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0826 鑑賞『詩と音楽の出会い』@ふたば学舎(神戸市長田区) [ライブ鑑賞]

『詩と音楽の出会い』@ふたば学舎(神戸市長田区)
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私と同世代の元音楽教師(声楽)のYさんがずっと続けていらっしゃる『詩と音楽の出会い』という独演会が、神戸市長田区の「ふたば学舎」で開催されるというのでこの日行ってみました。シューマンとハイネによる歌曲『詩人の恋(Dichterliebe)』の独唱(ピアノ伴奏)ということで、私にとってはやや畑違いのジャンルでしたが、同じ歌うたいとして、日本人の聴衆を前にドイツ語で歌うという試みはそれなりの興味がありました。

もう一つ興味を惹かれたのは、会場が「ふたば学舎」という旧い元小学校の校舎をリニューアルした施設であったということで、少し前の夕方のニュースで紹介されていたのでした。それを見なかったら行っていなかったかもしれないですな(笑)。この施設は1929年に建築された旧神戸市立二葉小学校が廃校になるのに伴って、その趣ある校舎を保存し、社会教育施設として活用しようという試みのようです。
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今の校舎は1954年に完成したもので、窓のアーチがレトロな感じです。各教室が様々な催しのや学習会の会場となっていて、チラッとしか見ませんでしたが、どの教室も活況であるように思われました。
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HPがあるので下にリンクを貼っておきます。
https://futabasyo.jp/

コンサートがある講堂は3階にあって、廊下を挟んだいくつかの教室を合わせて作られているようでした。この構造、昔どこかで見たような記憶があります。パイプ椅子が100席ほどあって木の床からはオイルの香りがして、高校時代の校舎が思い出されました。広い会場でマイクもなしにバリトンを朗々と響かせていらっしゃっていて、普段マイクに頼っているわが身を顧みることこの上なし。
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さて、肝心の『詩人の恋』ですが、全16曲からなる連作歌曲集で、それを初めはドイツ語で、次いで日本語の訳詩で歌うというものでした。ドイツ語の方はメロディと韻がマッチしてこの悲しい恋の雰囲気をよく表しているように思いました。日本語版の方は内容が比較的よく判りましたが、一曲が30分ほどあるので、一度聴いただけでは咀嚼しきれなかった気もします。自分も時々訳詞で歌ったりしているので、試みとしては興味深かったです。
帰ってyoutubeを見るといくつか同名曲が出てきたので一つリンクを貼っておきます。
Dichterliebe op. 48 - Robert Schumann 詩人の恋【楽譜/日本語訳付き】


一つ思ったのは、ドイツにはフランスのシャンソンやイタリアのカンツォーネに当たるようなジャンルはないのかということでした。私たちがクラシックと思っているような歌曲があまりにも人々に浸透しているため、フォークソング的なものが根付かなかったのかなとも思いましたが、またおいおい調べてみようと思ったことでした。
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長田も震災に負けず色々頑張っているなあという思いを胸に、会場を後にしました。それにしても会場までの移動は暑かったなあ。
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帰りに鉄人28号に会って少し元気をもらいました。
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