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1018「十三夜」 [日々の雑感]

1018 十三夜の月。薄雲がかかっていた。
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ちょっと前に中秋の名月を愛でていたと思ったら、いつの間にか「十三夜」になっていた。時の流れはあっという間だなあ。旧暦の八月十五日が中秋の名月(芋の月)で九月十三日が十三夜(栗の月)と呼び、いずれも秋の名月とされるのだが、十三夜の方はかの宇多天皇(法皇)が、「八月の十五夜も美しいが、九月の十三夜もそれに負けていない」と言ったというのが端緒とされている。
寒くなっても頑張って咲いているベランダのブーゲンビリア。
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九月の十五夜だって美しいぞと言うのならまだしも、あえて十三夜を取り上げた宇多天皇というのは、よほど偏屈で自己主張の激しい人だったのかとも思える。ただ見方を変えると万人が賞賛する中秋の名月を、月並みで陳腐なものと考える視点もあってよいのではないかとも思われる。太宰治が『富嶽百景』の中で人々が愛でる富士の山を、「風呂屋のペンキ絵」とこき下ろしていたことに何か似ている気もする。

とすると宇多天皇も所謂世間一般の常識から脱した、進取の人物だったということにもなる。物事にはいつも表裏両面の見方があるものである。かくいう自分も、周囲からは偏屈者と思われていたかもしれないので、幾分宇多帝にシンパシーを感じたりする今日この頃である(笑)。
1019の十四夜。
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1020は十五夜。それぞれに美しいのだ。
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ちなみにネイティブアメリカンは10月の満月を"Hunter's Moon"(狩猟月)と呼ぶそうだ。冬に備えて狩りをする時期ということだろう。
この時期美しい虹も見られた。
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これまた美しい雲。
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先日行った友ヶ島が神戸側から遠望出来た。秋は空気も澄んでいる。
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ハロウィンももうすぐ。
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