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節分・立春そして春節 [日々の雑感]

今年の我が家の恵方巻はこんな感じ。サラダとのコラボが不釣り合い?
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毎年恵方巻のフードロスが取りざたされているが、今年は3日の夜8時ごろに近くのスーパーに行ったら、朝たくさん並んでいた恵方巻がすべてなくなっていた。量を減らして売り切ったとしたらよいことなのだろう。コンビニでも予約制になったりしているようだから、この狂乱もやっとおさまりそうだ。

今年は2月1日が旧暦の1月1日になるようだ。ちょうどひと月遅れになるのは珍しいなと思った。旧正月が年によって太陽暦の1月中旬から2月中旬の間を移動することは漠然と知っていたが、改めて調べてみると「旧暦1月1日は、通常雨水(2月19日ごろ)の直前の朔日であり、1月21日ごろから2月20日ごろまでを毎年移動する。」とある(wiki)。ちなみに2021年の旧正月は2月12日だったようで、インバウンドで旧正月(春節)の休暇を利用して来日する日が年によって違うと感じていた理由が腑に落ちた。日本では大々的に旧正月を祝う地方はほとんどないからなあ。
南京町の春節祭(webから)。
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一方節分と立春は毎年日が決まっているが、これは立春を含む二十四節気が、太陽の動きをもとにして作られているからで、太陽暦とのずれがほぼないのだった。太陰暦が年によって実際の季節とずれてしまうのを補完する意味合いがあったのだろう。
「古今和歌集」巻第一春歌の初めに、
ふる年に春立ちける日よめる 在原元方
年の内に春はきにけりひととせを こぞとやいはむことしとやいはん
という歌が置かれているが、これは例えば2021年は2月12日が新年で、立春がその前に来たことを歌ったものだろう。他愛のない歌であるが、暦と二十四節気のずれを皮肉ったもので、それはそれで興味深い。
この時期の鳥たち。
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日本人が顧みなくなった旧正月の風習を、中国や近隣の国々が大事にしているというのは、どういうことだろうと考えたりする。そこには、明治維新の結果、西欧化を急ぐ中で旧来の風習を、旧弊として簡単に捨て去ってしまった部分は、少なからずあったのではないか。そしてそれは1945年の敗戦の後にもあったのではないかという気がする。それは、大事なことを進歩という名のもとにいとも簡単に捨ててしまう、この国の国民性のようなものと関係があるのではないかと思ったりしている。お隣の国で春節に合わせて五輪を開催しているのを横目に、他愛のないことをつぶやく瘋癲老人であった。

立春の日の宵月(月齢3.19)。
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