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0915 野尻湖~小布施~松本城(9月の信州旅vol.3) [旅日記]

小布施の「北斎館」。旅の初日に来てたら特別展を見れなかった(汗)。
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風邪気味の割には朝早く目覚めたので、小布施に行く前にエリアの北端の信濃町ICまで走って、野尻湖を少し観光することにした。これでエリア内のすべてを走破したことになるのだが、一県ではやはり狭いよね。信州ということでもう少し範囲を広げた設定しないと使う人は多くないのではないかと思われた。

7:45小布施PAから見えた山は黒姫山?
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8:10黒姫野尻湖PAから見えた山は妙高?
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信濃町ICで高速を出て野尻湖に向かう。野尻湖は古くは信濃尻湖と呼ばれたらしい。東の斑尾山と西の黒姫山に挟まれた標高654mの高原に位置する。黒姫山もしくは斑尾山の噴火によってせきとめられて出来た湖と言われている。
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湖岸に出ると「野尻湖ナウマンゾウ博物館」がすぐに見えたが、とりあえず少し小高いところから湖を見渡してみようと、左回りに湖岸道路を走ってみた。道は細くて対向するのが難しい箇所が多かった。これが逆に観光地化されすぎないでいる要因とも思われた。外国の方々がジョギングしている姿をいくつか見かけた。「神山国際村」という別荘地があり、大正時代に軽井沢に別荘を持っていた外国人上流階級の人たちが軽井沢の喧噪を嫌い、気候の似たこの辺りに別荘地を開村したのが始まりと言われているとのことであった。
東岸から見た湖。
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湖を一周して博物館に入ってみた。建物は地味な印象だが、中身は充実していた。
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いきなり目の前に現れた原寸大のナウマンゾウ。
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1948年に旅館の主人が偶然発見したのがナウマンゾウの臼歯だったそうだ。
最初に発見された臼歯。
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1962年から始まった野尻湖発掘の出土品7万9000点が全て博物館に収められているそうで、そのうち1000点が展示されているが、なかなか壮観である。説明するとぼろが出るのでいくつか写真を並べてみる。
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9:30博物館を出る。目の前は湖の西岸でボートが何艘も浮かんでいた。
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再び高速に乗り小布施PAを目指す。ここはハイウェイ・オアシスになっていて外の道の駅「オアシスおぶせ」に行くことが出来る。少し覗いてみたがなかなか瀟洒な道の駅で、地元の人もたくさん来ていた。お土産を一つ買って車に戻り、スマートICから出て小布施の町に向かう。さすが栗鹿ノ子で有名な町なので、沿道には栗畑がいっぱいあった。
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町に入ると「北斎館」のある辺りは「町並み保存地区」になっているらしく、江戸後期の雰囲気を感じさせる落ち着いたたたずまいであった。小布施の名は、以前から仕事やプライベートで信州の冬山に行くと、家人から「小布施堂の栗鹿ノ子」をお土産に所望されたので知ってはいた。2年前にあべのハルカス美術館で 『北斎展』を観たり、その頃北斎ブームでTVなどで紹介している番組を観ていたので、北斎が晩年の一時期住んでいた小布施にいつか行きたいと思っていたが、遠いからなあと逡巡していたのだった。
小布施の街並み。
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小布施堂は江戸期の創業かと思っていたが明治中期創業と意外と新しかった。
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左が「栗の小径」で右が「陣屋小路」。
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さて、11時過ぎに車を駐車場に停めて町を歩いたが、信州に来てまだ蕎麦を食べてないと思って、「富蔵家」というお店に入った。田舎蕎麦と野菜天のセットを食べたが美味しかった。
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昼食後「北斎館」に入る。ちょうど前日から特別展の『すみだ北斎美術館名品展』が始まっていた。初日に来ていたらこれは観ることが出来なかったので、ラッキーというべきだが事前の下調べをしていなかったので冷汗ものでもあった。
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「すみだ北斎美術館」のピーター・モースコレクションも良かったが、常設館の「上町祭屋台」と「東町祭屋台」の天井画が素晴らしかった。(写真はwebから)
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13時半頃、車に戻って少し離れた「岩松院」に向かう。ここには北斎晩年の名作の一つ『八方睨み鳳凰図』の天井画がある。寺は曹洞宗の寺院で開創は文明4年(1472年)と言われているが、古刹という感じでもなかった。晩年の北斎がここに住んだのは、この地の豪商高井鴻山に招かれたからであった。
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この名もなきと言ってもいいような寺の天井に北斎の晩年の傑作が描かれて残っていることに不思議を感じた。
撮影禁止なので画はwebから。
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どこから見ても自分が見られているような気がするということだがどうだろう。
これで今回の旅の目的はほぼ達成したので、帰途に就くことにしたが、少しだけ時間があったので、松本城も見ていくことにした。
秋の松本城。
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松本城は色が黒いので「烏城」とも呼ばれるらしい。国宝に指定されているこの天守を作ったのは石川数正であると言われている。夕刻前のつかの間であったが、何年かぶりに美しい姿を見ることが出来てよかった。
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17時半頃松本を発って松本ICに入る。岐阜羽島ICが出発地の西端なのでそこまで高速を使った。後は地道でと思って走っていたが、さすがに旅の疲れに風邪も重なってしんどかったので、彦根・西宮は高速を使った。西宮IC通過は12時を過ぎていたので深夜割引の3割引(2510円)であった。

今回の旅は休日が2日あったので、休日割引もあったためこのプランのよさを引き出せなかったかもしれない。

この日の走行距離598km。 歩数19,444歩。
3.5日の旅の総走行距離1,383km。高速代は¥15,290(予想)。ハードすぎる旅であったが充実の旅と思うことにしたい。

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