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For once in my life[私の好きな20世紀の唄たち]vol.13 [20世紀の歌]

FOR ONCE IN MY LIFE(フォー・ワンス・イン・マイ・ライフ)
written by Ron Miller & Orlando Murden
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この歌のオリジナルは誰か寡聞にして知らないが,実に多くの人達によって歌われていることだけは確かだ。グレン・キャンベル,スティービー・ワンダー,サミー・ディビスJr,……最近ではヴォンダ・シェパード(アリーmyラブのサントラ)等々。以前から気になっていて,ドラマチックな歌だろうなと思っていたが,いざ訳してみるとなかなか手強く,辞書を引きまくったり人に聞いたり,苦労した。出来上がった訳も実はあまり自信のないまま披露しているのである。

訳してみるとこれはラブソングであるが,同時に人生で一度ぐらいしかない希有な出会い=邂逅をテーマにしている。この歌の主人公は裏を返せばこれまでの人生でそういう決定的な邂逅をしていなかったわけであり,そのまま人生を終わっていたかもしれない。

この人だと思える人には何度か出会えるかもしれないが、それまでの人生を百八十度変えてくれるような存在との出会いとなるとどうだろうか。どんな人にもこのような邂逅が用意されているかもしれない,と考えるとちょっとスリリングだし明日への期待?のようなものも感じさせられる気もする。逆に今までの人生はどうだったのかと、振り返らせてもくれる,そんな歌である。多くの人が歌っているのも、自分の中の邂逅(もしくは邂逅への期待とおののき)を重ねるからなのかもしれない。

その後調べると,作者はモータウンの作家たちで65年に作られ,モータウンのシンガーたちが歌い始め,その後トニー・ベネットそしてスティービー・ワンダーでヒットという流れのようだ。ジャンルを超えたスタンダードとして歌い継がれている歌である。
(初出01.09.18)

youtubeはスティービーのもの
http://www.youtube.com/watch?v=imsB543zqSM

ヴォンダ・シェパードのスローなものもよい
http://www.youtube.com/watch?v=3hc3EksLUh0


フォー・ワンス・イン・マイ・ライフ(大意。原詩は検索してみてください。)

私の人生で初めて
私を必要としてくれる人と出遭えた
そんな人と遭うことをずっと待っていたんだ
もう何も恐れを抱かずに
運命の導くままに進んで行ける
なぜだか自分が強くなれそうな気がする

今ようやく目の前にしている
ずっと前から気付いていた
いつか私の冷たい心を溶かしてくれる人が現れ
夢をかなえてくれるそんな人を

今までとは違う
もう悲しみに傷ついたままではいない
今までは傷つき破れていたけど
初めて出会うことができた
私を見捨てないと思える人に
私はもう独りぼっちじゃない

今では言える、これは私の大事なもの
もう誰も取り上げることはできない
この愛が続く限り、うまくやっていける
そう人生で初めて
私を必要とする人に出遭えた





Song Review: A Greatest Hits Collection


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