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幸せの黄色いリボン「私の好きな20世紀の唄たち」vol.9 [20世紀の歌]

Tie A Yellow Ribbon 'Round The Old Oak Tree (幸せの黄色いリボン)
Music by L. Russell Brown and lyrics by Irwin Levine , 1973

Definitive Collection


 この曲は70年代の初めごろ「ドーン」というポップ・カントリー系のグループによってヒットした曲だが,彼らはこれ一曲だけ(「ノックは3回」もあったか)のヒットで終わってしまったようである。曲そのものはいろいろな歌手によって歌い継がれていて,日本では今でも時々CMのバックで流れたりするので(某ビール会社のCM)メロディを聞くと覚えのある人も多いだろう。少し後になって,この曲にインスパイアされて,あの寅さんシリーズで有名な山田洋次監督によって映画化されたのが『幸せの黄色いハンカチ』であった。
 「do one's time」は刑務所に服役する・もしくは兵役に就くという意味らしいが,3年というのは離婚の理由になり得るということなのだろうか。江戸期の日本でも3年帰って来なかったら離縁できるというのがあったように思う。面白い符合ではある。この歌はアメリカのフォークソングによく出るテーマ「望郷の歌」「囚人の歌」「愛の歌」を現代風にリミックスした歌ともいえるが,ドラマチックな内容の歌である。
 そういえばこの歌が出て数年後ある少女マンガを読んでいたら,主人公の高校の先生がこの歌の訳詩を夏休みの宿題にしたという場面があり,微笑ましい気持ちになったことを,今でも覚えている。(初出 01.04.05 )

youtubeはドーンのものとペリー・コモ。こっちをよく聴いていた。
Tie A Yellow Ribbon Round The Ole Oak Tree (幸せの黄色いリボン) / DAWN
https://www.youtube.com/watch?v=9kkfyf6dzGI

Perry Como - Tie A Yellow Ribbon ( Round The Old Oak Tree )
https://www.youtube.com/watch?v=h9JJAXlE33I

幸せの黄色いリボン (大意。原詩は検索してみてくださいね)

俺はやっと刑期を終えて故郷の家に帰ろうとしている
何が今俺のもので何がそうじゃじゃないのか知らなくちゃいけない
お前が俺の手紙を受け取って
もうすぐ俺が刑期を終えて自由の身になると知ったら
お前にぜひともやって欲しいことがある
今でも俺を必要としていてくれるのなら

**
あの庭先の大きな樫の木に黄色いリボンを結び付けておいてくれ
3年という長い歳月を経てまだ俺を必要としているのなら
もしも樫の木にリボンが結ばれていないとわかったら
俺はそのままバスに乗って,二人のことはもう忘れることにしよう
自分が悪かったんだと思うことにしよう
もしも樫の木にリボンが結ばれてなかったら

バスの運転手さんちょっと俺の代わりに見てくれ
自分がこれから見なくちゃいけないことに耐えられそうにないんだ
俺の心はまだ刑務所の中にいるみたいで鍵は彼女が握っているんだ
黄色いリボンが俺を本当に自由にするために必要なんだ
おれは手紙でそれを彼女に話して頼んだんだ

**

その時,静まり返っていたバスの中は歓声で満たされて
目の前には信じられない光景があった
100個もの黄色いリボンか古い大きな樫の木に結んであったんだ






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