SSブログ
日帰り旅 ブログトップ
- | 次の20件

0204伊根の舟屋@京都府与謝郡 [日帰り旅]

道の駅「舟屋の里公園」から見た伊根湾。
001.jpg
三か月ほど前にFB友だちになっていただいた、ベーシストにして写真家のM永さんから、伊根の舟屋を撮りに行かないかとお誘いを受けたので、この日行くことにした。彼は私より4つぐらい先輩で、以前からいくつかのバンドでベースを弾いていて、時折テナーも歌っていらっしゃるのを観ていたので、一緒に音楽で遊んでもらえるかな、と思っていたのだが、実はカメラもプロ級の腕前で、ブログにも書いた「猿壺の滝」に行こうと思ったのも、彼がFBにアップした写真を見たからなのであった。

一方私はといえば、安い望遠付きのデジカメを持っているだけで、山歩きや旅をしたときに目に付いた景色をスナップして、ブログの彩りにするといった程度なので、プロのカメラマンと撮影を共にするのはおこがましかったが、どういう風に撮影されるのかは興味があったので、楽しみであった。

拙宅まで車で来ていただいて、私のSUVで8時過ぎに出発した。今回「伊根の舟屋」を撮る目的の一つは、先日の雪がまだ残っていて、雪をいただいた舟屋を撮るというものだったが、あれからだいぶ経っているので、もう融けているかもしれないな、ということであった。西宮から上がって盤滝トンネル→中国道→舞鶴道→京都縦貫と走って宮津市まで。途中篠山の辺りで朝霧が立ち込めていて幻想的であったが、やや運転には邪魔だったかな。

伊根の町は丹後半島の東岸の中ほどにある。宮津市から海岸沿いの道を走っていると、天橋立が見えてきた。普通なら立ち寄るところであるが、あくまでも「舟屋」が目的なのでスルー。この辺りが単なる物見遊山と「撮影の旅」の違いか、と納得其の一であったよ(笑)。R178の伊根トンネルを出たところで伊根漁港の方に向かう。伊根小学校の脇をすり抜けて、10:30ごろ伊根港の波止場に出た。
002.JPG
そこから対岸にある舟屋群をまず撮ることに。
003.JPG004.jpg005.JPG
残念ながら雪は無くなっていたが、後ろの山には雪が残っており、それを背景にというのが構図の一つのようだ(師匠談)。
006.jpg007.JPG
私はと言えばカモメと船にばかり目が行っていたのだが。
008.jpg009.jpg010.jpg
ファインダーを覗く姿はプロのカメラマンである。
011.jpg
次に海岸沿いに更に進んで第二のスポットへ。道路脇に車を停めて何枚か撮った。
012.jpg013.jpg
道路脇に石段があり、どうも上にあるのが来る時見失った「道の駅」があるらしかった。上からカップルが何組か下りて来ていた。
014.jpg
そこは後で行くことにして、もっと奥の最も舟屋群が集中している地域へ。車で奥まで行ってから一番手前の郵便局の駐車場に車を停めさせてもらい、街を散策しながら写真を撮った。
015.jpg016.jpg017.jpg
伊根湾に沿って約230軒が建ち並ぶ「伊根の舟屋」は、1階が船のガレージ、2階が居間となった独特な建物である。それぞれの家の脇には立派な蔵が建てられていて、漁業で栄えていた時代を偲ばせる。後で調べると、昔は草ぶきの粗末な舟小屋だったのが、明治中期から瓦屋根の二階建てになっていって、昭和20年ごろに今のような舟屋群になったという。狭い道を隔てて山側にあった家が実は母屋だったのだと後で知った。
018.jpg
019.JPG020.JPG
大型化した船は中に入らないので前に繋留してある。
021.JPG
自分も、「いいな」と思って撮った景色が後で写真を見ると思ったほどよくなかった、という経験を多く持つが、やはり「フレームで切り取られる風景」は肉眼で見て脳内で再構成される風景とは違うものであるようだ。写真としていいものになる構図というものを、一緒に回りながらいくつか教えていただいたが、急にそれが出来るようになるわけでもなく、後で見ると凡作だらけになってしまった。それでもたくさん撮ることはやはり大事らしく、師匠は私の十倍くらいカメラを取り換えては撮っていたようだ。納得其の二。「ここは押さえておこう」というのがカメラマンの口癖であった。
022.jpg023.JPG024.JPG025.jpg026.JPG
1時になったので撮影を切り上げ、道の駅「舟屋の里公園」に移動した。1993年に開園されたというこの駅は、伊根湾を一望できる高台にあり、昼食を食べるためではあったが、望外の素晴らしい景色を見ることができ、雪がなくて残念がっていた師匠を大いに喜ばせたのであったよ。二人とも海老カツ定食を食べたが、海老もプリプリして美味しかった(写真なしw )。
027.jpg
028.jpg029.JPG
朝ドラ『ええにょぼ』のモニュメント。
030.jpg
伊根の舟屋を舞台にした朝ドラ『ええにょぼ』も93年だったので、この駅もそれにあわせて町おこしの一環として出来たのだろう。圧倒的な眺望を持つ場所なのに周囲の景観を壊していないのが、何よりも素晴らしいと思ったことだ。湾を塞ぐように「青島」が横たわっている。天然の良港だね。
駅の建物も切妻の「舟屋」風デザイン。
031.JPG032.jpg
2時半に撮影を切り上げて帰途に就く、と思いきや、彼にはもう一つ野望があって、それは京都の奥にある「美山かやぶきの里」の雪景色を撮ることであったのだ。「もう遅くなったし、雪もなさそうだから帰るか」と言いながらやはり行きたそうだったので、帰り道だからと立ち寄ってみることに(笑)。4時半ごろが光線の具合から撮影に好適な時間帯なのだそうだ。納得其の三。
033.jpg
絶好の時間帯に着いたのだが、イヴェントがあったらしく駐車場は満杯で、パトカーも二台出ていた。何枚か撮るというので車を先のほうに移動させて待機していた。私も交代で撮ったが、人が多く雪も屋根などにはあまり残っていなかったので二・三枚でやめた。やはり雪景色は降ったすぐ後でないと、というのが結論。

帰りは京都縦貫→名神と乗り継いで6時半には着くことができた。なかなか撮影行としてはうまくいったように思う。翌日FBにアップされた師匠の写真を見ると、やはり全然レベルの違うものであった。だが今回いつもよりかなりたくさん撮ってしまって、選ぶのに苦労している自分としては、「なんちゃってカメラマン」のままでいるのが分相応なのだろうと思ったことだよ。

実は師匠と初めて直接お話したのが、2日前のライブに来て下さったときだったので、丸一日のやり取りにやや不安があったのだが、実際話してみるとフランクな気のいいおっちゃんだったので、音楽の話や学生時代の話などたくさんできたのが一番の収穫だったような気がする。また、音楽の方でもご一緒したいものだと思ったことだ。


nice!(4)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:旅行

0118灘黒岩水仙郷@南あわじ市 [日帰り旅]

001.jpg
南淡路の水仙郷は、ずいぶん前に行った記憶があるが、その時はやや時期が遅く、もっと早い時期にと思いながら年月が過ぎていた。二・三日前にFBで写真の手練れの方が素敵な写真をアップしていらっしゃって、「早く行った方がいいですよ」とのことだったので、体調はやや思わしくなかったが、今回は機を逃すまいと意を決し、9時ごろ家を出た。

例によって須磨までは地道を走り、第二神明~明石海峡大橋と走って淡路ICで下りると1110円で済む。あとはR28をひたすら南下した。途中のパーキングで一休み。
002.JPG
遠く紀伊半島がうっすらと見える。
003.jpg
004.jpg
洲本市で国道からはずれ、海沿いの県道76を更に南下した。途中由良港を通ったので立ち寄る。飲み屋さんやスーパーで「由良港の昼網」などよく見かける名だったので。港の前に城ヶ島という細長い島が広がって外海の波を防いでいるという、まさに天然の良港となっていた。
005.JPG
まさに昼網を引くために漁船がどんどん出港していった。
006.JPG
友が島はどこに見えるかな、と時々探していたのだが、どうもこの城ヶ島の向こうにあったらしい。
由良大橋。
008.JPG009.JPG
ここを過ぎると細い山道になっていて、途中に「立川水仙郷」があった。「淡路島ナゾのパラダイス(秘宝館)」などと書かれていて少し興味をそそられたが、後で調べると、昔「探偵!ナイトスクープ」で取り上げられたりしたらしい。水仙とは別の見どころがあるようだ(笑)。

昼前に水仙郷の駐車場に着いたが、平日にも関わらず満杯で少し待った。週末は臨時駐車場があるらしいが。
010.JPG
「灘黒岩水仙郷は、西暦1820年代(江戸時代)に付近の漁民が海岸に漂着した球根を山に植えたのがだんだん繁殖したとされており、今ではここ淡路島の南部に位置する諭鶴羽山(標高六〇七.九m)から海に続く45度の急斜面の一帯、約7ヘクタールにわたって500万本もの野生の水仙が咲き誇っています。一重咲きの野生の二ホンスイセンが咲き誇り、付近一帯は甘くて優しい香りに包まれます。」( 南あわじ市HPより)

今回はなかなか盛りの頃でよかった。入場券を買った時ピンクの付箋がついていて250人に一人の当たりということでミカンをいただいた。
Image1.jpg
昼ごろだったので何かおなかに入れておこうと、じゃこ天(玉ねぎのものとチーズ入りのもの)を買って食べてから斜面を登った。
011.jpg
水仙が群生している感じを撮ろうといろいろ撮ってみたが、あまりうまくは撮れなかった。それでもましなものをいくつか並べてみる。
013.JPG014.JPG015.JPG016.JPG017.JPG018.JPG019.JPG
梅の花も咲いていた。
020.JPG021.JPG022.JPG
駐車場に帰る途中の谷にイノシシが一匹いた。ウリ坊より少し大きく、後ろ足を怪我しているようだった。係の人に聞くと二・三日前に仲間とはぐれて来たらしい。これからどうするのだろうと少し心配になったが、スタッフもいるから何とかするのだろうな。
023.jpg
入り口にあった少女像。これは何かを批判しているものではないようだ。
024.JPG
目の前にある島は「沼島(ぬしま)」というそうな。
026.JPG
帰りは道が広そうな南回りでR28に出て北上し、途中のかっぱ寿司で遅い昼食を摂った。期待していた鰆のすしはなかったが、注文した「まぐろ門松寿司」はシャリも温かくて美味しかった(写真はwebから)。
025.jpg
行きと同じ経路で帰ると、5時前に家に着いた。ここ二・三年行こうと思いながら時機を逃していたので、行けてよかったと思ったことだよ。


nice!(3)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:地域

1121 マキノ高原「ピックランド」再訪 [日帰り旅]

色づき始めたメタセコイア並木。
001.jpg
去年の11月の終わりに、山歩きのついでにマキノ高原のメタセコイアの並木を見てきた(「マキノ高原~賤ヶ岳@滋賀県」)。今回家人がメタセコイアに興味を示したこともあり、去年より色づいた並木を見ようと思ったが、今年の紅葉は早く進んでいるとの情報も。紅葉の見ごろの判断は難しく、明日行こうと思っていると、突然の風雨であっという間に落葉してしまうこともあるからねえ。で、結局去年より一週間も早く行って見ることになった。私がせっかちな性格であることも大きいのだがw

朝のニュースで我がアサヒさまが永観堂の紅葉を特集していて、今年はいつもより見頃の終わるのが早いと言っていたようだったので急遽行くことになった。9時過ぎに出発してピックランドに着いたのが11時半過ぎ。月曜日にも関わらず駐車場がすでに満杯だったのに驚いた。
002.jpg
確かに老夫婦らしい方々も多かったが、けっこう若いカップルもいて、当地の人気の高さを感じさせた。消費が鈍っているという話もよく聞くけど、評判のいいものには観光地に限らず、消費者は飛びついているのではないか。要は消費者の消費マインドを刺激するべく企業が努力することが必要なんだな、と思ったことだ。
005.jpg
着いたのが昼だったのでまず昼食を。高いのではないかと前回は入らなかったが、ランチが1000円以内と意外にリーズナブルで、地元の食材を使って丁寧に作られた洋食屋さんという感じだった。食後の珈琲も無料!
003.JPG004.jpg
昼食後、早速並木道に出て歩いてみた。やはり何度来ても圧倒的な情景である。
006.jpg
去年より紅葉している部分が多いように思えたが、完全に紅葉しているよりはこちらの方が、いいような気がして、これには家人も同意していたようだった。2.5kmの並木の半分ぐらいは歩いたかな。いくつか写真を。
007.jpg008.jpg009.jpg010.jpg011.jpg
「くりっこ」の看板の名は、栗園から来るのかな。
012.jpg013.jpg014.jpg
お地蔵様も路傍に。
015.jpg
この日は曇り空だったが、それはそれでしっとりとした情景を楽しむことができた。
016.jpg017.jpg018.jpg019.jpg020.jpg021.JPG

帰りにR161(高島バイパス)沿いの道の駅「藤樹の里あどがわ」に立ち寄ったが、こちらも駐車場は満杯で、地産ものの市場も半分以上売り切れている状態だった。
022.jpg023.jpg
ここでも「いいものは売れる」の感を強くした。閑古鳥の鳴いている道の駅も少なからずあるからね。ついついいくつか買ってしまったことだよ。帰ってからyoutubeで紅葉の頃の動画を観て、両方観たような気分になることができた。




nice!(3)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:地域

0910「大乗寺(酔芙蓉の寺)」@京都市山科 [日帰り旅]

大乗寺の酔芙蓉の花。夕方にはピンク色に変わるというのだが。
001.JPG
夏前に咲いていた花、多くはムクゲだったのだが、フヨウなど似た花がいくつもあり、よく分からなかった。それらを調べていたとき、「酔芙蓉」という花があり、9月ごろ咲くということが分かった。「酔芙蓉」で有名なお寺として京都山科の「大乗寺」という寺があると知ったので、スマホにメールしておいた(アルツにはこれが一番w )。日曜日から雨らしいというので、やや寝不足だったが行ってみることにした。駐車場がないと書いてあったので、少しは歩く覚悟も必要だったが。

最寄の駅は地下鉄東西線「御陵(みささぎ)駅」らしいが、徒歩15分とあり、いずれにしても歩かなくてはならない。以前山科から蹴上に向かって「琵琶湖疏水」を歩いたが、その道中からほど近かったようだ。それらを組み合わせるといい一日ハイキングコースになるんだろうな。周辺の狭い道をくるくる回って、やっとコインパーキングに車を入れたのが11時過ぎ。その場所は「御陵血洗町」というなんとも不気味な町名であった。なんでも義経がここの池で血の着いた刀を洗ったという伝説からきているらしいが、町民はこの名前はいやだろうになあと思ったことだよ。

そこからJRのガードをくぐって左に曲がると、大乗寺に続く道に出る。旧東海道だったようで、細い道である。田んぼでは稲刈りをしていた。
003.JPG
002.JPG
お寺の手前で、近くの民家の庭先にも酔芙蓉が咲いていてお出迎え。
004.JPG
12時に寺に到着。裏からの参道が風情があると書いてあるので裏に回った。ちなみに少し先に「光照寺」があって、そこの駐車場は広かったなあ、とメモしておこうw
005.JPG
裏参道。以前岩湧山で見た「シュウカイドウ(秋海棠)」の花がこちらでも咲いていた。
006.JPG
007.JPG
大乗寺山門。こじんまりとしたたたずまいに、様々な小物が配されていてご住職のお人柄が偲ばれる。
08.JPG09.JPG
この寺は三百年前に建立され、今は法華宗の寺であるが、代々無本山の尼寺として細々と続いてきた寺のようである。今の住職が寺に入ったころは、草庵に等しい荒れ寺であったのだが、住職がツルハシ一本で参道作りから始め、再建したとのことである。そういう中で吟友からの勧めもあって、酔芙蓉の苗木百本を植えることから始まり、現在では千三百本にまで増え、「酔芙蓉の寺」として知られるようになったようである。

入館料はなく、酔芙蓉を育てるための義援金の箱が置いてある。本堂脇から酔芙蓉の群落が広がっている。低木ということで私の背丈よりやや高く、林というよりは畑の中を歩いている感じである。
010.JPG
まだ時期が早かったのか、チラホラ咲きであったが、白く大きい八重の花はあでやかで気品があった。
011.JPG012.JPG013.JPG
午前中は白、午後にピンク、夕方には赤に色を変えるというが、赤い花もいくつかあり、それらはややしぼんでいたので、前日開いた花の名残なのかなとも思った。
014.JPG015.JPG016.JPG
酔芙蓉園から山門を望む。大きな楓の木もあった。
018.JPG020.JPG
水盤に咲く芙蓉の花。
019.JPG
夕方までいて色の変化を見届けたい、とも一瞬だけ思ったが、そのようなことが自分に出来るはずもなく、30分あまりの滞在で寺を後にした。今度来るときは午後4時ごろを狙ってくるのがいいのかな。酔芙蓉祭は9月15日~10月15日とあるのでこれからがハイ・シーズンである。
021.JPG
周辺に咲く秋の花々。
萩かなと思ったら、ヌスビトハギ(盗人萩)ではないかと(by 花博士)
022.JPG
こちらはアブチロン(アオイ科)らしい(同上)
023.JPG
ヒバの花?初めて見た
024.JPG
疎水の水を引いたものか。
026.jpg025.jpg
すっかり秋の空。
027.JPG
帰りに宇治の近くに足を伸ばして、以前FB友達の元バンド仲間IMO君の同級生がやっている店を、メールに送っていたのを思い出し、立ち寄ってみた。黄檗駅(おうばくえき)の近くだったと後でわかったw
IMO君推薦のカルボナーラ!!
028.JPG
帰りはやはり、京滋バイパスの側道を通ってチンタラ帰ったが、寝不足で少しこたえたことであったよ。

その後の酔芙蓉については以下の記事参照。
1002午後の「酔芙蓉」
1012大乗寺再訪



nice!(2)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:地域

0704最後のアジサイ?@矢田寺(奈良県大和郡山市) [日帰り旅]

001.JPG
雨かなと思っていたのに、朝から快晴だったので、ちょっと遅いかなと思ったがアジサイ寺で有名な奈良の「矢田寺」に行ってみることにした。TVで紹介していたのはずいぶん前だったのだが、HPを見ると10日までやっているという。気温もぐんぐん上がっているのがやや気になったが、ちょっと見て帰るだけだからと高をくくっていたのはちょっと甘かったかもしれないw

9時半に家を出て、西名阪の法隆寺ICから少し北へ走ると、山の東麓に矢田寺はあった。40年前に電車で来たことがあるらしいのだが、全く覚えがないのはどういうことだろう。深くは詮索しないことにしたw

駐車場に着いたときすでに30℃を超えていたが、いきなり坂道が見えてちょっと気持ちが萎えた。
002.JPG
山門前の石段。
003.jpg
中に入ってもまた石段が続く。
004.jpg
石段の向こうの雲はもう夏のものだ。
005.jpg
やっと本堂が見えてきた。
006.jpg
右手にある「大門坊」には「タイサンボク(泰山木)」の花が咲いていた。中国の花かなと思っていたが、後で調べるとアメリカ南部の原産のようで、英名が " Magnolia " で、ミシシッピ州とルイジアナ州では州の花に指定されていると知って二度びっくり。" Ten Miles From Natchez " を歌うときのイメージが出来た…かな。
Magnolia
007.jpg
ここにはもう一つ珍しい花が。それは沙羅(シャラ)の花である。
『平家物語』の冒頭の句
「祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり
沙羅双樹の花の色 盛者必衰の理をあらわす」
のあの「沙羅双樹」である。朝に咲いて、夜には花が落ちることから、はかないもの=盛者必衰を表すのだという。現役のときに知っていればよかったなあ。
沙羅(シャラ)
008.jpg
なんか別の話になってしまった。さて、アジサイである。「あじさい大庭園」は本堂手前左側にあり、自然の起伏を活かした回遊式庭園になっている。盛りをやや過ぎたとはいえ、さすが関西随一の名に恥じぬ立派なものであった。比較的よく撮れたものをいくつか。
009.jpg010.jpg011.jpg012.jpg013.jpg014.jpg015.jpg016.jpg017.jpg
アジサイもよかったが、あちこちに桜や紅葉の古木があり、それも魅力の一つかなと思ったことだ。
018.jpg
右手の方には「あじさい見本園」があり、珍しい品種のアジサイがたくさんあったが、盛りを過ぎていたものが多かったのが残念だった。次行くことがあればちゃんと「今が盛り」の頃にしたいものだと思ったことだよ。
019.jpg020.jpg
汗だくで駐車場に下り着くと、向日葵が咲いていた。
021.jpg
気温は35℃になっていて、とても昼食など摂る気持ちになれず、とっとと来た道を帰ったところ13時であった。家人は夕方になって微熱が出たらしく、どうも軽い熱中症のようで、「不要不急の外出は避けるように」というテレビニュースの言葉は正しかったのだ、と肝に銘じたのであった。

nice!(12)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:地域

0322石仏巡り@浄瑠璃寺~岩船寺 [日帰り旅]

石仏群のハイライト「笑い仏」。
001.jpg
やや地味な後半の始まり始まり。
浄瑠璃寺の駐車場を出たのが 12:30 ごろ、ここからは岩船寺まで往復5Kmあまりの山歩きである。といっても初めはそんなに山道とは思っていなかったのだけれど。
このマップは後でウェブからとったもの。
002.jpg
売店で手に入れた「当尾(とおの)の石仏」というハイキングマップを手にいざ出発。最長のコースは17kmもあり一日がかりである。車道を少し歩いてから左に入ったところにあるのが「首切り地蔵」。弘長2(1262)の銘を持つ、石仏群のなかではほぼ最古のものらしい。
003.JPG004.JPG
車道に戻るとすぐに「やぶの中三尊」。左の岩に彫られた三体目がわかりにくい。
005.jpg
「愛宕灯籠」。これは仏様ではないね。ここの分岐を右に行くと山道に入る。
006.JPG007.jpg009.JPG
「唐臼(からす)の壺」と「からすの壺二尊」。ここも大きな分岐点で、帰りに迷うことになる。
010.JPG011.JPG
道が次第に険しくなる。
012.jpg
のどかな山里に覚えたての「サンシュユ」の木が。
013.jpg
また分岐。右が「笑い仏」(600m)左が「岩船寺」(500m)とあり、とりあえず左へ行く。
こんな石段が(泣)。
014.jpg
こんな巨大岩も。
P1030903.jpg
13:30 やっと「岩船寺(がんせんじ)」に到着。
門前にあるくり抜かれた岩が「石風呂」。寺名の由来となったそうな。
015.jpg
「山門」。門内は有料なので今回はパス(笑)。紫陽花の名所らしいのでその時に入ろうかな。
016.jpg
それではあまりにさみしいので、ウェブから一枚。これがアジサイのころの「岩船寺」ですw
gansenji.jpg
左側から再び山道に入り、「笑い仏」を目指す。
途中分かれ道があり、右に行くと往路の石段の途中に出たので下りて行くと先ほどの分岐へ。
いぶかりながら600m歩くつもりで進むとすぐ目の前に「笑い仏」があった。
017.jpg
ちょっと標識が不親切すぎないか、と愚痴が出そうになったが、仏様の笑顔にそれも癒されたことだったよ。

「唐臼(からす)の壺」まで帰ってそこを左折し、浄瑠璃寺の裏手に出るつもりだったが、道は途中から藪になり、踏み越えていったがついに道がなくなり、やむなく分岐に引き返し、15時過ぎに駐車場に帰り着いた。どうももう一本道があったらしく、売店のおっちゃんが「その道はわかりにくいよ」と言ってたのはこれだったのか。登山道と違って、標識がアバウトなのでよく考えないととんでもない目に遭う、というのが今回の教訓であった(泣笑)。
018.jpg
それにしても、あの病弱な堀辰雄さんが、この山を越えて東大寺付近まで歩いて帰ったというのだから、昔の人の脚力は侮れないなあ、と思わず帰ってから彼の作品を二つ注文してしまったことだ。

大和路・信濃路 (新潮文庫)


風立ちぬ・美しい村 (新潮文庫)


nice!(12)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:地域

0322浄瑠璃寺の春 [日帰り旅]

浄瑠璃寺にあったのはコブシでなくモクレンだったw
001.JPG
浄瑠璃寺には何年か前に行こうと思って行けなかった記憶がある。堀辰雄の『浄瑠璃寺の春』を読んだ記憶があるような気がしていたが、定かではない。浄瑠璃寺で調べると、近くにある岩船寺とその周囲の石仏群を巡るハイキングコースが紹介されていたので、そういう線で以前調べていたのかもしれない。いずれにしても、自分の中では浄瑠璃寺とコブシの花が結びついていたので、夙川のコブシ並木を見たということもあり、行ってみることにした。山歩きを再開するための足慣らしということもあった。

浄瑠璃寺は京都府木津川市加茂町西小札場にあるが東大寺の少し北に位置するので奈良と言っても良いほどだ。阪神高速で東大阪(水走)まで行って、そこから旧阪奈道路を走れば900円で行ける。寺前の駐車場は一日300円なので、そこに置いて二つの寺と石仏群を歩いて見て回ることが出来た(バスもあるが)。
参道入り口から山門を望む。
002.JPG
まず出迎えてくれたのは右手側に何本も生い茂る馬酔木であった。笹山の三岳に登ったときや銀閣寺でも見たけれどこれほど大きなものではなかった。堀辰さんが見たときはもっと小さかったのかもしれない、何しろ70年も前のことだから。
003.jpg004.JPG
紫のもあった。これは初めて見たなあ。
005.jpg
続いて左手に見えたのは期待していたコブシではなく、ハクモクレン(白木蓮)であった。どうもコブシの記述は浄瑠璃寺の場面ではなく、その前の信濃路の列車からの風景だったのだ、と後で読み直してわかった。それにしても大きなモクレンであるなあ。
006.jpg007.JPG
ちなみにこちらも紫モクレンがあった。
008.jpg
山門をくぐると右手に本堂、左手に三重塔が見える。
009.JPG010.jpg
中央の庭園の池は改良工事中で浚渫されていたのが残念。三重塔側から撮ってみた。
011.jpg
境内の散策は無料だが本堂に入るのは有料であるw 本堂には九体の阿弥陀仏が安置されているので、このお寺は別名「九体寺」とも呼ばれるらしい。撮影禁止だったのでwebから拝借。
九体阿弥陀像。
012.jpg
木造吉祥天立像。秘仏だがこの時期はご開帳していた。
013.jpg
ご住職の書? 件のエッセイでは廃寺と書いてあったけど、今はそうじゃないんだね。
014.JPG
これは梅?桃?それとも木瓜(ボケ)かな?
015.JPG
隣接した茶屋のお庭(自由に入れる)にはこれでもかと言うぐらい、多様な春の花が咲き乱れていた。
サンシュユ(山茱萸)・ハナモモ(花桃)・トサミズキ(土佐水木)・早咲きの桜…と浅学な身には識別しきれないので適当にいくつかあげてみる。
016.jpg017.JPG018.JPG019.jpg020.jpg021.JPG022.jpg023.jpg
コブシはなかったが(しつこい)、浄瑠璃寺は「花の寺」と呼ぶに相応しいお寺だと思ったことだよ。

寺前の売店で地元のお茶が一袋100円で売られていたので「和束茶」という見慣れない名前のを一つ買った。帰って調べると、京都和束町で収穫される「和束茶(わづかちゃ:京都和束産宇治茶)」というものらしかった。
また駐車場前の路傍の湿地で小母様方がなにやら摘んでいるので聞くと「セリ」ということだった。帰りに少し摘んできた。
024.JPG
この後石仏めぐりをするのだが、それは別項で。 To Be Continued ......

nice!(12)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:地域

0102@伏見稲荷初詣(初登り?) [日帰り旅]

「伏見稲荷千本鳥居」(web より)
fu1.jpg
暮れに高校時代の旧友 pon ことH田君から「今年の正月は帰省しないので遊んでくれ」とメッセージがあったので、「2日の午後はどうや」と返信したら、「伏見稲荷」を指定してきた。しかも山登り嫌いを標榜しているのに「山に登ろうか」である。近畿で最も多くの参拝客を集める神社に1月2日に行くのはどうかと思ったが、せっかくの申し出なので行ってみることに。数年前に一度立ち寄ったが、千本鳥居の入り口から50m歩いただけで帰ってしまっていたw

京滋バイパス宇治西ICを出たところで彼を拾い、京阪墨染駅の近くに車を停め、電車で伏見稲荷駅に。出ると参拝客が道一杯に広がり、ラーメン屋さんに入るのも覚束ない。
fu2.JPG
新表参道まで来ると警備員が「立ち止まらないで。参拝は一方通行です。写真も撮らないで。」と叫んでいる。
fu3.JPG
進むのが相当困難な様子なので、右手の方から回ってみることに。友人は「そんなところから行けるんか」と怪訝そうだったが、大丈夫、とどんどん歩いていった。
途中の民家の庭先の南天。どの家にもあってなかなかの風情。
fu4.JPG
楼門の横に出ることができたが、ここもこの有様。
fu5.JPG
日本人の勤勉さ・忍耐強さというのだろうか。どうも自分には持ち合わせがないようだ。
これで退散するのが常なのだが、せっかく来たのでということで、わき道に戻り、上に進む。
千本鳥居の入り口らしきところに出たが、行列はぴたっと止まったままであった。
fu6.jpg
更にわき道を上に行くことにした。友人は「こんなとこ通っていいんか、ばちがあたるぞ」と変におじん臭いことを言うが、ちゃんと道があるんだから大丈夫、と言って先に進んだ。
竹林の中、登山道のよう。
fu7.JPG
あまり行くと山の裏側に出そうなので、途中で左に折れ階段を登ると、末社の一つがあり、道はそこで終わっていた。
fu8.JPG
仕方がないのでそこの裏山の竹林の中を登っていくと、参道らしきところに出たが、千本鳥居は見えない。神域は相当広そうである。少し道を下ると鳥居が見えたので、そこから合流することにした。
fu9.JPG
少し歩くと末社の一つ「熊鷹社」があったが、自分が今どこにいるのか分からない状態である。
fu10.JPG
そこから少し登ったところにある茶屋が入れそうだったので、そこで山の上値段のおでんとうどんとビールをいただく。そこで友人から話を聞くと、鳥居は山頂付近まで続いていて、参詣=稲荷山登山ということのようであったよ。
鳥居は続く。
fu11.JPG
山頂近くに来ると視界が開けて、京都の市街が見渡せる。この日は霞がかかっていた。
fu12.jpg
外国人観光客には夜の参詣が人気だそうだが、より spiritual な感じがするのだろうな。
山頂付近の岩場。登山っぽい情景。
fu13.JPGfu14.JPGfu15.JPG
山頂の社の裏手に出ると、別の下り道があったので下りてみることにした。来た道を引き返しても混雑の極みだろうから。
fu16.JPG
伏見稲荷駅は左手の方かなと言いながら下りていくと、大きな伽藍が見えた。なんと「東福寺」であった。
fu17.JPG
以前紅葉を見に来たことがあったが、こんな広大な伽藍だったとは気付かなかったなあ。
fu18.JPGfu19.JPG
そこそこ歩き疲れていたので、ちょっと観てから東福寺駅へ。
正月2日に伏見稲荷を参詣するというのはやや無謀な計画であったが、お蔭で得がたい体験もできた。「おもかる石」など見どころといわれるところはほとんど見逃したようだが、それは別の機会にゆっくり観ることにしよう。
友人を自宅付近に送って帰途についた。久しぶりに会って遠慮のない話ができたのはよかったな、と思ったことだよ。
帰りの車から撮った1月2日の夕日。
fu20.JPG





nice!(4)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:地域

1128マキノ高原~賤ヶ岳@滋賀県 [日帰り旅]

ma1.JPG
メタ・セコイアのトンネル。

最近FB友達になっていただいたBG界の大先輩が、素晴らしいメタセコイア並木の写真をアップされていたので見たいと思っていた。さて、この日山歩きでもと思って家を出たが近場では思いつかず、この並木を見て余力があったら付近の手軽そうな山へ、と例によってアバウトな決め方で出発した。

件の並木は湖西道路(R161)を北上し、マキノ町の「沢」という交差点を左折して少し走ったところにあった。マキノスキー場の少し手前の農地の中を走る道端には大きな駐車場や施設があり、びっくり。
ma2.jpg
高島市の農業公園施設「ピックランド」というそうだ。

そこから北に向かって全長2.4kmにわたる並木が続いていた。約500本植えられているそうである。
下の写真でこの時期色づいているのは「アメリカ楓」らしい。
ma3.jpg
メタセコイアは別名「曙杉 / Dawn Redwood / Metasequoia glyptostroboides 」というそうで、元々化石でしか見られない絶滅種と思われていたが、中国のどこかで同種のものが発見され、それが世界各地に伝わったらしい。[20世紀の歌]で紹介したライトフットの歌に出てくる " REDWOOD " はセコイアの方で常緑針葉樹らしい。どちらも神戸市の森林植物園で見られる。

休日だからか多くの車やバイク、三脚をもったカメラマンたちで賑わっていた。平日だとまた趣が違うのだろうが、これはこれでいい感じ。ともあれ拙いながら更にいくつかの写真を。
ma4.JPGma5.JPGma6.JPG
カメラマンたち。
ma7.JPG
外側の農園には花梨の実がたわわに。
ma8.JPG
落ちていた葉っぱを自撮りしてみた。
ma9.JPG
いちばん北の方は比較的若い木。
ma10.JPGma12.JPG

動画は撮らなかったのでyoutubeからもう少し後の時期のものを。
紅葉のメタセコイア並木 Dawn Redwood in Autumn
https://www.youtube.com/watch?v=uP6jJ4iYQyA

昼前になって雲行きが怪しくなってきた。この日は天気は良いはずだったが湖北のあたりはもう日本海側に近いのだろう。近場で手ごろなハイキングコースをと調べて、余呉湖の東に「菅山寺」というお寺があり、ハイキングコースになっているらしいので行ってみることに。JR木ノ本駅のあたりが登山口になっているのだが、雨もパラついてきたので寺の駐車場らしきところをナビってみた。これがよくナビに載っているなあと思うような細い山道で、若干後悔したが後戻りもできない。
やっと着いた駐車場の掲示板。
ma13.JPG
お寺の周囲を少し歩くだけだからと高をくくって、登山靴に履き替えなかったのは失敗で、そこそこアップダウンのある登山道と言ってよく、ブナの葉が敷き詰められた坂道に何度も滑りそうになった(一度こけたw)。
ブナの落ち葉の絨毯。
ma14.JPG
大箕(だいき)山中にあるこのお寺はもともと「龍頭大箕寺」といったそうだが、かの菅原道真が手を入れたためか「大箕山菅山寺」と改名されたようである。現在は無住の寺ということだが、ほとんど廃寺といっていいほどのさびれ方であった。その分自然ととけ合った情景と言えなくもなかった。
道真手植えの樫の老木。
ma15.JPGma16.JPG
一本の銀杏の木からこんなに落ち葉が。
ma17.JPGma18.JPG
タイマー&自撮りを試みる。演技過剰?
ma19.JPG
立派な楓の老木。
ma20.JPG
小さな石仏や歴代住職の墓も「つわものたちの夢の跡」を思わせる。
ma21.JPGma22.JPGma23.JPG
下山したのが2時過ぎ。このまま帰ってもよかったのだが、せっかく湖北まで来たのだからと、上からちらっと見えた「余呉湖」に行ってみることに。今まで一度も行ったことがなかったのだ。湖岸道路まで行ったのだが、あまりいい眺めに思えず、少し小高いところから見たいと思って地図を見ると、「賤ヶ岳の合戦」で有名な「賤ヶ岳」があるではないか。そこに道の駅があるのかなと行ってみると、登山口とリフト乗り場だけが…。

高速道路には「賤ヶ岳SA」があるのにと思いつつ、この時間(15時)だとリフトしかないな、と乗ってみた。降り場から更に300m歩かなくてはならず、これで決定的に「日々の散策」から「山歩き」に昇格w
ma24.JPGma26.JPGma27.JPG
でも、お蔭で山頂からの素晴らしい琵琶湖湖北の景色を見ることができた。初めは「広い余呉湖」と思っていたがそうではなかった。折しも、雲の切れ目から日が射して、荘厳な感じであった。晴れていたらまた別の素晴らしさがあったと思うが。
ma28.JPGma29.JPG
反対側には余呉湖も見えた。遠くに見えるのはたぶん横山岳(1132m)。うっすらと雪が。
ma30.jpgma31.JPG
下山したのは4時過ぎ。ちんたら走って帰ったら当然のごとく夜になってしまった。今回も結果的には358km(14.1km/L)のハードなドライブ&山歩きになってしまったことだよ。
琵琶湖に沈む美しい夕日。
ma32.JPG

nice!(3)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:地域

1127「好古園」の紅葉@姫路市(姫路城の西) [日帰り旅]

「好古園」の池に映る紅葉。
kou1.JPG
「好古園」は正式には「姫路城西御屋敷跡庭園 好古園」というらしく、平成4年に造営された池泉回遊式の日本庭園である。紅葉の名所のひとつとして紹介されているが、金曜日からの週末の夕方から8時までライトアップしているというので行ってみた。

6時ごろ現地に着く。大手門駐車場は平日最大600円と安いし、入園料も300円。金曜日だからか人出も京都の寺社ほどではなく、スムーズに廻ることができた。が、ライトアップされているということは、その周りは暗いということで、不案内な者にはどこをどう歩いているのか分かりにくかった。まあ、目の前に現れる景色を無心に味わえばいいのだろうけど。

まだところどころ青い葉も見られ、次の週末までは見ごろが続くように思われた。カメラの設定もよく分からないので夜景は苦手であるが、オートの実力を信じて?いろいろ撮ってみた。

アプローチ。
kou2.JPG
入ってすぐのところ。
kou3.JPGkou4.JPGkou5.JPG
青葉と滝の取り合わせももまたよし。
kou6.JPG
池に映った映像は圧巻であった(本物はねw )
kou7.JPGkou8.JPGkou9.JPG
迷路のような庭内をさまよっていると異次元の世界に入ったような気分になる。
kou10.JPGkou11.JPGkou12.JPGkou13.JPG
屋根越しに姫路城の櫓が見える。
kou14.JPG
黒田官兵衛の家の家伝の「目薬の木」の葉。
kou15.JPG
白壁の塀の向こうの紅葉も風情がある。
kou16.JPG
すっかり堪能して、こちらもライトアップされている「姫路城」に。
kou17.JPGkou18.JPGkou19.JPG
暗闇に白く浮かび上がる「白鷺城」も悪くなかった。

この夜の月は「十六夜」だったようだ。
kou20.JPGkou21.JPG
nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:地域

0918棚田と案山子と彼岸花@明日香村 稲淵 [日帰り旅]

今年の彼岸花。
tana1.JPG
何年か前にたまたま立ち寄った、明日香村 稲淵地区の棚田を見に行ってみることにした。路肩に十数台分の駐車スペースがあるとのことだが、シルバーウィークにはとんでもなく混雑していると思われるし、それを過ぎると彼岸花が終わってしまうかな、というのもあった。雨が上がったのでこの日しかチャンスはないかな、ということで。

明日香村 稲淵地区は「石舞台古墳」から少し山に入ったところにある。だいたいの場所をナビってあとは勘で、と思っていたら、近づくにつれて「稲淵地区には駐車場がありません」という看板があちこちに立ててあり、迷うことはなかったww

明日香川に架かる「勧請橋」のたもとの駐車スペースに車を停めたが、平日というのにすでに多くの車が。地元の人たちもこの時期は大変だろうな。
tana3.JPGtana2.JPG
明日香村 稲淵地区の棚田遠景。
tana4.JPG
棚田に足を踏み入れると、彼岸花もさることながら、あぜ道に沿って立ち並ぶたくさんの案山子に目を奪われる。ここは「案山子ロード」とも呼ばれ、毎年「神奈備の郷かかしコンテスト」なるものを開催しているらしい。いくつか挙げてみよう。
tana5.JPGtana6.JPGtana7.JPGtana8.JPGtana9.JPG
これも案山子?
tana10.JPGtana11.JPG
高さが3メートルもあるもの。
tana12.JPG
彼岸花は赤いものがほとんどだが、
tana13.JPGtana14.JPGtana15.JPG
一部白いものや黄色いもの(厳密には彼岸花ではないらしい)の群落が。
tana16.JPGtana17.JPGtana18.JPG
芋の秋。
tana19.JPG
彼岸花はデリケートな花らしく、時期を逃すとちょっと哀れな感じになってしまう。この連休は人が多くてどうかと思うが、次の週末までは大丈夫かな(保証なしww)と思われるので、調べて行ってみるとよいと思ふ。
tana20.JPG
(どれが案山子でどれが人?)

nice!(3)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:地域

0625@水生植物公園みずの森(滋賀県草津市) [日帰り旅]

近江富士をバックにしたハス群生地。咲くのは7月になってかららしい。
shiga1.jpg
鹿児島地方では前線が停滞し続けて、記録的大雨だそうで、お見舞い申し上げます。

近畿でも降る降ると言われながらぐずぐず晴れていた(こんな言い方あるかね)が、いよいよ明日には梅雨前線が押し寄せてくるようで、今朝は早起きしたので洗濯を済ませ(したのは自分じゃないが)出かけることに。

琵琶湖にあるハスの群生を見に行きたいと、前から言われていたのを思い出し、まだ時期が早いらしいけどとりあえず近くまで行ってみようと家を出た。湖西道路から最近無料化の是非で話題になっている琵琶湖大橋(200円)を渡って、湖沿いの湖岸道路を少し南に走ると烏丸半島というでっぱりがあり、そこが公園になっている。この湖岸道路は信号もほとんどなく、走っているだけで気持ちのよい道である。あちこちに無料駐車場もある。
釣りをしている綺麗なおねいさん(たぶんw)。遠くに見えるのは真珠養殖の筏らしい。
shiga2.JPG
遠いほうの駐車場に停めてしまったようで、手前の烏丸記念公園をそれと間違えてていたw
「淡海よ永遠に」の碑。淡海→近江となるらしい。近江米・近江牛の知名度が高いので、「近江県」に名称変更をという声が高いようだが、滋賀だって、「志賀の都」と歌われて由緒ある名前だと思うけど…。
shiga3.JPG
「悩み」のオブジェ。自分を見ているような。
shiga4.JPG
風力発電機のたもとに水生植物公園はあった。
shiga5.JPG
入園料300円(駐車無料)である。蓮と睡蓮の池の周囲に様々な水生植物が植えてある。
shiga6.JPG
ヘメロカリス属(ワスレグサ属ともいうらしい)の花々。
shiga7.JPGshiga8.JPG
高山植物園で見たニッコウキスゲもこの仲間だとか。
ハンゲショウ(半夏生、半化粧とも)。夏至の後ごろに花が咲くからという。葉が半分白いのが面白い。
shiga9.JPGshiga10.JPG
合歓の花。
shiga11.JPG
鴎外の『舞姫』に「わが心はかの合歓といふ木の葉に似て、物触《さや》れば縮みて避けんとす。」というくだりがありましたなあ。
さて、肝心の蓮と睡蓮である。両者の違いがあまり分かってなかったのだが、並んでいるのを見ると、水面に咲くのが睡蓮で、立ち上がって咲くのが蓮のようだ(そこまでしかわからんがw)。
池の蓮。
shiga12.JPGshiga13.JPG
池の睡蓮。
shiga14.JPGshiga15.JPGshiga16.JPGshiga17.JPGshiga18.JPG
温室には更に珍しい睡蓮があった。名前も撮ったけどよく分からないので写真だけ。美しいということはよく分かる(笑)。
shiga19.JPGshiga20.JPGshiga21.JPG
他にも珍しい植物があったが、キリがないのでこの辺で。
shiga22.JPG
ここでのお土産。甘納豆は袋を開けてしまい、不調法いたしました。
shiga23.jpg
帰りは再び琵琶湖大橋(気に入ったのだ)を渡り、たもとにある道の駅「びわ湖大橋米プラザ」に立ち寄った。
shiga24.JPGshiga25.JPGshiga26.JPG
昼を食べて、中にあるファーマーズマーケットで買い物をして帰途に就いた。
買ったものの一部。
shiga27.jpg
来る途中TVの「あさイチ」で京都特集をやっていたので、帰りにどこか立ち寄ろうと、午前中は思っていたが、やはり「一日ひとつ」が精一杯ですな。蓮はこれからが盛りなので、梅雨が明けたら是非立ち寄るとよい、と思ったことだよ。


nice!(3)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:地域

0613@高知のつもりが淡路どまりの巻 [日帰り旅]

淡路新名物サワラ丼。
awa1.JPGawa2.jpg
天気がよかったので少し前にテレビで紹介していた東高知の「モネの庭」に行ってみようと、7時半過ぎに家を出た。最初ナビった時はさほど気にもとめなかったのだが、淡路島に入って室津PAで改めてナビを見ると、片道300kmを超える行程だと分かったので、あっけなく断念した。高知は日帰りではやはり遠いですなw

津名一宮で高速を下りて志筑の辺りをウロウロしていたが、最近「海辺の別荘地が海岸の浸食で崩落の危機」というニュースを見たのを思い出して、島の西側の五色浜に行ってみることにした。なんか火事場の野次馬のようで少し気がひける部分もあったのだが…。

とりあえず(洲本市)五色町都志に向かい、都志港の手前に「ウェルネスパーク五色」という看板が見えたので立ち寄ってみた。当地出身の江戸後期の豪商、高田屋嘉兵衛の旧宅跡につくられた施設のようで、嘉兵衛については以前読んだ司馬遼太郎 の『菜の花の沖』の中で言及されていた記憶がある。幕末にロシアとの間に起こった「ゴローニン事件」を解決した人として知られる。高田屋嘉兵衛記念館は別の場所だったので、今回はやめて、敷地内の池と洋ランセンターを覗くだけにした。
屋形船の上にアオサギが。
awa3.JPG
コイを狙うアオサギ。
awa4.jpgawa5.JPGawa6.JPG
変わった色の胡蝶蘭を購入。
awa7.JPG
その後港付近に戻ったが、別荘地の入り口の道路は閉鎖されているみたいだったので、港のほうにまわった。五色浜海水浴場の駐車場まで来て、ふと海岸沿いに見えるのではないかと思って浜に出てみた。
早くも海水浴客が一組。
awa8.JPGawa9.JPG
長い浜をのんびり歩いてそれが切れるところまで来ると、崩落箇所の海岸の崖が見えてきた。
awa10.jpg
監視員と思しき人が浜に一人立っておられた。
awa11.jpg
awa12.jpgawa13.jpg
日本の海岸のほとんどは護岸で固められ、自然海岸は非常に少ないと聞いている。かつてあった砂浜がだんだん減少して、崖が侵食されたということだが、住人(どんどん減っているらしいが)の居住権をあえて無視するような感想を言うと、元々危険な崖の上に無理やり建てたのかなあ、と感じた。

鳥取砂丘をはじめとした多くの海岸で、潮流の変化から砂浜が減少して対策に苦慮していると聞く。この地でもとりあえず消波ブロックをいくつか設置したらしいが、その後は護岸で塗り固めることになるのだろうか。5月の初めに越木岩神社の裏にマンションが建つということに触れたが、その時も同じようなことを感じた。日本は法治国家らしいので、条件さえ合致すれば認可してしまうようだが、「かくあるべき」じゃなくても認可しちゃうのはお役所仕事的過ぎるのでは、と思ってしまうことだよ。素人の野次馬が思いつきで喋るのは最も忌避すべきことなのでこの辺で。

さて、あちこちの食堂に「淡路島の生サワラ丼」の幟が出ていたので昼食はそれに。
awa14.JPG
先日御影のスーパーにも「サワラのたたき」が売っていたが、岡山だけでなくサワラを生で食べることが広がっているようだ。食堂のおっちゃんが「春のシーズンはこれで終わり」と言われた。

帰りに「花さじき」にまた立ち寄った。今の時期の写真をいくつか。
awa15.JPG
三尺バーベナ。
awa16.JPGawa18.jpgawa19.JPG
淡路ICのすぐ近くで無料なので是非立ち寄るとよいと思う。
awa20.JPG


nice!(2)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:地域

夏休み最後の週末 [日帰り旅]

帰る前にチラ見した姫路城
P1020588.JPG
リトルフォレスト~乙大木谷の棚田~西はりま天文台~姫路城遠景

夏休み最後の週末、といってもいつもの週末と変わらぬはずだが、小学生のとき以来50年以上それが続いていると、完全に染み付いてしまっているらしく、なんだかそわそわ、何かしなくっちゃという気持ちになってしまうのが何だか可笑しい。

8月30日(土)
山歩きをする気にもなれないので、何か映画でもと思って調べたがあまりピンとくるものがなかった。そんな中で、別にファンというわけでもないのだが、「あまちゃん」に出ていた橋本愛主演の「リトルフォレスト」が目にとまった。漫画が原作というので「美味しんぼ」のようなものかな、と思って見たがかなり違っていた。人間ドラマとしてのストーリーはほとんどなくて、主人公のいち子の母親が突然失踪し、一人ぼっちになったいち子は人間関係も上手くいかず、東北の寒村の「小森(リトル・フォレスト?)」という集落(以前母と住んでいた?)で一人暮らし、周囲の人々とふれあい、教えを受けながら、米や野菜を自分で育て、母に教わったレシピを元に様々な料理を作り、食べるというものである。そんなこととは無縁と思えるような少女が、<自然>と向き合い、折り合いながら「自然の恵み」としての「食」を理解していく、という描き方の中に、スーパーでしか<食物>と出会わない私たちも、自然にその世界に入り込んでいくことが意図されているのかな、と思う。ストーリーはむしろ「夏」から「秋」へと移り変わる<自然>の営みそのものであるように思われた。でも、テレビじゃいけないのか、なぜ映画なんだ?という思いもやや残った。しみじみとしたいい映画ではある。
164431_01.jpg
8月31日(日)
早起きしたのでどこか外に出ようということで、とりあえず裏六甲まで出てみた。雨模様という天気予報だったので何も考えてなかったが、収穫間近の田んぼを見ているうちに、「棚田」と思いつき、「日本の棚田100選」に選ばれた佐用町の棚田に行ってみることに。吉川から中国縦貫で佐用まで1550円。まだ時期が早いのか、観光客の姿はほとんどなかった。2・3人カメラを持った人がいたぐらいだったが、道が細く、観光客が押し寄せたら大変だろうな、と思った。「乙大木谷」と反対側の「田和」という二つの棚田群を見ることが出来た。眺めているうちに、昨日見た「リトルフォレスト」の映像がシンクロして、無計画だった二日がつながったような気がして何だかうれしくなった。
P1020576.JPGP1020564.JPG
そこの道に、「西はりま天文台こっち」という標識があったのでちょっと行ってみようと思って入った道は、軽トラがやっと入れるような道で、「しまった!」と思いながらもそこを4キロ走ってやっと天文台にたどり着いた。どうも裏道だったらしい。来るはずのない天文台であったが、周囲の山々がパノラマのように見渡せる立地で、「なゆた望遠鏡」は実際星を見ることは出来なかった(真昼やからね)が、来てよかったと思えるところであった。ここは兵庫県立大学物質理学研究科の施設らしく、ずいぶん予算をかけたらしい、立派な施設群であった。近くにいくつかの面白そうな施設もあるようなので、ちゃんと調べていくと面白い観光スポットのようであった(官兵衛で知った上月城もあったが、登山になるので今回はやめた)。
P1020537.JPGP1020558.JPGP1020548.JPG
帰りは例によってできるだけ地道で、と考えた結果山崎ICまで地道でと走り出したが、山崎でR29と合流すると知り、姫路西バイパス経由で帰ることに。おかげで途中姫路城に立ち寄ることも出来た。最後の工事が残っている姫路城。すごい人出だった。
P1020594.JPGP1020590.JPG
結局帰途の高速代は320円也。やはりこれでなくっちゃww

<追記>今朝アクセス数が10,000を超えました。たいしたことないのでしょうが、5ヶ月弱で到達できたのは自分的にはうれしいことです。読んで頂いた方々ありがとうございました。これからもよろしく。


- | 次の20件 日帰り旅 ブログトップ