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特別展「始皇帝と大兵馬俑」@大阪・国立国際美術館 [展覧会]

美術館エントランス前の「兵馬俑」。
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大阪で「始皇帝と大兵馬俑」展(7月5日~10月2日)が開かれるのは大分前から知っていたが、暑かったりオリンピックがあったり(関係ないか)と行く機会を失っていた。あと半月になったので急遽行ってみることにした。金曜日は午後7時までやっているので5時ぐらいに着くようにと車を走らせた。

この美術館は当初は万博記念公園にあったのを、2004年(平成16年)に現在地(大阪中之島)へ移転したらしい。隣には大阪市立科学館があった。こちらも以前あった大阪市立電気科学館が1989年に閉館したのに伴い代替施設としてできたとのこと。中之島図書館などと併せて一大文化ゾーンとなっているのだなあ。

近くに40分300円のパーキングがあったので「80分はいないだろう」と思って駐めたのだが、少しばかり越えてしまったのであったよ。予想以上の展示だったということだ。

巨大なオブジェと見えたのは、エントランスゲートで、竹の生命力と現代美術の発展・成長をイメージしたものだという。
ちょっと写真に加工を施してみたw
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特別展は地下二階にあり、長いエスカレーターを下りていく。途中の踊り場で写真を撮ろうとしたら、どこからともなく係員がやってきて、「通行の妨げになるので撮影はお控えください」と言われた。今はそんなに混んでないのにと思ったけど。そういえばやたらと係員が多かったような気がしたが、中国から借りてきたものだから粗相のないように気を使っているのかな?
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会場には兵馬俑以外にも、彼が天下統一後行った万里の長城の建設や度量衡・通貨の統一などの事業の数々を垣間見させる出土品なども展示され、興味深かった。前221年に天下を統一し、前210年に崩御するまでの10年余りの間に、一気に諸制度を改革していった始皇帝のバイタリティに改めて驚かされた。
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兵馬俑は将軍・御者など役職によって造形が異なるが、その異なる種類を一体ずつ陳列してあった。本物の人間を横に立たせて職人に造らせたという像は2000年前のものとは思えない、リアリティに満ちたものだった。
これはwebからいただいた。
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展示会場の終わりの方に写真撮影用の兵馬俑軍団(レプリカ)があった。
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秦王に即位した前247年から自身の陵墓建設に着手したとあるが、今の我々から見れば国費の無駄遣いとも思えるような作業を行いながら、その裏で天下統一をしていったとは驚くばかりである。首都咸陽の阿房宮は項羽によって焼き払われるが、その後入った劉邦によって保全されたとも言われている。始皇帝陵も、項羽がそのまま残っていたら墓もあばかれ、破却されていたかもしれない。改めて貴重な遺産なのだと思ったことだよ。

ともすれば「項羽と劉邦」の方にばかり目が行きがちであるが、劉邦も中国を再統一したとはいえ、始皇帝の業績のいいとこ取りをした感もある。改めて「秦」という国の歴史を学んでみようと思いつつ美術館を後にした。
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『キングダム』をまず読むべきか(笑)。
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