0921「友ヶ島」＠和歌山市深山（加太）

「友ヶ島」のハイライト「第三砲台跡」。

「休暇村紀州加太」から見た友ヶ島。

紀淡海峡（友ヶ島水道）に浮かぶ無人島群である「友ヶ島」には以前から一度行きたいと思っていた。緊急事態宣言が続く中、大阪から県境をちょこっと越えた和歌山市加太まで、この日行って見ることにした。三連休は密なので連休明けのこの日にしたのだが、平日は船の本数が少ないので9時出航に間に合うように早朝出発。武庫川ICから湾岸線に乗り、ナビは阪和道も指示していたが、泉佐野南で下りて後は地道で。何とか8時半に加太港に着いた。


最初は少ないと思っていたが、出航時間が近づくとそれなりの数に。友ヶ島汽船に乗りいざ出航。

二つの島が見えるが左側が目指す沖ノ島。

友ヶ島は個別の島を指すのでなく、地ノ島・神島・沖ノ島・虎島の総称である。我が故郷隠岐の島と同じだね。江戸時代には主に虎島で修験道の山伏修行が行われていたらしいが、明治になって外国艦隊の大阪湾への進入を防ぐ目的で沖ノ島内5箇所と虎島に砲台や防備衛所が造られたという。戦後は友ヶ島全体が瀬戸内海国立公園に指定された為、軍事施設跡の多くが当時の姿を残している。

9:25沖ノ島に着岸。

船の向こうに見えるのは神島。

無人島と聞いていたのにこんな建物が。

その昔南海電鉄が観光事業をしていたが、その後撤退し、この簡易宿舎だけが残っているようだ。無人島ちゃうやんと少し思ったことだよ。
さて、海沿いに歩いていると途中に通行禁止のロープが。

台風などの被害で通れなくなっているようだ。ここは風も強そうだもんなあ。仕方ないので第三砲台の方面に進む。

トレッキングロードにしては広い道。軍用道路だったと知って納得。

島内は思ったより広く、ほとんど山歩きに近い。所々ガレ道になっていて、車に積んでいた登山靴にしておけば良かったと少し後悔。

9:40第五砲台分岐に着く。




階段だけがある様子は不思議だ。「ラピュタの世界」と言われる所以か。


更に登っていく。


静脈のように広がる根っこ。

小展望台へ。


トンビがくるりと♪

亜熱帯性の樹林も。

10:15大展望台に着く。


対岸は淡路島。

地ノ島方面を望む。

神戸のあたりはかすんでいた。

10:40第三砲台跡に着く。

かなり規模の大きな施設だった。暗い所は懐中電灯が要るということだったが、照明がついている所もあった。







まだまだ見たい所もあったが、帰りの船の時間（11：30）もあったので港に向かった。


帰りの船中から。

次の船（13：30）にしてもよかったが、弁当も持ってきていなかったので。
港から歩いて行ける淡嶋神社へ。社前にある「満幸商店」で昼食と思っていたが、週末しか開いていなくて残念。これが平日旅の難点かな。隣のお店で名物の「おく貝」の浜焼きなどをいただいた。

昼食後、人形供養で知られる淡嶋神社を参拝。

雛人形だけでなく様々な人形があった。一部を紹介。




南海電鉄の加太駅にも立ち寄ったが、ロータリーもない小さな駅だった。
「めでたい電車」がたまたまいたので撮った。中にも入りたかったな。

丘の上に見えた「休暇村紀州加太」にも立ち寄ってみた。

眺望の素晴らしいお宿だが、お値段もそれなり。でもコーヒーぐらいは飲めるのだった（笑）。


休暇村の近くにも砲台跡があり散策した。写真は一枚だけにしておく。

休暇村を後にして来た道を通って帰った。途中「道の駅 みさき 夢灯台」に立ち寄り、スダチとちぎり天を買った。

帽子は行きの船着き場で500円で売っていたので思わず買った。懐かしい人が被っていたものにちょっと似ていた。