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Wasted On The Way(時は流れても)[私の好きな20世紀の唄たち]vol.86 [20世紀の歌Ⅱ]

Wasted On The Way(時は流れても)
   written by Graham Nash
   Daylight Again(Crosby,Stills & Nash)1982
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CSN(&Y)が70年に発表した曲"Teach Your Children"については以前書いていた(Teach Your Children)。わずか2年で解散した後も時折再結成していたらしいが、82年の"Daylight Again"はスルーしていた。88年の"American Dream"(CSN&Y)は購入したように思う。まあ、マニアではないのでね。標記の曲を知ったのは98年の"Carry On"(2枚組ベスト盤)によってであった。

当時この曲に惹かれたのは、たぶん間奏でフィドルが使われていたからだと思う。当時自分のバンドに女性フィドラーがいて、彼らのファルセットも駆使した緻密なコーラス・ワークも、このメンバーだったらなんとかなりそうと思ったのではないか。残念ながらその後メンバーの二人が遠くに異動して実現できなかったのだった…。

この歌はGraham Nashが40歳の時につくったようだ。70年代初めにアルバム "Déjà Vu" で大ブレイクして巨万の富を手にしただろう彼らだが、スーパースターの常として、酒やドラッグに溺れたり、バンド内の確執や男女関係のもつれなどが、彼らのその後の人生を阻害しただろうということは容易に推察される。そんな人生の結節点に立って、これまで色々無駄な時間も費やして来たけど、それを乗り越えて新たな道を探ることが出来るんだ、と歌っていて、今の自分を重ねることが出来ると改めて思ったことだ。
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先日亡くなったDavid Crosbyは長年薬物中毒に苦しんだようだ。その彼を支え続けたのがナッシュだったと言われているが、その二人も近年は不仲だったという。人間関係の難しさをつくづく感じる今日この頃であるが、いつか天上の世界でまた友情を取り戻して欲しいと思うのだった。 R.I.P.,David

youtubeはスタジオ録音のものとライブ盤を。

Wasted on the Way (2005 Remaster)
https://www.youtube.com/watch?v=LUccF58bgwY

Wasted On The Way - Crosby, Stills And Nash Live
https://www.youtube.com/watch?v=Kg-Qdrr3XSk


時は流れても (大意。原詩は検索してみてください。)

まわりを見渡してごらん
目の前に見える僕の人生が
これまで過ごしてきた日々よりも
もっと良くなっているということを

今では僕は年を重ねて
欲しかった以上のものを手に入れた
だけど もっと前から始めていたら
もっとよかったと思ったりする

*
やり直せる時間はたっぷりあるさ
人生の時々の分かれ道で
僕たちが人生の途中で無駄にしてしまった時間を
橋の下にはたくさんの水の流れがある
その流れが僕たちに押し寄せて
どこかに連れていってくれるのにまかせよう

ああ 君も若かった時
自分の出してきた答えをすべて疑ってきたかい?
きみは自信満々のダンサーたちを
羨ましいと思ったことはなかったかい?

今君のまわりを見てごらん
君は自分が欲しいと思ったものを
手に入れようとしなくちゃね
僕の周りの友達を見てごらん
彼らは自分にふさわしいものを求めて
そして手に入れてきたんだよ

**
やり直せる時間はたっぷりあるさ
人生の時々の分かれ道で
僕たちが人生の途中で無駄にしてしまった時間を
橋の下にはたくさんの水の流れがある
その流れが僕たちに押し寄せて
どこかに連れていってくれるのにまかせよう

***
愛を償う時間はたっぷりあるさ
人生の時々の分かれ道で
僕たちが人生の途中で失ってしまった愛を
橋の下にはたくさんの水の流れがある
その流れが僕たちに押し寄せて
どこかに連れていってくれるのにまかせよう


Daylight Again


Carry on


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