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0718「プラド美術館」展@兵庫県立美術館 [展覧会]

0718「プラド美術館」展@兵庫県立美術館
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「プラド美術館」は1819年に王立の美術館として開設された世界屈指の美の殿堂だそうだ。6月の終わりごろに、学芸員による解説会と観覧チケットがセットになったものが手に入ったので行ってみた。その日は土曜日でジブリ展もあってごった返していて、解説会だけ聞いて観覧はまた別の平日に行こうと思っていたら日が経ってしまっていた。その上、撮っていた写真のSDカードが読めなくなってしまって、それを何とかしようと思ったがどうにもならなかった。SDカードのこの不具合の多さはなんとかして欲しいものだ。
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さて、豪雨の後灼熱の日が続いて、こんな日には美術館で涼むに如くはなし、と午後に出掛けてみた。シー・スクウェア摩耶に車を置いて、摩耶海岸通を歩いたのだが、二週間前と全く違って、海風に吹かれながらのウォーキングとは程遠いものだった(笑)。
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館内は前回とうって変わって閑散としていて、ゆったりとみることができた。ベラスケスの作品6点が「芸術・神話・知識・宮廷・風景…」の各テーマの部屋に一点ずつ展示されていて、彼の作品がハイライトということがよく分かった。どの絵も精密に描かれていて、素晴らしいと思ったが、この時期は宮廷画家として活動した画家が多かったためか、「風景」や「静物」のブロックの絵も必ずといっていいほど人物がどこかに配されていて、風景や静物がそれそのものとして絵画の題材とはなり得ていなかったのかなと思われた。
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ただ、宗教画のなかで「東方三博士の礼拝」などでは自分や身近な人物をモデルとしていたり、「バリェーカスの少年」のように、当時虐げられていた人々も同じ目線で描いているなど、身分にとらわれない視点も見られて、そういうところが彼らにとっての「時代の壁」を超えている、あるいは知らずに超えようとしている側面を見たような気がした。後年の印象派の巨匠マネはベラスケスを「画家の中の画家」と称したそうで、すぐ後の時代の画家だからこそわかるベラスケスの偉大さというものかもしれない。10月までやっているようなので、機会があれば(それも是非平日に)観られるとよいと思ったことだよ。
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せっかく涼しい館内で静かに絵画鑑賞できたのに、また灼熱の中車まで戻るはめになった。コンビニで「ダカラ」を買って熱中症を免れたのは言うまでもない。今度海岸通を散歩するのは秋口になってからにしようと固く心に誓ったのであった。

<参考>兵庫県立美術館HP

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