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2017年初スキー@野麦峠スキー場 [旅日記]

今年も来ました、野麦峠スキー場。
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正月明けにスキーに行くのは現役時代からの慣習であるが、リタイア後も続いている。数少ない運動の一つでもあるので続けられる限りは行きたいと思っている。山登りと違って慣性の法則にしたがって滑り降りるだけなので、体力が落ちてもそれなりに出来るのが魅力とはいえるか。それでも初滑りのあとは体中がバキバキになって、12時間ぐらい寝てしまう。先日読んだ小説『スクラップ・アンド・ビルド』の世界だが、筋肉が再生されるかどうかは不明だ。

この冬も(北海道は大雪だが)各地のスキー場は雪不足に悩んでいるらしいが、野麦は標高が高く、(一部)滑走可であれば雪は悪くないので、他へ行こうとはそれほど思わない。温泉もあるのでいいスキー場だと思うがそれほど認知はされていないようだ。宿のおばちゃんが「三が日は他所のスキー場からまわってきたお客さんでいっぱいだったよ」と言っていたが、それでもリフト待ちはないだろう。空いているのは結構なことだが、つぶれたらいやだと思うので、この一文がお客さんを一人でも増やす一助となれば幸いである。
野麦峠スキー場HP
http://gakutoresort.jp/
男らしいロゴマーク。
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4日の晩から2.5泊で予約して、4日の昼過ぎに出発した。深夜に着けばいいから、と地道をちんたら走った。京都から彦根あたりまで若干渋滞したが、R8の関が原からR21は非常に順調で、各務原の東の鵜沼というところからバイパスがあるのを発見。R248と一部重なるバイパスを乗り継ぐと多治見でR19にスムーズに合流でき、12時前に宿に着けた。有料区間は中国吹田~茨木(260円)という快挙?!ここまでケチケチにならなくてもいいのだが、うまく利用したらいいルートだと思ったことだよ。

1日目 快晴
宿のセット券が2日券4300円(これでも格安)だが、平日シニアが1500円なので当然それを選ぶ。去年の正月明けと同じで、中間の立水の坂は整備中(連休にはつながるとのこと)なので4000mのダウンヒルはできない(しないけど)が、上部のラビット(250m)~チャンピオン(800m)はいずれも平均斜度25°で無駄な斜面がないので十分滑り応えがある。
ラビットコース。
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チャンピオンコース。
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下部のトレーニングバーン(600m)も最大27°でよく整備されているので、下手なりに滑りのチェックをするのに最適である。
トレーニングバーン。
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宿で一緒になった練馬ナンバーの家族のお父さんが「一気下りできないのかあ」と不満げだったが、ゲレンデで会うと「十分のコースやね(関西弁ではなかったか)」とおっしゃっていた(笑)。

下部のトレーニングバーンのリフトから見ると、左のファミリーゲレンデは全く雪がない。全部スノーマシンで雪を作っているようだ。左上が鋭意造成中の「立て水の坂」。
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スマホを落とさないようにしていたら手袋を落としてしまった(笑)。拾いに行ったところで霜柱を発見。転んでもただでは起きないのだ。
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この日の乗鞍岳三種盛り。
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珍しく4時まで滑って温泉に浸かり、夕食を食べたら即爆睡したのは言うまでもない。

2日目 快晴Ⅱ
センターハウス前まで来ると、上の方が白くなっている。樹氷が出来ているようだ。低く雲のように見えるのはスノーマシンが吹き上げている人口雪の雪煙のようだ。
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早速リフトに乗る。明日の開通に向けてスノーマシンがフル稼働していた。
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きれいな樹氷をうまくリフト上から撮れなくて、怖い下りのリフトを2回も乗り直してしまった。全くスキーをしているのか写真を撮っているのか分からない状態であるが、まあ写真でも撮っていないとリフト待ちなしで身体が持たないのもあるなあ。
リフト上から撮った樹氷。
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樹氷の向こうに穂高連峰も見えた。
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でも上部のゲレンデあたりは全く樹氷がなかった。自然の不思議さを感じた。

この日も乗鞍岳が美しかった。2日連続で晴天とは超ラッキーだが、運を使い果たしたのかも。乗鞍の左手かなたには遠く白山の姿もくっきり見えた。
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「白山が見えると翌日は雨」とは2年前同宿の人に教えてもらったんだった。
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2時過ぎまで機嫌よく滑っていたが、レストハウス前まで滑り降りて、減速しなかったのと逆光でポールが見えなかったせいで、×印のポールの右側をすり抜けようとして、更に右にあったポールに激突・転倒してしまった。頭を打ったと思ったのだが右肩・左ひざ、そして左手首も打撲したようだった。早々に切り上げて温泉に浸かり、夕食を済ませて寝たのだが、大したことないと思っていた左手首が痛んで一時間後に目が覚めた。
自分の影を撮ってみた。名誉の負傷をさせた憎っくき一番左のポール!!
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骨にひびまでは入ってないとは思ったが、翌日は滑れそうもないし、一晩中痛みに耐えていても無駄な時間を過ごすだけと思い、夜中に走って帰る決断をした。宿も1.5泊+夕食代にしてくれたことに感謝しつつ、翌朝の9時に家の近くの整形に行くべく、休み休みほぼ地道で帰った。診てもらうと幸い捻挫だということで湿布と痛み止めを貰った。経過は順調で、2週間と言われたがもっと早くにギターも弾けるようになるかな、と胸をなでおろした次第。兼好法師の「高名の木登り」ではないが、どうも気を許したときに災いが降り掛かる昨今であるような気がする。もっと落ち着いて慎重に日々を過ごさねば、というのが今年の三番目の目標になってしまったわい。
不名誉の負傷。
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でも、一年ぶりに野麦の素晴らしい自然に再会することができたので、楽しい旅であった。初詣の神様も戒めのためにこんな軽い怪我で済ませてくれたのだ、と思うことにしたのであったよ。
神の宿る午後の御岳の雄姿。
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<追記>今朝(9日)のFBを見ると昨夜雪が降ったようで、一面の雪。やっぱりスキー場はこうでなくちゃね。
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