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Mona Lisa [私の好きな20世紀の唄たち] vol.70  [20世紀の歌Ⅱ]

Mona Lisa
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Words & Music by Jay Livingston & Ray Evans
Recorded by Nat "King" Cole, 1950
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「モナ・リザ(Mona Lisa)」は言わずと知れたジャズ・ピアニストでシンガーとして著名な、ナット・キング・コール(Nat King Cole、1919~1965年)が1950年に発表した曲であるが、私が初めてこの曲を知ったのは、カントリーのシンガー(&ソングライター)であるウィリー・ネルソンが、1980年頃出したスタンダード・アルバムの中に入っていたものからだった。ジャズ・スタンダードの門外漢だった私にとって、Stardust (1978)・Somewhere Over the Rainbow (1981)・Always on My Mind (1982)・Without a Song (1983)などのアルバムは当時格好の入門書でもあった。
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一方、本家本元のナット・キング・コールの方は、名前はよく知っていたのだが、時々ラジオで聞く程度であった。ブルーグラスとジャズ・ボーカルではテンポがかなり違うので当時は冗長に思えたのだろうと思う。女性ボーカル好きの私なので、1991年に娘のナタリー・コールが出したナットとの仮想デュエットの曲を含んだアルバム "Unforgettable" はよく聴いていて、そこからナットを「再発見」していったのかな。やっとこの年になってジャズ・ボーカルをしんみり聴けるようになったのかなと思う。でも、いざ自分が歌うとなるとまだまだ性急なリズムになってしまうけど(笑)。
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絵画を題材にした歌は、本稿でも前に紹介したドン・マクリーンの "Starry Night" があるが、あれは数々の慈愛に満ちた名画を描いたヴィンセント・ヴァン・ゴッホのことを書いた歌であった。この歌はダビンチの描いたモナ・リザを称賛した歌なのかと思っていたが、歌詞を改めてよく読んでみると、モナ・リザのように神秘的で美しい微笑みをたたえた女性が描かれていたのだと分かった。美しすぎる女性は、ともすれば周囲から遠巻きにされて、恋が成就しないということは現実の世界でもありがちなことなのかもしれない。
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youtubeはナット・キング・コールのものを含めていくつか。
Nat King Cole - Mona Lisa
https://www.youtube.com/watch?v=NIDX18Xl16s
Willie Nelson Mona Lisa
https://www.youtube.com/watch?v=ZvjqMt2nwno
Mona Lisa - Natalie Cole
https://www.youtube.com/watch?v=kod8qKfwepk


モナ・リザ (大意。原詩は検索してみてくださいね)

モナ・リザ、モナ・リザ、男たちはお前をそう呼ぶ
お前は実に神秘的な微笑みをたたえたあの女性のようだ
お前の微笑みの中にあるモナ・リザのような冷ややかさのために
男たちはお前をなじるけど
それはお前が孤独でいるからなのかい?

モナ・リザ、お前は恋人を誘惑するために微笑んでいるのか
それとも傷ついた内心を隠そうとしているしぐさなのか

多くの男たちの夢がお前の扉の前で閉ざされ
それらはただそこに残され朽ち果ててしまう

お前は生身の人間?実在の女?モナ・リザよ
それとも冷たく孤独で美しい、絵の中の女なのか?


ナット・キング・コール・ベスト


Somewhere Over the Rainbow


アンフォゲッタブル


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