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HAPPY XMAS(WAR IS OVER)[私の好きな20世紀の唄たち]vol.15 [20世紀の歌]

warisover.jpg
HAPPY XMAS(WAR IS OVER) 
John&Yoko Plastic Ono Band with the Harlem Community Choir

 1969年12月,ベトナム戦争に対する批判が高まる中,ジョンとヨーコのレノン夫妻はロンドン・ニューヨーク・東京を含む世界12都市で一斉に,

" WAR IS OVER ! IF YOU WANT IT "

Happy Christmas from John & Yoko

「戦争は終わる! あなたがそう望むなら」

ハッピー・クリスマス,ジョン&ヨーコより

というポスターを貼り出し,平和のキャンペーン活動を行った。2年後の71年に上記のクリスマスソングが録音された。

それから30年後の2001年9月,あの同時多発テロが起こった。その直後の25日付のニューヨーク・タイムズ紙にある全面広告が掲載された。それは白地のページに次のような一節だけが書かれてあった。

   Imagine all the people living life in peace ...
  (想像してごらん すべての人達が皆 平和な人生を送っている世界を)

広告に名前の記載はなかったが,出したのはヨーコ・オノ。故ジョン・レノン夫人である。同時多発テロの後,企業・団体がこぞって愛国心や連帯を打ち出す全面広告を出す中で,スポンサー名や写真などの一切ないこの広告は人々に鮮烈な感銘を与えた。詩の一節は以前に紹介したジョン・レノンの「イマジン」(71年)の一節である。

30年後の21世紀になってもこれらの二つの歌が現在的な意味を持ち続けているということは驚くべきことでもあり,また悲しむべきことでもあるだろう。巷では年々早く歳末商戦がはじまり,11月の終わりから華やかなクリスマス・ソングであふれている。その中にあって30年間ずっとこの曲もまた鳴り続けていたということを,我々もまたふと心に留め,そして何かを考え続けなければならないだろう。

  ひとびとは やがて ミルク珈琲色になるだろう
  黒・白・黄が烈しくまじり 煎れたての熱いミルク珈琲の色に
  血はどれだけ流せばいいのか 流産はどれだけ繰返せばいいのか
  ゆっくり廻る さびしい惑星  (茨木のり子)

我々は今もまた流産を繰り返そうとしているこの「さびしい惑星」の上に立って,何万回か目の年の瀬を迎えようとしている。
(初出01.11.29)

youtubeはThe official video for John Lennon '
https://www.youtube.com/watch?v=yN4Uu0OlmTg

ハッピークリスマス(戦争は終わる) (大意。原詩は検索してみてください。)

今日はクリスマスだ
どんなふうに過ごしてきたかな
この一年はもう終わって
新しい年が始まる
そう今日はクリスマス
楽しく過ごせたらいいね
近所の人や親しい人
お年寄りや若い人と

本当にメリー・クリスマス
そしてハッピー・ニューイヤー
みんなで祈ろう 恐れる必要のない
いい年でありますように

そう今日はクリスマスだ
(戦争は終わる,皆が望めば…)
弱者にも強い者にとっても
金持ちにも貧しい者にとっても
(戦争は終わる,今こそ…)  
世界は今ひどい状況だ
けど今日は楽しいクリスマス
膚の黒い人にも白い人にとっても
膚の黄色い人にも赤い人にとっても
全ての争いをやめよう

本当にメリー・クリスマス
そしてハッピー・ニューイヤー
みんなで祈ろう 恐れる必要のない
いい年でありますように

今日はクリスマスだ
どんなふうに過ごしてきたかな
この一年はもう終わって
新しい年が始まる



Lennon Legend: The Very Best Of John Lennon


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