と依然として猛暑日である。山上も暑いだろうと思いながら車を走らせると、気温はぐんぐん下がって植物園に着いたら27℃になっていた。さすがに10℃も下がるほど標高は高くないと思うので、やはり下界はヒートアイランドになっているのかなと思われた。

午後から雨の予報もあったのでそそくさと回る。
最初に目に飛び込んでくるのはキレンゲショウマ(黄蓮華升麻)の群落。
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朝ドラ『らんまん』でクローズアップされているが、去年訪れた時にも見ていた(0903六甲高山植物園)。絶滅危惧II類であるこの花を、ずっと大切に育てていたんだなあ、と感慨を新たにした。
レンゲショウマ。
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この花に似ているから上記の花の命名になったという。似てるかなあ。

ムジナモ。これも朝ドラで知った。湖沼などの水中を浮遊する食虫植物。
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イワタバコ。
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ギボウシ。
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ヒゴタイ。
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カワラナデシコ。
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カノコユリ。
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ヒオウギアヤメ。
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アルゲモネ・グランディフローラ。ケシの一種。
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ハエトリソウ。苗を売ってた。
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マツムシソウ(松虫草)。
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シオカラトンボ。
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後の花々の名は追って…、って去年も同じことを言ったような(笑)。
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涼に誘われて2時間近く歩き回った。エーデルワイスはもう終わっていたので来年の楽しみにしたい。
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一足早い秋の訪れは「萩の花」。
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0818 Hobo's Night@神戸ホンキートンク [バンド]

0818 Hobo's Night@神戸ホンキートンク
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Hobo Teramoto(G) Dano Danno(Bj,Fd) K.Kobayshi(Md) H.D.Crowe(Bs)

台風7号襲来の余韻も残るお盆明けのこの夜、1カ月半ぶりの神戸ホンキートンクでのライブでした。3日前に10余名の予約の話が舞い込んで、初めは貸し切りで、ライブはいつも通りにという不思議なオーダーだったので、困惑しながら、一般のお客さんも数名受け入れるということで、ライブに臨みました。

ホンキーによく来られるMさんのご家族の結婚のお祝いの宴ということで、そんな中で我々が演奏してもいいのかな、と思いながらライブをスタートしました。
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いつも演奏している曲の多くは、失恋や別れの歌が多いので、人生にはこういう苦難も多いので、それを乗り越えて幸せな家庭を築いてもらえたら、とかなんとかごまかしながら演奏がスタートしました。
"Summertime"(子守唄)を歌っていると偶然こんなショットが。
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1st stage が終わった時に、列席のファミリーで「涙そうそう」を歌いたいとのことで、コードもよく判らないまま伴奏させていただきました。もう一曲、2nd stage の初めに"Will the Circle be Unbroken"をみんなで歌いましたが、「ここはノースカロライナかい?いや神戸だよ」というような不思議な気分にさせてもらいました。
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2nd stageはかなり曲目を変えて、盛り上がった感じになりました。カホンやマラカス、手拍子や掛け声も繰り出されて、こんなのもいいな、と思いました。この夜のことを知らずにお店に立ち寄ってくれたEmiさんには"Blue Kentucky Girl"を歌っていただいて盛り上げていただきました。
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パーティでの演奏はいつ以来だったかな、と思いながらのライブでしたが、ひょんなことから得難い体験が出来て良かったです。演奏はやや粗さが目立った感がありましたが。
祭の後の…
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次回は9月15日(金)の予定ですのでよろしくお願い致します。

Set List
1st
I Wonder Where You Are Tonight (G)
Blues Stay Away from Me (G)
Gentle on My Mind (E)
New Camptown Races (B♭)
SummerTime (Gm)
Take Me Home Country Road (G)
Foggy Mountain Breakdown (G)
Midnight Flyer (A)

familyで歌う鎮魂の唄
涙そうそう(F)

familyで歌う鎮魂の唄2
Will the Circle be Unbroken (G)

2nd
A Place in the Sun (A)

Blue Kentucky Girl (D) (guest singer Emi)
Stand by Me (F)
Jambalaya (D)
Grandfather's Clock (G)
ミスター・ボージャングルス (F)
Dear Old Dixie (G)

encore
It's Mighty Dark for Me to Travel (G)

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台風6号&7号 [日々の雑感]

8月15日午後の住吉川。遊歩道が少し冠水しているが大事には至らず。
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8月に入ってから二つの大きな台風が日本列島を襲った。

台風6号は私が帰省した8月3日の少し前から沖縄の辺りにとどまっていて迷走していた。初めは中国大陸の方に進むと思われたので、山陰地方は大丈夫かなと思っていたが、その後向きを東に変えながらぐずぐずしている。そのため帰省中はずっと天気が良くてよかったが、その後進路を北に変えて、結局沖縄~九州あたりに甚大な被害をもたらした。
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台風自体は自らの力では動かないので、太平洋や大陸の高気圧、あるいは偏西風に乗って動くというのがこれまでの受け止め方と思っていたが、どうも違ってきているらしい。

無事帰って来られてホッとしていると、今度は台風7号が接近してきた。こちらも初めは関東地方に進むと言われていたが、その後次第に進路を西寄りに変え、紀伊半島~明石を通過し、北に抜けた。
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15日は京阪神も朝からほとんどの鉄道が計画運休し、百貨店やスーパーの休業情報も相次いだ。近所のスーパーはどうかな、と家人にたしなめられながらも潮芦屋に車を走らせると、
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風は結構強く吹いていたが、雨はそこそこで、こちらのお店は開いていた。従業員の方が通勤できるかとか、いろいろ条件があるんだろうと思われた。

午後になって住吉川にも行ってみた。川は増水していたが、ここ数年で一番というほどではなかった。
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六甲ライナーの下を少し歩いたが、横殴りの風が強くて早々に退散した。

2018年の台風21号で冠水被害のあった青木の「サンシャインワーフ」(⇒参照)の様子も見に行ってみた。
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冠水の心配はなさそうだった。食べ物屋さんは閉まっていたが、いくつかの店は開いていた。一通り視察?を終えて、怒られないうちに帰った(笑)。

自宅の周辺はさほどの被害がなく済んだが、帰省の帰りに通った鳥取の琴の浦や鹿野、千代川や佐治川などが豪雨による被害を蒙っているというニュースには心が痛んだ。一方で、関東や新潟の農地には雨が降らず、稲が立ち枯れようとしているとも聞く。素人目にも分電ならぬ分水する方途はないのかと思ってしまう。中国のように人工増雨の試みもしている国もあるが、地球環境に及ぼす影響を考えると、もろ手を挙げて賛成することもできない。悩ましいが、これから科学の力を注力すべき分野であることは確かなように思ったことだ。

秋の兆し「葛の花」がもう咲き始めていた。
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Gentle on My Mind[私の好きな20世紀の唄たち]vol.87 [20世紀の歌Ⅱ]

Gentle on My Mind
written by John Hartford
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バンジョーとフィドルを弾き、タップ・ダンサーでもあるジョン・ハートフォードが作ったこの曲を初めて聴いたのは、グレン・キャンベル盤だったかな。あるいは Newgrass と言われるバンドの嚆矢の一つだったThe Bluegrass Allianceのレコードだったかもしれない。発表時期を時系列的に並べると下のようになる。
1967 John Hartford"Earthwords & Music"
1967 Glen Campbell "Gentle on My Mind"
1970 The Bluegrass Alliance "Newgrass"

いずれにしても、作者ハートフォードの名を知ったのは、ずいぶん後になってからだと思う。Allianceのギタリストであるダン・クレアリーのクロスピッキングを一所懸命コピーしたのを懐かしく思い出す。人前で歌うことはほとんどなかったが、ここ数年ライブで歌うようになって、歌詞の正誤を検討したりしたので、この稿でも取り上げておこうと思ったのだった。
Glen Campbell
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The Bluegrass Alliance
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といっても、彼のことをそれほど知っているわけでもないので、ワーナーによるプロフィール紹介を引用しておく。
 1937年ニューヨークに生まれセントルイスで育つ。ラジオの「グランド・オール・オープリー」を聴くうちバンジョーとフィドルを弾くようになる。1965年居をカントリーのメッカ、ナッシュヴィルに移し翌年RCAと契約する。1968年ハートフォードが作り歌った「ジェントル・オン・マイ・マインド」がグレン・キャンベルにカヴァーされ大ヒット、同年のグラミー賞にノミネートされ、ハートフォードの名前は広く知れ渡った。バーズのカントリー・ロックの名盤誉れ高い『ロデオの恋人』の録音にも参加した。1971年ワーナー・ブラザーズに移籍、伝統的アメリカ音楽であるブルーグラスを発展的に昇華した「ニュー・グラス」ムーヴメントの中核として『エアロ・プレイン』、『モーニング・ビューグル』という2枚の傑作を残した。2011年死去。

それまであまり成功していなかったグレン・キャンベルが、この歌と「恋はフェニックス」のヒットでスターダムに登ったことについては以前少し書いた(恋はフェニックス)。一方ハートフォードの方は、多くのミュージシャン(Dean Martin, Aretha Franklin, Frank Sinatra, Andy Williams and Elvis Presley)によってこの曲がカヴァーされることによって経済的に潤い、「このことが僕に(音楽的)自由を与えてくれた」と言ったそうだが、その後の活動ぶりからそれが垣間見られるのは興味深い。

さて、曲の内容であるが、一緒に暮らしていた女性のもとを去って旅に出るという設定は、「恋はフェニックス」と似ているという符合は興味深い。これらの曲が書かれた60年代後半という時期を象徴する思想が、それまでの束縛やしがらみから逃れて<自由>を手に入れたいという思いに根差していたのだろうか。二人の暮らしに決して満足していないわけではなかったのに、全ての束縛から脱したいという気持ちが勝ってしまったのか。一方で彼が置いていくこれまでの暮らしには、抜きがたい愛着があることも詞の言葉の端々から伝わってくる。

彼が71年に発表したNewgrassの傑作と言われる"AEREO-PLAIN"というアルバムを以前聴いた時は、それほど斬新とは感じられなかった。そこにモダンでおしゃれなサウンドを期待していたからかな、と今になって思う。彼の創ろうとした音楽は、ルーツミュージックに根差しながら、それらの音楽の持っている縛りや決まりごとを排して、どこまでも心の赴くままに自在に演奏し、唄うことではなかったかと思う。死ぬまで"Rambling Hobo"であり続けた彼の音楽を、もう少し追いかけてみたいと思ったのだった。

youtubeは以下の4曲を。他にも沢山!!
Gentle On My Mind John Hartford
https://www.youtube.com/watch?v=7cSqJMKvnso
Gentle On My Mind Glen Campbell
https://www.youtube.com/watch?v=mfMnNqn-hKg
Gentle On My Mind - The Bluegrass Alliance
https://www.youtube.com/watch?v=qXXUU3IU1tk
Gentle On My Mind John Hartford,Glenn Campbell&Ricky Skaggs



ジェントル・オン・マイ・マインド(大意。原詩は検索してみてください。)

君の扉はいつも開いていて
君の道を自由に歩けると知っているから
僕は君の寝椅子の後ろに寝袋を
丸め隠したままにしてしまう
忘れ去られていた約束や絆や
手紙の干からびたインクの染みに
僕が縛られることはないとわかっていたんだ
君は僕の記憶の中の川沿いの
田舎道にいつもとどまっている
僕の心の中でいつも変わらず優しいままで

岩や、支柱にからんだ蔦にしがみつくことじゃない
一緒に歩く2人はお似合いと思ったからと
誰かが僕にかけた言葉のせいでもない
この世界は罵りもしない代わりに許そうともしないと
ただ知ることが僕を束縛するんだ
僕は線路沿いに歩いて気づく
君が僕の記憶の川のそばの
田舎道を歩いていることを
何時間でも僕の心の中でただ優しいままで

麦畑や物干しロープ
廃品置き場やハイウェイが僕たちの間に入り
振り返ったら僕がいなくなっていたと
他の娘が母親に泣きついていても
僕は黙って走るかもしれない
僕の頬に喜びの涙が跡を残すかもしれない
夏の太陽が僕を焼き、僕の視力を奪うかもしれない
そんな時でも僕には君が歩いている姿が見える
僕の心に穏やかに流れる川沿いのあの田舎道を

どこかの鉄道操車場で
ぐつぐつがたがた音を立てる大鍋から
スープをカップに入れる
僕の髭はざらざら、石炭を積み上げた山
汚い帽子を目深に下ろして顔を覆う
ブリキのカップを両手で包み
胸に君を抱き寄せるふりをして気づく
僕の記憶の川辺の田舎道で
君が手を振っていることを
僕の心の中でいつも微笑みながらいつも優しく


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0805 福浦トンネル~那久岬など(草刈り帰省記その3) [旅日記]

那久岬の向こうに島前の島々が…。
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この日も早朝から草刈りと墓掃除。昼食まで時間があったので、福浦という集落に行ってみた。ここは少し前大阪の居酒屋「へそ」でお会いしたK部さんが住んでおられる所だ。前日の夕方ちょっとお会いして、空き家問題についてお話ししたが、なかなか難しい問題が絡んでるねえ、ということであった。ローソク島遊覧の発着所(結局行かなかったが)の確認もあって朝のうちに立ち寄ってみたのだった。
リゾートホテル「海音里」。母の法事で一度使ったことがあった。
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コテージもある。
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コテージの奥には「深浦の滝」もある。水が多い時に見たいものだ。
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沢蟹? 海の近くだからよく判らない。
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引き返す途中「福浦トンネル」とあったので行ってみることに。昔はバス道だったが今は使われてないみたい。手前で通行止めになっていたので、車を停めて歩いた。
最初のトンネル。
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ここからが長かった。反対(北方側)からが近かったと後で知った。
ただ、路傍の珍しい草花を見ることはできたな。
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福浦トンネル。左が手掘りのトンネルらしい。
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ところどころに窓があるのも面白い。
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反対側の入り口。土砂崩れがあって立ち入り禁止になっていた。入ったけど。
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中学の頃ここまで自転車で来て、向こうに見える弁天島まで泳いだなあ。
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ローソク島遊覧は、予約とか時間が夕方とか制約があるので、行かないことになった。代わりに?従兄弟が作っている藻塩をいくつかあげて許してもらった(笑)。
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この日の午後は、西海岸をドライブすることにした。こちらは自分も今回初めて行くスポットがいくつかあった。
油井の池。大部分は湿性草原となっていて、真ん中の島は浮島だそうだ。
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もっと涼しくて、通行止めじゃなかったら一周したのになあ。
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那久岬。ここも初めて来た。島前の島々が見えて絶景である。
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旧那久埼燈台。
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続いて旧都万村の港へ。ここには珍しい「屋那の舟小屋」がある。
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またここは、作詞家の岡本おさみが作詞した「都万の秋」(吉田拓郎)で歌われている地でもある。
知ってはいたが今回初めてyoutubeで聴いた…かな。
https://www.youtube.com/watch?v=lxkUomCIsak

西郷の港に回って買い出しをして帰った。せっかく帰省したからと、隠岐の海産物(白イカ・サザエ・アワビ・バイ貝など)を少しずつだけど食べたのだが、シイラの刺身だけは食べられなかったのが残念。

翌日、帰る日は午後2時に港に行かないといけないので、朝から冷蔵庫の中身の始末などの作業に時間を費やした。昼前に家を出て港付近で買い物をし、A君も行きたいと言っていたお店に行ってみたがお休みだった。
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心配していた台風は大丈夫だったようで、船も揺れなかったのは良かった。いまだ嵐の中にいる方々には申し訳ないけど。
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港に着いて米子に向かい、ここで給油した。
スタンドから見た大山。
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ここで夕食を食べておけばよかったと後で思った。山陰道に点在する道の駅はどこも早く店じまいするのだった。
6時に終わっていた道の駅「琴の浦」から見た夕日はきれいだった。
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鳥取市内で遅い夕食を摂り、往路と同じ道を走って11時に阪急御影の駅に着いてA君と別れ、ハードだった旅は無事終了した。今回の帰省では彼には本当にお世話になった。彼がいなかったら草刈りも何分の一しか出来なかったかもしれないと思うと、ただただ感謝しかない。彼もこの旅を楽しんでくれていたらいいけど。

総走行距離850km、フェリー往復を入れると1000km超の旅であった。



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0804白島海岸など(草刈り帰省記その2) [旅日記]

名勝「白島海岸」。暑い昼間は島内観光するのだ。
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田舎の朝は早い。高齢者の朝は早いと言うべきか。5時前からもう話し声が聞こえてきた(笑)。コーヒータイムが終わるとA君はこの日の作業の準備を始めたので、こちらは墓掃除に。少し前に買っていた高圧洗浄機を試すのだ。
家の前で試したら斑模様になってしまった。
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墓は小高い丘の上にあるので、洗浄に使う水をどう運ぶかが難題。
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20Lのタンクを買ってきたが水を入れると重い。スーツケースに入れてふもとから引っ張り上げた。
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洗浄機の威力はあったが、あっという間に水がなくなり終了。2日がかりでなんとか洗えた。次があるなら方法を考えないとね。

家に戻ると、前庭はほぼ終え、中庭に取り掛かっていた。早っ!!
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10時に午前の部終了。早い昼を食べ、昼寝。これはいつもの我が家と同じ。
本格的な草刈りウェア&グッズですな。
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午後は車で島内を観光することにした。休んでいると夕方になり、また作業になって、ブラック帰省になりかねないからね。この日は島の東側を回った。
先ずは中央部にある隠岐国分寺。後醍醐天皇行在所跡でもある。
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境内に咲いていた夏の花々。
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隣にあるのはモーモードーム。牛突き場で、普段は観光牛突きをやっている。
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寺を出て東海岸に向かう。
先ずは大久海岸の犬島。
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沖合には自衛隊らしき艦船が。ものものしい。
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海岸線を北に走り、中村の海水浴場へ。
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娘が小さかった頃は毎年来ていた。A君が海に入りたいというので、自分も少し泳いだ。
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親子ではありません(笑)。
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鎧岩だったかな。
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島後最北端の白島海岸へ。
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久しぶりに見ると、白い岩肌と青い海のコントラストが美しかった。やはり名勝だね。
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さて、海岸ドライブを堪能して帰る途中、西村という集落あたりで道の右手に島影がいくつか見えた。車を停めてよく見ると、どうも白島海岸を西から眺めた情景のようだった。よく見える所にと細い道を下って行くと、海岸に出てしまった。
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白島西壁とでも呼ぶべき景観だった。
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今までこの集落には立ち寄ったことがなかったので、初めて見る景色だった。白島というには黒っぽい、荒々しい岩肌に圧倒された。
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ここに展望台を作ったらとも思ったが、そうしないのが隠岐らしいような気もした。
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5時過ぎに帰宅し、シャワーを浴びてから買い出しに(たぶん)。この夜は中学の野球部の同期生K野君がワインとおつまみ持参でやって来て、ビール・ワイン・酎ハイ・日本酒をチャンポンで飲み(ワインはK野が一人で全部飲んだw)、野球やサッカーの話などした。彼は尺八を吹くので、この夜も持参して何曲か吹いてくれた。
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かくして二日目の夜もめまぐるしく過ぎたのだった。

三日目に続く。

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0803 草刈り帰省記その1 [旅日記]

島に渡るフェリーでの旅情あふれる1ショット。
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この5年帰省していなかったが、この夏帰ることにした。ライブにもよく来てくれている高校の同級生のA君が、一度行きたいと言っていた。冗談交じりで「草刈りを手伝ってくれるなら」と言っていたが、このお盆前には草刈りを頼まないと聞いたので、少し前に帰っていくらかでも庭の草を自力で刈ってみようかと思ったのだった。連休前に一度刈ってあるので、それほど伸びていないだろうと高をくくっていたのだが…。

最近充電式の高圧洗浄機を買ったことから、充電式の草刈り機の存在を知り、ついポチしてしまったのだった。例によってマキタバッテリー互換対応の製品だが安価(¥11,900)なので、一回でも使えたらと思って。
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A君に話すと快諾してくれて、日程を相談し、2日の夜拙宅に来て仮眠し、午前2時過ぎに出発した。以前は7・8月は二便あったフェリーが、お盆以外は1便になっていたので深夜の出発にしたのだった。中国縦貫~鳥取道~山陰道と走って、7時前には米子に着いた。久々にすき家の朝食を食べ、給油をして、8時前には港に着いた。話を聞いていた同級生で美保関の旅館をやっているF君が手土産を持って激励?に来てくれたので有難くいただいた。
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フェリーには運転者とそれ以外は別々に乗船する。このフェリーは日本一高いくせに、バックで乗船しなくてはならないのだ。岩壁の構造を少し変えればいいのにな。
後ろの隅っこに誘導された。ふうっ…
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9:00出港。
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台風の影響が心配だったが、波も穏やかだったので、時々デッキに出てみた。
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大山の遠望。
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11時過ぎ、島が近づいて来る。
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大満寺山。
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西郷港。
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港に着き、スーパーで買い出しをして家に着いたのは12時過ぎ。家中開け放って風を通し、水道・ガス・電化製品などを確認する。十分生活できそうだ。ビールと缶酎ハイで乾杯し、少し昼寝。
草刈り機の研究に余念のないA君。
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家の周りの雑草の伸び方は想像以上だった。いつもきれいに刈られた後に見ることが多かったから驚いた。
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前庭だけでなく、裏に回る通路や中庭など、草ぼうぼうのジャングル状態で通れないほどだった。写真では分からないだろうな。
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夕方前から草刈りを始めたA君のいでたちは、まさにプロの草刈り人のそれで、ちょこちょこッと刈れたらいいか、と思っていた私の甘い見通しは完全に打ち砕かれたのであった。
既に成果を現した前庭。
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草刈り師と呼ぼう。
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私はといえば、車が通れるようにと枝切鋏みで檜の枝などを伐ったが、一度車を入れてみて、軽でないと通れないと分かって、以後車は入れないことにした(笑)。
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晩御飯の時、グラスを持つ手がプルプル震えて、日ごろの鍛錬不足を痛感したのだった。

かくして一日目は、旅の疲れと労働と、夕食時の大量の飲酒によって、あっという間に爆睡に至ったのであった。

二日目に続く。



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