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0331 "MILE TWELVE" LIVE @ 京都宝ヶ池ホンキートンク [ライブ鑑賞]

MILE TWELVE
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朝からの花見のドライブを終えて北山大橋を後にして宝ヶ池へ。ものの10分でホンキートンクに着いてしまいました。宝ヶ池辺りを見たい気もしましたが、だいぶ疲れてもいたので。実はホンキートンクに行くのは今回が初めてでした。長らくブルーグラスを演奏してきたのにね。ずっと前に洛北を回った時に前まで来て「ここが京都のホンキートンクか」と思ったようなかすかな記憶もありますが。Since 1970 とあるので自分がよく通っている神戸のホンキートンクより少し前に開いたお店のようですが、両店の間には特に関係はないようです(笑)。前日に大阪でも公演があったのですが、この際行ったことのない店に行く良い機会だと思ったのでした。
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オープンの18時には間があったので、周りをぶらぶら。
ここにも桜が。
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乗馬クラブが併設されているので馬に乗っている姿も見ることができました。
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15分前に中に入れるかと尋ねると、大丈夫とのことで店内に入りました。予約していても特に席は決まってないようで、しかも学生さんを前の椅子席に入れるとのことで、中ほどのテーブルに座ることに。
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事前にはそういうアナウンスはなかったのでちょっと戸惑いましたが、次世代の若者に本場ブルーグラスの刺激をとのコンセプトらしいので、それはそれで有意義なことかもとも思いました。
相席になった方々は、よく名前を知っているバンドのドブロ弾きの方々で、ホンキートンクには初めて来られたそうです。初めてのお店でやや心細い感じもあったので、いろいろお話出来てリラックスしてライブを楽しむことができました。
19:00ライブスタート。
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このバンドは少し前からyoutubeなどで観たりしていたので、親しみを持って聴くことができました。2014年秋、ボストンで結成されたブルーグラスバンドだそうです。スタンレーの "I'm Lost and I'll Never Find a Way" とかF&Sの "Why Did You Wander" 、モンローの"In Despair"など第一世代のバンドに対するリスペクトを表す曲に混じって、Punch Brothers 風のオリジナルなど、多彩な選曲で楽しむことができました。音量がやや小さめな感じもしましたが、それぞれの楽器のテクニックやコーラスアンサンブルは素晴らしかったです。前の方の席だと迫力ある音で聴けたようですね(笑)。
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歌うたい的に言うと、第一世代のシンガーの歌い方はもっとゆったりしていたような気もしました。こういうコブシの入った歌い方が一般的になったのはいつ頃からだろうか、"O Brother" の Dan Tyminski あたりなのかな、などと貧しい音源知識から考えたりしていました。これが今時のトレンドなんだろうな。いずれにしても、若さ溢れるスピード感・タイトなドライブ感はもうおっちゃんにはとても出せないなあ、と思いながらも、十分刺激にはなったなあと思ったことでした。
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9時半ぐらいには終了して、あとでサイン会やジャム会もあるようでしたが、遠くに帰らねばならないので、終了直後にお店を出ました。さすがに帰りは地道でという訳にもいかず、大山崎から高速に乗って帰りました。本場のブルーグラスの演奏を聴いたのは、来日だとはるか昔、2007年にチェロキーのフェスに行ったのが直近だったので、貴重な体験が出来て良かったと思ったこの日のライブでした。
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この夜の音源ではないがyoutubeをいくつか。
Mile Twelve- Why Did You Wander
https://www.youtube.com/watch?v=QEQzTRdYEzs
Mile Twelve "In Despair"
https://www.youtube.com/watch?v=qG0Q0ftZ3cA
最終公演中の飛び入りジャム?
https://www.youtube.com/watch?v=-xA7HR1e_M0&feature=share

あ、この夜は旧暦の2月15日で如月(きさらぎ)の十五夜でブルームーンでもあったようです。また桜の満開の頃と満月が重なるのも大変珍しいとのこと。西行の歌を思い起こしながら月を眺めたのであったよ。
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願はくは花の下にて春死なむそのきさらぎの望月の頃 (山家集・西行)

※一部の写真はFBから頂きました。

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0311 "EN ROUTE" LIVE @ dartmouth club(甲子園口) [ライブ鑑賞]

住吉川の「河津桜」も満開に。
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週末スキーに行こうかなと思っていましたが、まだまだ行けるだろうと愚図愚図しているうちに行きそびれてしまいました。週明けからは15℃以上になるらしく、今年はもう無理かも。まあ、風邪も治りきっていないから迷うのは自業自得ですけど。

この日は、あっちでもこっちでもライブやジャム会があって迷いましたが、兄弟バンド?ということで "EN ROUTE" というフォーク系ブルーグラスバンドを表敬訪問することにしました。
"EN ROUTE"
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それは後述することにしてこの土日に見たその後の梅の花と河津桜の写真をいくつか。
10日前には2・3房しか開花していなかった「河津桜」が満開になっていました。
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どなたかがブログであげていたので、真似して後ろの「櫻正宗」の看板とコラボで。
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その場にいらっしゃった近所のご高齢の方も写真を撮っていらっしゃったので、少しお話をしたが、傍にある「おもいのまま」という梅の花のことを教えていただきました。この花は一つの木に紅白の花が咲くのだと思っていたら、一つの花房に二色の花弁が出来ることがあるらしい。よく見ると少なかったがそういう花房があったので撮ってみました。
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こちらは「綱敷天満宮」のもの。
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さて夕方になり、いよいよお店へ。少し時間があったので、1階にあるケバブの店「ブレークタイム」でビールとケバブサラダで一服。
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超満員だったらご挨拶だけして失礼しようかなと思っていましたが、程よい入りだったのでそのまま中へ。早速ステージが始まりました。
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このバンドはダートマスでジャムをしている方々によって作られたバンドで、去年の秋六甲山牧場でのフェスでトラで出ていただいた3人と、元々フォークをやっていらっしゃるGuitarのH本さんと助っ人BassのY川君(最近引っ張りだこ)の5人編成で去年の年末から活動されているようです。 "Seldom O'gene" とは兄弟バンドみたいなものですね(笑)。
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曲もかなりの度合いで重なっていましたが、しっとりとしたボーカルとコーラスワークが斬新で、ひと味違うサウンドを楽しませていただきました。特にブルーグラスで取り上げられるのは初めてという "From A Distance(孤独の世界)" が印象に残りました。この曲はP.F.Sloanが66年に出した曲で、以前「20世紀の歌」で取り上げたベッド・ミドラーのヒット曲 "From A Distance" とは同名異曲ですね。
孤独の世界/P F スローン
https://www.youtube.com/watch?v=G_ePynjy5V4

私もステージが終わった後で3・4曲歌わせていただきましたが、ちょっとお邪魔虫だったかも(笑)。
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バンドを組んだり離れたりというのは結構ややこしかったりしますが、こういう風に色々なメンバーとその都度組んだりしてやるのも楽しいことのように思います。バンド名 "EN ROUTE" は「途中、途上で」という意味らしく、幾つになっても歩みの過程であるという姿勢そのまま、ますます円熟の境地になっていったらいいな、と思いました。またこのメンバーを含めて色々やりたいなあと思ったことだよ。
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0211 Yoko solo @壱服庵(門戸厄神) [ライブ鑑賞]

0211 Yoko solo @壱服庵(門戸厄神)
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先月のナオコ&タッキーのライブに続いて、壱服庵門下生のYokoさんのソロライブを観に行きました。ナオコさんと同じくもう5年以上も続けられているようで、前から一度行きたいと思っていながら、なかなか足が動かず、二日前にベースのY川君と練習したとき、「日曜日行くの」と聞くと「行くつもり」とのことで、それならと背中を押してもらった(自分で押した)のでした(笑)。ライブぐらいもっと気軽に行かんかい、とも思いますが、愚図愚図する性分はなかなか直らないものですな。
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3時前にお店に入ると、件のY川君の姿は見えなかったけど、正面によく見た顔が。前にアビリーンにも来てくれたH谷君(画伯?)でした。お隣には元 Rokko Mt. Boys のレジェンドM谷氏のお姿が。H谷君の交友関係の広さにびっくり。おかげで心安らかに席につくことができました。見回すと他にもレジェンドが何人かいらっしゃって、すごいところに来たなあと思いました。尤も Yoko さんご本人は「今日はマイク付きの練習かな」と思っていらっしゃったようですが。
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Yoko さんは "Daisy Hill" という夫婦ブルーグラスバンドでも活躍されている方で、この日その夫君も来ていらっしゃいましたが、あくまでもソロということでマンドリンを持って乱入ということもなく、おだやかに見守っておられました。私なんかソロでやっていても、お客さんに楽器をやられる方がいたら「何か弾いて」と言いそうになりますが、ソロはギター一本で歌い聞かせるもの、というストイックな姿勢に秘かに自らを省みて顔を赤らめるのであったよ。
窓の外には「甲山」。
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前回のナオコさんはフォーク出身で、今回のYoko さんはブルーグラス出身ということで、同じソロ・ボーカルと言いながら、そのあたりの違いが微妙に表れているのが面白いと思いました。選曲もトラッドなブルーグラス・カーターファミリーの曲を軸に、SSWの曲や日本の歌を交えたもので、もともと力強いボーカルをやや抑え気味に、ゆったりと情感豊かに歌い上げていました。このゆったりというのがなかなか難しくって、私なんぞは何回もやるうちにどうしてもテンポが速くなってしまうのですが、それがブルーグラッサーの悲しい性なんですな。
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こっそり録音していたので後でゆっくり聴くことにして、特に耳に止まった曲の一つはブルーグラスの名曲 "Can't You Hear Me Calling" 。原曲より少し遅めにゆったりとそして激しく歌い上げられていました。また、「20世紀の歌」でも取り上げていた Kate Wolf の "Across The Great Divide" が聴けたのも嬉しかったです。最後の曲 "Water is Wide" を歌う頃はこの日風邪気味だったという Yoko さんの声はかすれ気味だったのですが、その時登場したのが件のY川君。お家が忙しかったようなのに、私との約束を守ろうとしたのか、Yoko さんを一目見ようと思ったのか、いずれにしても彼の律儀さにびっくりポン(古い!)しながら店を後にしました。
レジェンドとの2ショット!! ケンカしているのではありません ♪
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深江浜の卸売市場の二階から見た夕日。
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0121 ナオコ&タッキー@壱服庵(門戸厄神) [ライブ鑑賞]

ナオコ&タッキー@壱服庵(門戸厄神)
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日曜日の昼下がり、門戸厄神の「壱服庵」でナオコさんのソロ・ライブがあるというので行って来ました。今回は庵主のタッキーさんがギターのサポートをするというので楽しみでした。満員だったら失礼しようと思いながらお店に入ると、ほどよい "Cozy" な感じであったので、開始の三時をやや過ぎていましたが入ることができました。
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私もこのお店で2年間ソロ修行をさせていただきましたが、ナオコさんはもう6年も続けていらっしゃるとのこと。満を持して?師匠とのコラボが実現したわけです。
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私もそうだったのですが、一人でやるというのはどこか心細さが付きまとうもので、前回ソロでやられた時に比べると格段に落ち着いて、安心して演奏されているなあ、というのが第一印象でした。そして、どの曲も構成をしっかり決めて、細部にまで気配りの行き届いた演奏に、普段簡単な打ち合わせだけで、ぶっつけで演奏している自分をふと顧みてしまったことだよ。
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フォーク・デュオの時よりゆったりとしたリズムで、「嫋やか」という形容が似合いそうな歌いぶりでした。リンダやカーラ・ボノフ、パッツィ・クラインなどの曲を堪能しましたが、中でも圧巻だったのは、私もソロで歌っているマチャアキの「さらば恋人」を、それと非常~によく似ているということで、アルバート・ハモンドの「カリフォルニアの青い空」を間に挟むという構成で、その部分を庵主様が熱唱されているものでした。

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今回初めて実現した師弟デュオでしたが、これからもこのコラボはやるとのことなので、今回見逃した方は次回に是非行かれるとよいと思いました。
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ライブ二つ@神戸ホンキートンク&壱服庵 [ライブ鑑賞]

この週末二つのライブを見たのでレポートします。

1221(木)
この日は神戸ホンキートンクでやっているナターシャのバンド "OLD BLUE"。
このバンドは亡くなったマスターが神大の若手を率いてやっていらっしゃったバンドで、私達のバンドによくフィドルでお手伝いをしてくれるノリさんが後を引き継いでやってます(私も一度お手伝いをしたような)。今年最後だから来てねということだったので表敬訪問。
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ノリさんが自らギターに持ち替えて歌っておられて、前に見た時より格段に歌もコーラスも完成度が高くなっていました。でもMdが三月には卒業して関東の方に就職して行ってしまうということなので、また新たな学生さんを探さなくてはならないようです。私のホンキーでのバンドも15年あまりで何人も新たなメンバーを補充してやっているので、ちょっと身につまされました。四月から新たなメンバーで頑張って欲しいと思ったことだよ。
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1223(土)
この日は久しぶりに門戸厄神の壱服庵さんをご訪問。今庵主の一押しの(たぶん)若手女性シンガー小野絵里加さんのソロライブを観ました。三回目ということでしたが、去年の秋にも金曜日にやっていたような記憶が。
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キーボード以外にギターも置いてあったので、ギターも弾かれるのかなと思っていたら、こちらは庵主様のサポート演奏用だったみたいです。
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最初のステージは主に日本の歌を。少し前のスピッツやキロロの歌など私達おっちゃんも知っている歌だったので親しみを感じながら聴いていました。のびやかで素直な声で歌っていて、これは鍛えたらすごいシンガーになるぞ、ときっと思いながら育てているのだろうなと思いました。一年後ぐらいにもう一度更に成長したステージを観たいものだと思ったことだよ。
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セカンドステージはクリスマス・ソングをみんなで歌おうというコンセプトで、歌唱指導もしていただき、楽しく歌うことができました。途中で長いクイズタイムがあったりと、多彩なステージでしたが、持ち前のキャラで観客を惹き付け、時間の長さを忘れるほどでした。こういう資質もライブ・パフォーマンスでは大事なので大いに参考になりました。といってもおっちゃんには真似ができそうにはないですけど(笑)。
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クイズではプレゼントのお菓子までいただいて、申し訳ないやらうれしいやら、すっかり "ERIKA" ワールドに心を鷲づかみにされてお店を後にしました。
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それぞれのライブを通して、より良いものを目指していく姿を見ることができて、少し元気が出ました。28日のライブも頑張ろうっと。


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1126 ザ・チーフタンズ@兵庫県立芸術文化センター KOBELCO大ホール [ライブ鑑賞]

ザ・チーフタンズ 来日公演2017。
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ザ・チーフタンズは今年で結成55周年になるそうである。過去に2・3枚のCDを買って聴いていたが、最近ではあまり聴かなくなっていた。7月ごろ西宮で公演をすると知り、他のホールに比べてリーズナブルだったので行こうと思っていた。午後4時開演ということで早めに行ったつもりだったが、駐車場はすでに満杯であった。チーフタンズを甘く見ていたな、大ホールだし、と思っても後の祭り。近隣のパーキングを探してギリギリ滑り込んだ。
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大ホールは初めてだったが大きなホールだった(約2000席)。8割がた入っていて人気のほどがうかがわれた。
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私が一番よく聴いたアルバムは02年に出された結成40周年を記念した "The Wide World Over: A 40th Anniversary Celebration" だった。一種のベストアルバムだが豪華なゲスト陣の歌が一曲ずつ入っていて、入門者には聴きやすいアルバムだった。

あれからもう15年か、と感慨に浸る間もなく、ティン・ホイッスルの高い音色で始まったステージは、休憩も挟まずアンコールまで90分一気に演奏し、歌い、踊り続けて駆け抜けた。リーダーのパディ・モローニさんはもうすぐ御年80歳にならんとしているのにも関わらず、その間ティン・ホイッスルを吹いているか喋っているかのどちらかで、その疲れ知らずのパワーにはただただ驚かされるばかり。
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構成も速い曲・しっとり落ち着いた曲・アグレッシブなステップダンスをとり混ぜ、その間にゲスト・シンガーやダンサーが登場し…、と私のような門外漢も飽きさせないような巧みな配列で自分たちのライブにも大いに参考になった。あと、あるアイリッシュの曲(題は不明)を延々とやりながら、折々各楽器が自分の好きな曲の一節を奏で、また元に戻るというメドレーの変形?をやっていてこれも楽しかった。
こんなんだったかな、というのがyoutubeにあったので。
2014 Ortigueira - The Chieftains
https://www.youtube.com/watch?v=TGgul-4HJYg&sns=fb

最後のアンコール曲ではダンサーたちが踊りながら手をつないで客席になだれ込み、お客さんを連れて舞台に戻り、輪になって踊るという趣向で、アイルランドの酒場で皆こうやって歌い踊るんだよと言っているようで、お客さんと一体化したフィナーレであった。
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youtubeに12年のコンサートのフィナーレ動画があったのであげておく。こんな感じだったなあ。
ザ・チーフタンズ アンコール「アンドロ」
https://www.youtube.com/watch?v=QtavftzI0Rw

会場を出るとまだ夕暮れ時で、11月というのにもうクリスマスのイルミネーションが飾られていた。
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少し離れたPに車を停めたので歩いていると、40年前もあった居酒屋「ふじや」とパスタの「リュ・リュ」がまだあったので懐かしかった。再開発の中で取り残された「昭和」がそこにはあった。
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この日のコンサートとは関係ないけど先に紹介したアルバムで Van Morison が歌っていて、よく口ずさんでいた "Shenandoah" をyoutubeから。アイルランドを飛び出して新大陸に行った人たちの歌といえるのかな。アメリカの歌でありながらアイリッシュでもあるというのが、チーフタンズだなあと思ったことだよ。
Van Morrison & The Chieftains - Shenandoah
https://www.youtube.com/watch?v=QCIX_zFOmu0

※一部の画像はwebよりいただきました。

The Wide World Over: A 40th Anniversary Celebration


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1104 Sadao Ohya Trio @ Bonanza(大阪・難波) [ライブ鑑賞]

Sadao Ohya Trio
Sadao Ohya - violin , Akira Furuike - guitar , Yosuke Hashimoto - bass.
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ジャズ・バイオリニスト大矢貞男氏の "YAKATA DE VOCE" (大阪難波)というジャズバーでのライブを初めて聴いたのは、去年の6月のことでした。その少し前にFBで彼を見つけて、「大阪に帰ってるんだ」と思ったのですが、実際はずいぶん前に帰ってきていたようです。FBがなかったら彼と37年ぶりに再会することもなかっただろうと思います。また、その時に座興で「嘘は罪」を歌ったのをきっかけに、今アビリーンでやっている TRIO での演奏をすることになったのだから、人の縁とは不思議なものだなあとつくづく思います。

その後 "YAKATA" が閉店してしばらく標記のバンドはお休みしていたのですが、この9月から別のお店で演っているというので、この日表敬訪問してきました。ここも阪神の大阪難波駅から程近いので、芦屋から一本で行けるのがよろしいな。御堂筋の道頓堀界隈は相変わらずの賑わいで圧倒されます。外国人率も高く、様々な言語が飛び交っています。おのぼりさん状態でいくつか写真を。この夜は満月でした。
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二日前の「十三夜」の月。
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目指すお店「Bar菩南座」は御堂筋から一本西に入ったところにあり、サンフラワービルの看板がなかったら見つけられなかったかも。
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2Fの店内に入ると、裸電球も薄暗くかなり狭いお店でした。"YAKATA"も狭かったけど、さすが「四畳半ライブ」と銘打つだけあるなあと思いました。もし満杯だったら帰ろうと思っていたけど、その心配はなかったようで(笑)。アナログレコードで20年代のジャズやブルースを流していて、昭和を通り越して大正を感じさせるレトロなお店でした。
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配置を間違えるとヴァイオリンの弓が壁に激突しそうなセッティングで演奏が始まりました。
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曲はスタンダードなジャズやミュージカルナンバーが多く、ジャズ素人でも親しみ易い選曲でした。何曲か自分も歌ってみたいと思っていたナンバーもありました。ギター以外は生音で、もっと大箱で演らないのと聞いたときの彼の答えのひとつが「生音」がいいんだということで、なるほどとうなずけるものがありました。
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お客さんの中にギターの方とブルース・ハープの方がいらっしゃって、何曲か飛び入りで(飛び込むほど広くないけど)セッションされたのが、リズムやアタックに変化が生まれてよかったです。「お前も何か歌え」と言われましたが、ミュージシャンばかりの中で生音で歌う自信もなく、次回にということに(笑)。
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ミナミにはこういうこじんまりとしたジャズ・バーが多いということですが、表通りの派手で繁華な街の裏に、それに抗するかのようにしぶとく(失礼!)頑張っているお店があり、共存しているのがミナミの良さなんだなと思ったことだよ。

あえて狭いお店で、集客を気にすることなく、好きな音楽を演奏しお客さんに聴いてもらう、というのは自分も歌っているボージャングルズにも通じるところがあるなあ、と彼の音楽に対する思いを垣間見たような気がしました(勝手な思い込みだけど)。

帰りも道頓堀の川面を見ながら駅まで行きました。
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この夜の演奏と9月のものがyoutubeにアップされていました。
1104 Sadao Ohya - What A Wonderful World
https://www.youtube.com/watch?v=VZKXGGFhisA&feature=youtu.be

1104 Sadao Ohya - Smile
https://www.youtube.com/watch?v=B_Zf9pBRIVQ

0928 Sadao Ohya - Someday My Prince Will Come
https://www.youtube.com/watch?v=f2kx6I9LJEk

SET LIST(順不同。思い出したものだけ。)
Blue train
Smile
Night and day
Hello dolly
Tie a yellow ribbon
Careless love (ブルース・ハープの方の歌よかった)
I'll see you in my dream(リクエストにいきなり応えてくれました)
What a wonderful world
Cherokee
It's Only a Paper Moon
Just Friends

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1023 コレギウム夙川管弦楽団@うはらホール(兵庫県神戸市東灘区) [ライブ鑑賞]

コレギウム夙川管弦楽団。
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去年の8月にアビリーンのライブに来ていただいたOさんが、今「コレギウム夙川管弦楽団」というアマチュア・オーケストラに在籍していらっしゃって、その定期演奏会があるというので行ってきました。オーケストラの演奏は久しく聴いていなかったので、楽しみでした。入場無料というのも Pensioner にとってはありがたかったかも(笑)。会場の「うはらホール」は2年前に映画『超高速!参勤交代』を観に行ったホールでした。JR住吉駅の南東に隣接しています。
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会場に入ると600席余りのホールの7割がたがお客さんで埋まっていました。月曜日の午後なのにこれだけのお客さんが入っていることに少々驚きました。団員の方々のご家族ももちろん見えられているのだろうとは思うのですが、それだけではなく、多くの地元の方々が集まっているんだなあと思いました。仕事のある方は来れない時間帯なので、私と同じようなリタイアされた方も多かったようですが、いくらフリーコンサートといってもこういう音楽を聴きたいという熱意を持っていらっしゃる方が意外に多いんだなあ、と高齢化社会の今の日本のある側面を垣間見たような気がしました(ちょっと大げさ?)。
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団長さんのウィットに富んだ紹介から演奏会はスタートしました。曰く「この楽団の平均年齢は68歳ぐらいです。最高齢の方は92歳で、お元気に演奏しておられます。うちでは六十代の団員をシニア、七十代をシルバーシニア、八十代をゴールデンシニアと呼んでいるんです。」などと言って笑いをとっていました。それを聞いて去年の年末に観た『オケ老人!』という映画を思い起こしました。あの映画のモデルになった「アンサンブル・ソナーレ」という楽団も似た感じなのかなあ、とそれからは映画とモデルの楽団と目の前の楽団が妄想の中で混ざり合ってしまった状態の中で観てしまいました。
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そういう妄想を抱かずに聴いていたら何も考えずに音楽に浸っていたかもしれないのに、「何十人もいるメンバーを一本の指揮棒でどうリードするんだろう」とか、「ここのパートは合わせるのが相当難しそうだな」などと変に分析的に聴いてしまっている自分に気が付きました。あまりよいリスナーではなかったかもしれませんね。それでもやはり、オーケストラをビジュアルに見ることができると、各パートが集まって一つのアンサンブルになっていく様がよく分かって興味深かったです。

途中休憩があって、最後のベートーヴェンの「交響曲第7番」が始まる前に、例によって右サイドのバルコニー席に上がってみました。楽団全体が俯瞰できて、より個々のパートの演奏が感じられてよかったです。
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年に一回の定期演奏会なので、どうしても大作に挑むことになってしまうのでしょうが、小編成の室内楽っぽいのもプログラムの一部にあってもいいような気もしました。尤も、我々のせいぜい5・6人のバンドでもなかなかリズムやハーモニーが合わずに四苦八苦してるんですけどね(笑)。

アンコールの『ラデツキー行進曲』はティンパニなどの打楽器がリズミカルにテンポを刻んでいるので安心して聴けました。これも自分のバンドのことなどを重ねて聴いてしまう悪癖のせいなのでお許しを。「生涯音楽」といったもののありようを実物の楽団から教えてもらった気がして、『オケ老人!』を観たときと同じように「明日からまたがんばろうっと」と思いながらホールを後にしました。素人の感想ゆえ、乱文乱筆・失礼の段はお許しあれ。

第7回定期演奏会 みんなで歌いましょうコーナー 故郷の廃家 牧場の朝
https://www.youtube.com/watch?v=lEqlktIRbuM

<追記>
週末の台風で岡本の「鷺宮八幡神社」の境内にあった樹齢800年の大ケヤキが倒れたというニュースを見たので、コンサートの翌日の午後見に行ってみた。
これはニュース画像より。
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もうすでに処理が終わりつつあり、いくつかに伐り分けられていた。自然の営為だから致し方ないとはいえ無残な感じは免れ得ない。近隣のお家の屋根に倒れ込んだようだが、被害はそれほど大きくはなかったようで、それは不幸中の幸いだったなあ。
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3年前の秋に「保久良山」に登ったときに通りかかって、このケヤキの存在を知ったのだった。
在りし日の「大ケヤキ」。
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1021 萩原麻未 ピアノ・リサイタル@いずみホール(大阪) [ライブ鑑賞]

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クラシックのコンサートはめったに行かないのだが、今回チケットを譲っていただけたので行ってみた。ピアニストの萩原さんはもちろん?存じ上げなかったが、広島のご出身で2000年第27回パルマドーロ国際コンクールで史上最年少の13歳で第1位に、2010年第65回ジュネーヴ国際コンクールで優勝するなど、新進気鋭のピアニストであるらしかった。少し前に小説『蜜蜂と遠雷』を読んだ時、色々ピアノソロの曲をyoutubeで聴いていたので、ささやかな下準備はできていたかも。

会場の「いずみホール」は、大阪城公園の東にあるクラシック専門のホールで、もちろん初めて行った。ホールの駐車場は高さ制限があるので、付近を回って線路を越えたところにあるコインパーキングに駐車した。こういうことだけは熟達するなあ。台風が近づく雨の中歩いてホールへ。時間があったのでツイン21の1FにあるPRONTOという喫茶店で時間をつぶす。ここは昼は喫茶でドトールと似たシステム。タバコも吸えるのだ。
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1時半ごろホールに入る。パイプオルガンが燦然とそびえるステージ。
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席は前のほうの右よりだったので手元が見えなかった。いきなり寝そうになったが(寝不足のせい?)足元は見えたので、ペダルの操作をじっと見ていると目が冴えてきた。ピアノのペダルなど今まであまり気に止めたことがなかったので、複雑なペダルワークを興味深く見られてよかった。残響音の上に新たなフレーズを重ねる効果はギターなどにも通じるものがあるなあと思った(できないけどw)。
ショパン=リスト:6つのポーランドの歌
リスト:愛の夢 第3番
リスト:パガニーニによる大練習曲より
    第2番「オクターブ」
    第3番「ラ・カンパネラ」
    第4番「アルペジオ」
    第5番「狩り」
    第6番「主題と変奏」
と一気に演奏が続く。譜面などを置かず全て暗譜して演奏していることだけでもすごいなあ、と思ったことだよ。ここで休憩があったので一旦外に出て、左サイドのバルコニー席がかなり空いていたので、上がってみた。特につまみ出されることもなかったので、二部が始まる直前に空いている席に座らせてもらった(so sorry !)

二部のプログラムはドビュッシー:前奏曲集第1巻(全12曲)。遠目だけど手元も良く見えて、CDで聴くのとは違うライブ感を感じることができた。この12曲はそれぞれ独立した曲だが、パンフの解説を見ながら聴くと曲のコンセプト・物語性がよく分かり、興味深く鑑賞することができた。家で聴くときも、ただ漫然と聴くだけでなく、曲の背景などを知った上で聴くのがいいのではないかと思ったことだ。

アンコールが3回もあり、「子犬のワルツ」など彼女のピアノとの出会いに関わる曲を弾いてくれて、彼女の人柄を垣間見ることができた。ジャズ・バーみたいなところで解説を交えながら弾いてくれたりするとこういうジャンルにもっと親しめるかも、と思ったことだよ。
最後にyoutubeから一曲。
ジュネーブ国際音楽コンクールピアノ部門優勝/萩原麻未/第1楽章
https://www.youtube.com/watch?v=EBcHuA5Pir8


フランク& R. シュトラウス:ソナタ


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0916 「尼崎写心クラブ」写真展(アルカイック)&GRASS FLAVOR(神戸ホンキートンク) [ライブ鑑賞]

去年の秋この写真を見て思わず「猿壺の滝」に行ったことを思い出しました。
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台風のため名古屋旅を一日早めたので、土曜日のこの日二つのイヴェントに行くことが出来ました。午後から雨が降ってきましたが、写真展なら雨は関係ないので。尼崎のアルカイックはコンサートなど何度か行ったことはありましたが、2Fのギャラリーは初めて。駐車場から会場に向かう時、駐車場係のおっちゃんや、通りすがりのおばちゃんが、雨に濡れずに行く方法を丁寧に教えてくれて、尼崎の人々の人情を強く感じたことだよ。
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このクラブはブルーグラスの先輩であり、写真の師でもあるM永氏が、最近加入した写真の同好会だそうで、加入してすぐに展示会に出品されたということでした。この日は彼が会場に詰めているとのことでしたが、聞くと1時半ぐらいまでいたけど帰られたとのことでした。これも台風の影響だったかも。
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彼の作品は3点あって、いずれもかつてFBにアップされていたものでしたが、プリントアウトされ、額に入れられているものを見ると、更に立派に感じられました。他の方々の作品もそれぞれ素晴らしかったですが、「この写真を撮ったのはどこの場所?」ということが真っ先に気になるのは、やはり写真家というよりは旅人の目でしかみていないんだなあ、と思い知らされた次第。
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さて、一旦帰って夜にはブルーグラスバンド "GRASS FLAVOR" を観に神戸三宮へ。このバンドはかつて "LOST CITY CATS" でマンドリンを弾いておられたI沢氏がギターに持ち替えて参加しているバンドで、最近お知り合いになったフィドルのYokoさんもメンバーに入っておられます。奇しくも第3土曜日は我が "New Bohemians" が15年余りライブを していた日というのにも縁を感じました。
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我が先輩はリード・ボーカルを始めて3年とのことで、歌う喜びが前面に出た表情豊かな歌唱は説得力があり、何時もしかめっ面で歌っているわが身を反省させられました。尤も、かつて最も得意としていた "Rawhide" のコードを忘れていらっしゃったのにはたまげましたけど(笑)。またもう一人のギターのN古さんが、レスター・フラット(カーター・スタンレー?)よろしくサムピックで弾いていらっしゃったのにも目を見張りました。紅一点のYokoさんが歌っていらっしゃったのは、亡くなったハンク佐々木氏の名曲 "Tennessee Moon" だったのでちょっと涙が出ました。自分も歌ってみたいと思いました。
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遊びに来ていたフィドルのY田君もとび入りで"Orange ~"を弾いてくれました。
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演奏中お互いの音に耳を傾けながら、一つの音楽をつくりあげようという情熱とチームワークを感じ、羨ましく思いました。紅一点の彼女を除いて皆さん二つ三つ先輩であろうと思われましたが、ますますお元気で技を磨き(小噺も磨き?)、我々を導いて欲しいものだと思ったことだよ。

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0813 " Funky Mojo Orch." @ Yellow Ribbon (苦楽園) [ライブ鑑賞]

立秋の雲。
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お盆の13日、友人の知り合いが出演するというので、苦楽園の "Yellow Ribbon" に行ってきました。いつもなら海外の?実家にお盆で帰省しているので、ちょっと変な感じ。この夜のバンドはブルースとソウルをやる " Funky Mojo Orch." という五人編成のバンドでした。
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お盆の日曜日だからお客さんはどうかな、と思っていたら、結構満員でびっくりしましたが、メンバーの小中時代の同級生とかが何人もいらしていて、他にもメンバーのご家族とかが多かったようでした。ああ、阪神間の出身の人はお盆に阪神に帰ってくるから、その時同窓会をやったりするんだ、と考えたら当り前のことに気づいて苦笑しきりでした。
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こういうジャンルのライブを観るのはめったにないことですが、時々はジャンルの異なる音楽を聴くのもいいな、というのが鑑賞後に思ったことでした。ただ、小さなライブハウスの割には音量が大きく、そこだけは慣れないなあと思いました。もっと大きな箱ならあれくらいの音量でもいいように思うけど。皆さんお上手なので爆音でごまかす必要もないのになあ、お店のスタッフが爆音好きだったからかな。
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1部はソウル、2部はブルースという構成で演奏されましたが、自分的にはブルースの方が心に響くものがあったかな。ボーカル&ハープのジューベイさんが、「このギターいいでしょ」と何度も言っていて、「身内に褒められるのは…」と照れていたギターのテッシーさんのプレイがやはり圧巻で、クラプトンのような華麗でエモーショナルなギタープレイにしびれました。もちろんジューベイさんのソウルフルなボーカルとブルースハープや、数年前まで東京で数々のバンドのベーシストだったというチャリケンさんのステディなベースなど皆さん素晴らしかったです。このバンド結成一年らしく、今回が初のワンマン・ライブだったらしい。ひょっとしてこれから注目のバンドになるかもしれないね。
youtube に去年の年末のライブがあがっていたので。
The Funky Mojo Orchestra
https://www.youtube.com/watch?v=56ulO-4R8Hg

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アコースティックでしかもトリオで演ったりしていると、どうしてもおとなし目の演奏になってしまいがちなので、今度演る時はもっとシャウトしてみよう、と店を後にしながら思ったことだよ。
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0514 ナターシャ・デイ @ Abilene(神崎川) [ライブ鑑賞]

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この日は新開地でも音楽祭があって迷ったけど、久しぶりに Abilene の「ナターシャ・デイ」を覗いてみることにしました。前回いつ行ったかな、と自分のブログ(備忘録代わりだね)を見ると去年の11月でした。一回飛ばしぐらいだったかなと思っていたら半年前だったのでびっくり。毎日ぼーっと暮らしている身には、世間のはやい動きにはついて行けてないなあ、とつくづく思ったのでした(笑)。
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今回は開始の2時前にギターも持って行ったのですが、楽器置き場はすでに満載状態で、メンバーの熱気が表れていました。今日も置きギターを使わせてもらおうと即座に思ったことだよ(笑)。進行役のDさんの「拝啓大統領殿」で始まったジャム会は一人3曲ずつで交代ということで、和やかな中にも整然と進行していきました。後でFBにその日の曲を上げていらっしゃる方があったので見ると、ほとんどかぶっていないのにもびっくり。もちろんかぶっても何の問題もないのですが、メンバーの方々がそれぞれ多くの曲をものにしていらっしゃるということでもあるので。
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私も前回歌わなかった曲ということで、「想い出の赤いヤッケ」と「ダッチマン」、そしてかまやつひろし&加川良さんへのオマージュとして「どうにかなるさ」を歌わせていただきました。いつものように出番待ちの間に緊張してしまって、ギターもコードも覚束ない演奏でしたが、「ダッチマン」を歌っていると、Dさんがいい感じでギターを弾いて下さって、気持ちよく歌えました。「どうにかなるさ」もハーモニカが流れて、メンバーの技量の高さを感じたことだよ。
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この日は女性の方も多く参加されていましたが、皆さんお上手で、この日のために準備されていたご様子が伺えました。
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また、Bj のOさんがほぼ全ての曲のコーラスを一緒に歌われているのにもびっくり。寛悟さんとも前の Smoking Spot で言葉を交わすことができてうれしかったです。昔も今も Smoking の場が対話の場というのもいただけないかもですが(笑)。Nさんとも昔のフェニックス・バードの話ができて懐かしかったなあ。
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4時過ぎてからも新たなお客さんがたくさん入ってこられて、満杯になりそうだったので、5時頃失礼させていただきましたが、ジャムは7時ごろまで続いたようです。恐るべし熟年パワー!同じ熟年でも私はパワーが続かないので、また山歩きをしなくてはと思ったことだよ。

<参考> *FBから転載させていただきましたが、問題あれば削除いたします。
拝啓大統領殿・教訓Ⅰ・花は咲けども・野茨と鳩・お日様ソング・別れの恋唄・君かげ草・夏の時代・じゃあね・ふるさとの風・明日になればね・お葬式めっちゃめちゃ・丘の上の校舎・私を待つ人がいる・柳の木の下に・想い出の赤いヤッケ・ダッチマン・どうにかなるさ・青い海のお墓・わらぶきの屋根・彼を待ちながら・十字架に帰ろう・再会・ちょっとだけ恋人・夜明けを待ちながら・おじいさんの古時計・ナインポンドハンマー・ビルモンローメドレー・ヨイトマケの唄、母のお墓に、月恋・ひとひらの雪・響かせて・童神・安里屋ユンタ・島人ぬ宝・別れのうた・ランブリンボーイ・別れの恋唄・新聞売りのジミーブラウン・涙色の星・母のお墓に・デキシーに薔薇が咲く頃・柳の木の下に・陽気に行こう・私の子どもたちへ・シンクオブワットユーブダーン・父さんの昔話・虹の向こうに・彼は船乗り・流れる雲のように・マウンテンデュー・綿つみのうた・永遠の絆
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0422 壱服トリオ @ 壱服庵(門戸厄神) [ライブ鑑賞]

まんぷくトリオではありません。正しくは「ガンジョー・イッシー with タッキー」。
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春うららの土曜日の午後、半年ぶりに壱服庵のライブを観に行ってきました。このバンドは以前バンジョーが入っていましたが、今はギター・マンドリン・ベースのトリオになっています。
より「Sea Breeze で Mellow なコーラス」が売りのバンドになっているようなので、勉強させていただこうと参上した次第。
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3時前にお店に入ると、なにやら楽器の音と歌声が聞こえてきて、「あれ、今日はボーカル・レッスンの日だったかな」と思っていると、濃密なリハーサルがようやく終わろうとしていたのでした。どれだけ濃密だったのかは、テーブルの上のワインのボトルが空になっていたことからも容易に推察することができました(笑)。午後の時間帯だからとコーヒーを注文したところ、どうも豆の焙煎から始めたらしく?、時間をかけて淹れていただいたコーヒーが、特別サービスの甘納豆付きで出てきました。演奏開始時間すぎてますよー。
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さて、演奏が始まりましたが、重厚なコーラスも然ることながら、三者三様のボーカルを前面に押し出した選曲のように思われました。以前は歌っていなかったイッシーさんのバリトンヴォイス、ガンジョーさんのメローなハイトーンヴォイス、タッキーさんのハスキーヴォイスとそれぞれ特徴があって変化に富んだステージでした。自分的にはあとスチールかドブロがあればもっといいかもと思われました。
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私もゲストタイムとして三曲ほど歌わせていただきました。曲名は秘密。
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この日のベストテイクは最後のアンコールでガンジョーさんの歌った "I Needed You"。いい曲だなと思ったので帰ってから調べてもなかなかヒットしない。アン・マレーの "You Needed Me" がなぜか何度もヒット。 ウエスタン・スイングだという言葉を手がかりにやっとゲットできました。早速レパに入れるつもりw
youtube でバディ・エモンズのものが見つかりました。
I Needed You  Buddy Emmons
https://www.youtube.com/watch?v=NvTlgOKqsws
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ジャンルで聴きに来られるお客様が多いので、こういうノン・ジャンルなライブはお客様に伝わりにくいのかな、とも思われる昨今ですが、自分達がいいと思う音楽をとことん追求しているお姿に励まされる思いで店を後にしました。
少し早い五月晴れの空。
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0421 PP&M NIGHT ! @ dartmouth club(甲子園口) [ライブ鑑賞]

PP&M NIGHT ちゃうやん !!
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甲子園口のダートマス・クラブというライブハウスで "PP&M NIGHT !" というイヴェントがあると聞いて覗いてみることにしました。このお店は5年位前に、まだ鳴尾のあたりに勤めているときに、近くにあると聞いていたのですが、なかなか寄ることが出来ずにいました。初めは二号線の南かなと聞いていて通りかかってみても分からず、という具合でした。FBを始めてからよく記事を見かけていましたが、今回行くにあたって、ようやく駅の北にあると分かった次第(笑)。

初めてのお店はやはり敷居が高いもので、FB友達のM永さんが参加されるというので行くことにしたのですが、やはり一杯(より多かったか)引っ掛けてから7時半ごろお店に突入。場所が分からず周囲を2周ほどしたのもあったけど。入るともう演奏は始まっていて、人数も少なからず多からずというアットホームな雰囲気でした。
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2バンドぐらい演奏があってその後ジャム風になるのかな、と思っていましたが、メンバーが揃っていなかったのか、もうジャム風になっていたようでした(詳細不明)。この夜はマリーさんがお一人だけということでしたが、あでやかな歌いぶりで、どの組み合わせにも入られて、見事に歌いこなしておられました。私は高校のときの文化祭で何曲かやったのと、勤めてから1・2度文化祭の余興でやった程度のなんちゃって PP&M なので、せいぜい10曲ぐらいしか出来ないのですが、かぶってもいいということで何曲か歌わせてもらいました。
Early Mornin' Rain Puff Don't Think Twice Last Thing On My Mind
Day Is Done Sometime Lovin' Freight Train Leaving On A Jet Plane
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うわっ、けっこうやってしまったなあ。どうも周囲の方々の顰蹙を買ってしまったかも、と反省しても後の祭りですな。Sometime Lovin' は歌だけの参加でしたが、ちゃんとバックをつけていただいて、カラオケ気分で気持ちよく歌わせていただきました。こんなマイナーな曲も皆さんちゃんと出来るところが、メンバーの PP&M 度の高さを示していて、素晴らしいと思いました。ブルーグラスのジャム会よりすごいかも。
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9時過ぎてから、ブルーグラスのユニットで何曲かブルーグラスもやらせていただきましたが、ちょっと場違いだったかも。まあ、得てしてジャンルごとに集まってしまうきらいがあるので、ジャンルを超えた交流もあっていいとは思いますが。今、私が神崎川のアビリーンでやっているユニット(こちら)はオール・ジャンルですからね。何をやってるんだ?と思われているかもですな。

この夜は録音をしなかったので、少し前に知った東京の PP&M カバーバンド "Heart Stream" の演奏をyoutubeから紹介しておきます。メンバーのK谷君は同じ大学の同期生で、サークルには入ってなかったけど、ドク・ワトソンをバリバリ弾く人でした。卒業して東京に行って以来音信不通でしたが、高校時代(山口県)の仲間とやっていたようです。
Early Mornin' Rain (PP&M Cover ) / Heart Stream, 2009
https://www.youtube.com/watch?v=WLYevQr14I4

今回参加して改めて思ったのは、やっぱり PP&M はいいな、そして凄いなということでした。なんちゃってでしかない私ですが、また片隅に混ぜてもらって演奏してみたいと強く思ったことだよ(笑)。

参考記事:[私の好きな20世紀の唄たち]
BLOWIN' IN THE WIND
Puff (The Magic Dragon)


0310 RAMBLING BOYS @ 神戸ホンキートンク [ライブ鑑賞]

RAMBLING BOYS
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大学の3年先輩にして、かの The Lost City Cats のリーダーでマンドリン奏者であった井沢氏がべーシストデビューということで、神戸ホンキートンクに表敬訪問してきました。バンドが RAMBLING BOYS といって、Kingston Trio の曲を演るというのにも興味を惹かれました。
(唐突に)夕日が泣いている~♪
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フライヤーには19:30からと書いてありましたが、ホンキーは20:30始まりが定例なのになあ、と思いつつ19:40ごろに入ってみると、案の定まだ始まっていませんでしたね(笑)。とはいえ、すでにお待ちのお客様もいたので20時過ぎには演奏がスタートしました。バンドのお知り合いが多い中、サークルの後輩も私以外にK林少年とY川君がはせ参じた次第。
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私はPP&Mやブラフォーに比べて、キングストンはそれほど聴いてなくて(兄姉たちがレコードを持ってなかったため?)、なじみが薄かったのですが、それでも「500 MilesはPP&M、花はどこへ行ったはブラフォー」などと比較していたような記憶もあります。やはり "Tom Dooley" が彼らの代表曲のようですが、ブルーグラスをやり始めてから、かの The Country Gentlemen が、ライブでこの曲をキングストンの演奏を揶揄するような演奏をしていて「そこまでしなくても」と思ったことを覚えています。あと「20世紀の歌」で紹介した "Daydream Believer" を書いたのが元メンバーの John Stewart だったと聞いてびっくりしたことぐらいかな。
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演奏が始まると、ギター三本(内一本は初めて見た4弦ギター)とベースに乗ったコーラスは厚みがあり、迫力の演奏でした。自分達のやってるブルーグラスは以前から一種のスポーツだなと思っていましたが、それを超える運動量と音圧で、これは体力要るなあと思うとともに、キングストンはライブが真骨頂のバンドだったんだな、と思いを新たにしました。
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時折バンジョーに持ち替えるK野さんはブルーグラス・バンジョーの名手でもあるので、カンジェンに何も言わせないほどの素晴らしいプレイでした。
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我が先輩は奥のほうにいてあまり顔が見えませんでしたが、にわか仕込みとは思えない堅実なプレイでバンドを支えておられました。
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けれども、やはり私にとっての先輩は独創的なマンドリン・プレイと野太いテナー・シンギング(MC も秀逸でした)の井沢さんなので、ベースもギターもいいけど、またマンドリンのプレイを是非観たいし一緒に演奏もしたいものだと強く思ったことであったよ。
お客さんが撮っとって(播州弁)のパノラマ写真を追加。
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The Kingston Trio
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Kingston Trio - Greenback Dollar
https://www.youtube.com/watch?v=A9Jh4KjPP-o

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0226 cnoc Live @ ABILENE(神崎川) [ライブ鑑賞]

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日曜日の午後、70年代のアメリカーナとアイリッシュを演るバンドらしいということで行ってきました。メンバーも未知の方々でしたが、FBを覗くとギターのお二人はそれぞれカントリーとブルーグラスの手練れらしいということがわかり、アコーディオンも入っているというのも新鮮な感じがしたので、興味を持ちました。

お店に入ると中は満員で座る席がないほど。お客さんも知らない人ばかりかなと思っていると、それでも何人か顔見知りの人もいてちょっと安心。やはりこの世界はあまり広くはないようで(笑)。早速ライブが始まりました。
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1st Stage はアメリカーナということで、リンダ・ロンシュタットやボニーレイット・カーラボノフなどの曲を中心に。ボーカルのミキさんはどこかリンダを思わせるお声で、豊かな声量で歌い上げておられました。Gt の内藤さんはM大のOBだそうで、MdとFd(2年前に始めたらしい)も弾くというマルチ・プレイヤーでした。もう一人のGt の長井さんは、聞くとアビリーン・カントリーバンドのメンバーでもあるということですが、このバンドではアコースティックで、時にボトルネックも使っていました。ベースがなかったのですが、電気を通しているのでけっこうベースノートも出ていて工夫しているなと思いました。
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アコーディオンのジュンコさんはユニークな生業をお持ちのようで、その豊富な経験から確かな音を出され、コーラスも見事でした。2nd Stage はアイリッシュということでしたが、リアル・アイリッシュはやや少なく、エディ・リーダー(元フェアグラウンド・アトラクション)の曲がいくつか演奏されました。たぶんこれからアイリッシュの曲も増やしていこうとされているんだろうな、と想像されました。
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アンコールの一曲目がややアップテンポの曲で「水を得た魚」のような素晴らしい演奏でした。今回ややおとなしめの選曲が続く感じだったので、こういう曲を間にちりばめたら更によかった気がしました。結成間もないバンドのようだったので、半年後が楽しみな気がします。私も自分がやっているユニットでやってみたいと思っていた曲がたくさんあったので、参考にしたいと思いました。バンド名の "cnoc" はアイルランド語の「丘」という意味で、語感が可愛いから付けたそうですが、このバンドのゆったり穏やかな感じにぴったりの名だなと思ったことであったよ。


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1209 WITCH Last Live @ 神戸ホンキートンク [ライブ鑑賞]

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学生時代から40年にわたって活動を続けてきた女性フォーク・デュオの "WITCH" が、今月で一旦解散するというので観に行ってきました。8時過ぎにお店に入ると、学生時代の同級生やご家族ご友人、さらにLost City 時代からの音楽仲間の方々などで満席状態でした。これなら3カ月おきに解散ライブをすればいいよ、という声も出るほどw
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当初は「おかゆ姫」という可愛らしい名前で元町にあった Lost City という Bluegrass のお店で演奏していたのをかすかに覚えていますが、ある時期から神戸ホンキートンクで毎月第二金曜日にやっていたようです。 "WITCH"(魔女)という名にしたのもその頃でしょうか。リンダ・ロンシュタットが"WITCHY WOMAN" と呼ばれていましたが、今風に言うと「美魔女」というところでしょうか。この二年は私も同じ日に壱服庵で演奏していたので、一度ぐらいしかライブを観ることはできませんでした。近頃は御大ことMdのH井君がバックアップメンバーになって、実質3人でやっていました。
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この夜はラストステージということで、3ステージたっぷり演奏してくれました。PP&Mの曲を中心に懐かしいアメリカン・モダンフォークの名曲を彼女たちのアレンジで聴くことができました。途中からはお客さんで来られていた名フィドラーのMORISHIGE さんが珍しくもヴィオラを弾いてくださって、お得感満載でした。私も目の前でH井君が Jet Plane のコーラスを歌うので一緒に歌ったりして、せっかくの演奏を壊してしまい申し訳なかったですな。
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ここから後はこのライブにかこつけた私の勝手な妄想ですのであしからず。
40年も一つのバンドを続けるというのは大変なことで、特に仕事や家庭がありながら月一度のライブをこなすのはしんどいことです。忙しいときは毎回同じ曲を演奏していた時期もあったと話されてましたが、身につまされて聞いていました。そういう時期があるとどうしてもマンネリになったり、だからといって新たな試みをするのも大変で…、といった負のスパイラルに陥ってしまいがちです。それを乗り越えてやってきたのはすごいなあと思う次第(勝手な妄想ですからね)。

また、60年代~70年代にかけて日本でもフォーク・ブームがあったのですが、その後ニュー・ミュージックに名を変えたりしていつの間にかフォークというジャンルそのものが過去のものと看做されるようになってしまったりします。本家アメリカではトラディショナルなものが確固としてあり、その上にコンテンポラリーなものが乗っかって続いていっている状況なのだろうと思うと、そのあたりの難しさが常に付きまとう気がします。Bluegrass は演奏スタイルを主に指すので、ソースはフォークありトラッドやロック・ブルースも全て取り込めたりするんだけどね。自分もソロでやってみると自分は何のジャンルをやってるんだろう?と自問自答してしまうところがあって…。

ライブレポートのはずがとんだ飛躍妄想になってしまいました。彼女たちもそれぞれ別のバンドでの活動もあるようなので、そういった活動のかたわら3ヶ月とは言わないけど、間をおいて時々リ・ユニオンすればいいんじゃないかな、と大きなお世話(むしろ自分への言葉)を思いながら店を後にしたのであったよ。
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mp3はFBにどなたかがアップしていたものをいただきました。




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1126 中村まり & 高田漣@京都拾得 [ライブ鑑賞]

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ルーツ・ミュージック系のシンガー・ソングライターの中村まりさんは、去年の一月にドラマ10の『全力離婚相談』の主題歌 "THE CUCKOO BIRD" を歌っていたので知りました(「ドラマ10あれこれ」参照)。その後、その歌が入っている Lonesome Strings & MARI NAKAMURA のCDを買って聴いていて、いつか近くでライブがあったら行きたいと思っていたところ、京都の「拾得」に来演するというので行ってきました。
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「拾得」に行くのは "Jim Kweskin & Samoa Wilson" を観に行って以来一年半ぶり。今回はあの高田渡の息子である高田漣さんとのコラボということで、それも楽しみでした。
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今回は関西のライヴ・イヴェント“音楽感謝”さんの15周年記念の特別イヴェントの一環のライブだったようで、ピアノの弾き語りの中村佳穂、イノトモ with 塚本功(Guitar)、中村まり & 高田漣の順でライブが行われました。 佳穂さんの「バスの中での譲り合い」などのユニークな曲や、イノトモデュオのジャジーな演奏(塚本さんのギター・プレイが圧巻でした)も素晴らしかったので、またyoutubeなどで聴いてみたいと思いました。

さて、中村まりさんですが、14歳から約4年間をアメリカのオハイオ州シンシナティで過ごしたとのことで、「アメリカン・フォークやカントリー・ブルースなどに影響を受けたオリジナル曲はすべて英語詞」だそうです(wiki)。ほとんどネイティブの発音で、自作曲やカヴァー曲をややハイトーンのブルージーな声で情感豊かに歌ってくれました。印象に残っているのは、グラム・パーソンズの "SIN CITY" をソロで歌ったもの。これはコーラスのものしか聴いていなかったので、新鮮でした。あとディランの "TO RAMONA" という彼女にとって思い入れの強い曲とか、ミシシッピ・ジョンハートの曲などいくつかありましたが曲名を思い出せなくて残念。こっそり録音しておけばよかったかな(笑)。
そこでyoutubeから2曲あげておきます。
The Cuckoo Bird
https://www.youtube.com/watch?v=U4t0w03psVc
中村まり「Night Owls」
https://www.youtube.com/watch?v=9kjJFw_0pmw
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彼女の歌声に高田漣さんのスライドギター・ドブロがからんで、それは素敵なアンサンブルが生まれていました。ボーカルの身としては一家に一台漣さんがあればなあ、と思ったことだよ(笑)。スティールやエレクトリックギターも弾かれるそうで、多くのミュージシャンからひっぱりだこなのもうなずける演奏でした。最近父である高田渡さんのカヴァーアルバムも出されたようで、親父さんよりやや低めの暖かい声で、まったりと癒される演奏でした。
youtubeではあまり歌声がなかったけど、二つほど。
27 03 03(高田渡 高田漣)「銭がなけりゃ」
https://www.youtube.com/watch?v=5Q1XeVJp3jQ
特集「高田漣。父、高田渡を語る、唄う。」 本編only
https://www.youtube.com/watch?v=AHDQURi14_k

最後に出演者全員で "AMAZING GRACE" を歌ってお開きとなりました。外はかなり雨が降っていましたが、お店の方が置き忘れの傘の一掃セール?ということで、傘を渡してくれたので、濡れずに帰ることができました。最後まで優しさにあふれるライブでした。
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1115鑑賞「寺本幸一&フレンズ」@神戸シルクロード [ライブ鑑賞]

SUPER MOON ならぬ SUPER SESSION
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この日は夕方からギタリストとはじめてのセッションをする予定だったのがポシャり、落胆していた。4時ごろふとFBで標記のライブの告知を見つけ、「火曜日なのに」と思いながらふとメンバーを見ると、すごいメンバーがクレジットされているではないか。これは行かずばなるまい、と急遽お家ご飯をキャンセルして出かけることにした。
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通常スティールとエレキが入っているこのバンドが、この日はフィドルとアコースティック・ギター(しかもレジェンド)という編成なので驚き、そして興味を持ったのであった。お財布にやさしい設定ということももちろんあったけど。よーく聞くと、近々あるライブの練習がてら、ついでにライブにしてしまおうという、半分「公開練習」のようなものだったらしい。「公開練習」?最近どこかで見たような。当ブログのブログ内検索をしてみると分かる(笑)。
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というわけで、ステージは旧知のお客さんたちの前でフレンドリーに(ラフにともいう)始まった。バンマスは昔神戸ホンキートンクのマスターをしていたときにお世話になった方で、HOBO という源氏名?を無理やりつけてくれた張本人でもあった。彼と女性ボーカルの UOTOME さんのユニットにレジェンドたちがバックをつけるという、自分がその立場だったらちびりそうな構成であるが、ご本人はいたってリラックスしてステージに臨んでいらっしゃった。やはり学生の頃からの音楽仲間っていうのはすごい絆だね。お二人のレジェンドがバックアップに徹していらっしゃったのにも、逆に感動を覚えさえしたことだよ。
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LEGENDS
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途中で一日遅れの SUPER MOON (十六夜の月)が見えるというので、外に出て撮ってみた。今回は68年ぶりだというが、以前見た SUPER MOON とそれほど大きさが違うわけでもないようだ。季節の自然の話題の一つだな、とも思うが、下ばかり向いて暮らしていないで、たまには上の方・遠くの方を望むのもよいことだとも思った。
元町のシルクロードの空に輝く SUPER MOON
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第二部の途中でゲストタイムになり、私も SILVER WINGS と、初めて歌う「知りたくないの」をバンマスと一緒にカラオケ気分で歌わせていただいた。録音はしたけど「アップはまかりならぬ」というお達しなので、こっそり一人で楽しむことにしよう。この日ベースを弾いておられたA見さんから「以前ポロドッグで一緒に演ってましたよね」と声を掛けられ、びっくり。あの頃、メンバーの誰かが別のメンバーを呼んでくる、という具合だったので、記憶が不確かなことが多いのだけど、そのような関係しか作ってこなかった自分を情けなくも思う一方で、この夜のメンバーたちの絆をうらやましくも思うのであったよ。
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1103ナターシャ・デイ@Abilene (神崎川) [ライブ鑑賞]

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文化の日の午後、 Abilene で開催されたナターシャ・デイに行ってきました。ナターシャ・セブンの音楽を愛する人たちがたくさんいて、石橋時代の Abilene や今は無きオッピドムなどでナターシャを歌う集まりがあったのは知っていましたが、彼らの歌をそれほどたくさん知っているわけでもないので、なんとなく敷居が高い感じでした。この日は午後2時からというので行きやすかったかもしれないですね。例によって直前まで「いこかいくまいか」状態ではありましたがw
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2時過ぎにドアを開けるともう店内は満杯状態で、ハウスバンドが演奏を始めたところでした。知ってる顔も何人かおられて、「珍しいな」と言われつつも、店内に貼ってあるエントリー表に名前を書いていただきました。「番手は何時ごろになるかな」と聞くと「4時半ごろかな」という答え。表にはずらりと名前が書き込まれてありました。曲名を言って歌い始めると、ハウスバンドの方々や参加された方々がバックを付け、コーラスを付けるという具合でした。ブルーグラス・ジャムと似ているけど、こちらは歌がメインというのが違いかな。
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以前ホンキーで、ナターシャの曲をやるバンドにトラで参加した時10曲ほど練習したくらいなので、かぶるだろうな、と危ぶんでいると「かぶっていいんだよ」と常連の方々の声。案の定番手が来るころはほとんど出尽くしていましたが、唯一かぶらなかった「別れの恋歌2」と「ヘイ・ヘイ・ヘイ」そして苦し紛れに友部正人さんの訳詩で「アイ・シャル・ビー・リリースト」を歌わせていただきました。「ヘイ・ヘイ・ヘイ」のリフレーンは満場のお客さんが唱和して下さって気持ちよかったです。6時半まで延長してやっと終わりましたが、ナターシャのメンバーだった坂庭省悟さんの弟でいらっしゃる寛悟さんの生歌を初めて聴くこともでき、お得な会でした。
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私がナターシャ・セブンを知ったのは72年に大学に入ってブルー・グラスのサークルに入ってからで、当時の同級生から教えてもらったと記憶しています。同級生たちは高校生の頃から知っていたようで、当時ナターシャを聴いてブルーグラスを始めた人は多かったのではないでしょうか。80年代初めにかけて全国の大学(やや大げさ)にブルーグラス・サークルが生まれた背景において、このバンドの果たした功績は多大だったのだな、と今更ながらに思ったことだよ。
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この日も彼らの「107 SONG BOOK」を持って来ていらっしゃった方も何人かおられて、10曲しか知らない私はやはりここのメンバーには役不足と思い知ったのですが、後でいろいろ調べてみると、私の知っているカーター・ファミリーやブルーグラスにとどまらず、日本や世界の民謡からモダン・フォークまで幅広い民衆の唄々を咀嚼して彼らのものにしていると分かり、改めて素晴らしい取り組みだったのだと思いました。日本ではややもすると一過性のブームで終わってしまうことが多いのは、フォーク・ブームに限らないのですが、トラディショナルの歌のように常に多くの人々に歌い継がれる歌にこれらの唄々がなればいいなあ、と思いました。


ビッグ・アーティスト・ベスト・コレクション


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