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I GOT A NAME[私の好きな20世紀の唄たち]vol.32 [20世紀の歌Ⅱ]

Jim_Croce.jpg
I GOT A NAME (アイ・ガッタ・ネイム)
  written by Norman Gimbel and Charles Fox

この曲はシンガー・ソングライターのジム・クロウチが書いた曲だとずっと思っていたが、今回あらためて調べてみると上記の人たち(「やさしく歌って」を書いた人たち)の作品であるとわかった。ジムの5枚目のアルバム " I GOT A NAME " に入っていて、他の曲はほとんど彼自身の作なので、逆に何か因縁じみた感じがする。

ジムの音楽はカテゴリーとしてはフォーク系に属するのだろうか、若い頃は妻のイングリッドと、イアンとシルビアのようなデユオを組んでいた時期もあったようだ。73年の7月に "Bad, Bad Leroy Brown" が#1ヒットになって、これからスターダムをのし上がると思われた9月に、飛行機事故のため最後のアルバムのリリースとヒットを知ることもなく、30歳の若さで亡くなってしまった。

先ほど因縁という言葉を使ったが、そう言わずにはいられないほどこの曲はジム自身を歌っているかのように思われる。ジム・クロウチという「名」を持ってこの世に存在し、「歌」を武器にして父親の世代が見ることのかなわなかった「夢」を追いかけて実現しようとしていたのだ。この曲をテーマソングにした映画「ラスト・アメリカン・ヒーロー」もジムの死後に発表されたのだが、それもカーレースに夢をかける青年の物語である。

ディランやライトフットと並んでブルーグラスで取り上げられることが多いのがジムの作品である。 " AGE " や " THURSDAY " などと同じように、この曲も「ジムの歌」としてこれからも多くの人に歌い継がれることだろうと思う。

youtubeはスタジオ録音のもの
https://www.youtube.com/watch?v=cadvn16N188
The Last American Hero (1973)の挿入歌。こちらもよい。
https://www.youtube.com/watch?v=9NXe-QuyBMg

※2012年の映画「ジャンゴ繋がれざる者」でも使われているらしい

アイ・ガッタ・ネイム (大意。原詩は検索してみてくださいね。)

曲がりくねった道に輪郭をつける松の木のように
僕は名前を持った
僕は名前を持った
歌を口ずさむ鳥や沿道で鳴くカエルのように
僕は名前を持った
僕は名を持ってこの世に存在しているんだ

親父もそうしたように僕も自分の名を背負って生きてゆく
でも僕は親父があきらめた夢を追い続けていくんだ
前に見える道をひたすら進んでいくんだ
転がりながら前へ進んでいくんだ
前に進み続けていれば死に追い越されることもないさ

空からひゅうひゅうと吹き降ろす北風のように
僕は歌を手に入れた
僕には歌がある
夜に鳴く夜鷹や赤ん坊が泣き続けるように
僕には歌がある
僕は歌い続けるんだ

いつも歌とともに在って誇りをもって歌うんだ
たとえ行き着く先がわからなくても
ぼくはそこへ誇りを持って向かっていく
前に見える道をひたすら進んでいくんだ
転がりながら前へ進んでいくんだ
前に進み続けていれば人生に裏切られたりはしない

僕はどこまでも自由に向かう

どんなに愚かに見えようとも
常にそうでありたい
僕には夢がある
夢を追いかけていたい
周囲の考えが変わっていっても
誰も僕の心は変えられないさ
僕には夢があり
生きている限りその夢を捨てることはないさ

君が望むなら夢を分かち合うことができるさ
君が僕と同じ道を望むなら、ともに歩いていこう
前に見える道をひたすら進んでいくんだ
転がりながら前へ進んでいくんだ
前に進み続けていれば人生に裏切られたりはしない

前に見える道をひたすら進んでいくんだ
転がりながら前へ進んでいくんだ
前に進み続けていれば人生に裏切られたりはしない



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