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0402@「熊野古道」散策 vol.1 (中辺路) [山歩き]

熊野本宮大社。
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せっかく桜が開花したのにこの日以外は雨という予報。そこで以前から行ってみたいと思っていた世界遺産「熊野古道」行ってみることにした。日帰りでは難しいかなとも思ったが、とりあえず練習(下見)しとこうということで。実際遠かったなあ。朝6時ぐらいに出たらよかったかな。

「熊野古道」といってもどこを基点にどれだけ歩くのがいいのかが判らず、以前少し調べたがそのままになっていた。最近ネットで見ていると、田辺市の中辺路のR311沿いにある「古道歩きの里ちかつゆ」が500円で短時間コースの古道ウォーキングのDVD解説と車での送迎をやっているとのことなので、お手軽かなと思って飛びついた次第。

8時前に出発して、湾岸線~熊取で府道62で紀の川市へ、京奈和道(無料)を五條まで、そこからR168を走るルートを選んだが、最良の選択だったかどうかはわからない。奈良~和歌山にかけては山深い上に、国道でもすれ違うのが難しい箇所が多かったと記憶しているので、300番台の道を避けたのだったが。十津川沿いの道は快適でかなり整備されていたが、ところどころ狭い箇所が残っていた。
谷瀬の吊橋。何年ぶりかなあ、と思いながら渡りかけたが20メートルで引き返した(高所恐怖症なのである)。
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中辺路の手前に熊野三山の一つ、熊野本宮大社に着いたのが一時過ぎ。こちらが本宮で熊野速玉大社のあるのが新宮だと改めて気付いた。お間抜け、勉強不足であるww
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また、この神社には熊野大神(素盞鳴尊)に仕える存在といわれる八咫烏(やたがらす)も祀られていた。日本サッカー協会のシンボルマークとしても有名である。
八咫のポスト。
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2時過ぎに「ちかつゆ」に着いたころは空が雲でだいぶ暗くなっていた。コースの説明とDVDを半分見て迷わず1時間コースにした(笑)。車で道の駅「熊野古道中辺路」まで連れて行ってもらい、そこから古道に入った。コースによっては時々車道に出てまた入る、ということもあるようだが、このコースは「近露王子」に出るまでほぼ古道を歩くことができた。
出発地点の道の駅。
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「箸折峠」。
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このコースのハイライトは「箸折峠」とそこにある「牛馬童子」であるそうな。「箸折峠」は花山法皇が熊野参詣の途中ここで食事をしようとしたら箸がなかったので、カヤ(萱)の軸を折って箸代わりに使ったという言い伝えがあるそうだ。また、その時箸から赤い液が滴り落ちたので法皇が「これは血か露か?」と尋ねたのが「近露王子」となったともいわれている。「牛馬童子」はその法皇の姿を明治になってから造り、安置したものである。
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花山法皇は「大鏡」に退位のことが述べられ、古典の教科書にも載っていてなんとなく親しみがある。退位してからが長く、色々毀誉褒貶のエピソードに事欠かない人のようである。宇多法皇から始まったといわれる「熊野行幸」であるがいささかの苦行をともなうとはいえ、当時はやはりお金のある皇族や貴族でないとできなかったのだろうと思われる。
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コースの最後にある「近露王子」。
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この碑は前に「1Q84」の感想の中でもちょっと触れた、高橋和巳の「邪宗門」のモデルといわれる出口王仁三郎の揮毫だという。隠れたエピソードがあるようなのでまた調べてみたい。
「ちかつゆ」に近づくとこんな看板が。
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帰りは田辺市に出て、海沿いにR42を走り、印南~阪南まで高速、その後はりんくうタウンから府道バイパスを通って、9時前には帰着した。一日の走行距離416.6km(燃費14.86km/L)は老体にはちと厳しかったようで、改めて紀伊の山は奥深いなあと思った次第ww

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