ドラマ10あれこれ(震災・カッコー鳥) [日々の雑感]
サイレント・プア
毎週火曜日に放映される「ドラマ10」はテーマがユニークなものが多いので時々みる、というか月曜日深夜の再放送で目が覚め、以後続けて観る様になったというパターンが多いようなww
過去のもので気に入ってみたのは「セカンドバージン」「四十九日のレシピ」「八日目の蝉」「真夜中のパン屋さん」等々、意欲作・問題作が多いようだ。最近映画で見た「紙の月」もそう。トレンディ・ドラマや捜査ものとは一線を画している。BSでやってみて評判が良かったら地上波でやる、という手法も功を奏しているだろうか。
阪神淡路大震災の日が近いからだろうか、以前深田恭子の主演でやっていた「サイレント・プア」という作品を集中再放送していたのでいくつか見た。主人公が小さい頃神戸で震災に遭い、その時弟の手を離してしまって弟を死なせてしまった、という思いがトラウマになり、その後東京に移って社会福祉協議会のCSWとして、高齢者や引きこもり・若年性認知症といった、現代社会の持つ問題と取り組み、人々を救おうと頑張っているが、自分のトラウマからはなかなか抜け出せないでいる…といった内容だが、震災20年目を迎えて改めていろいろ考えさせられた。
その中の一つは、20年経って(あるいはそれ以前から)自分の中からあのときの記憶が消えようとしているということだ。もちろん上記のドラマの主人公や今改めてTVで取り上げられる方々と、自分の体験はかなり違うとは思うのだが、それでも二度と味わいたくないような切実な体験であったはずなのに。そしてそれはどうやら私だけではないのではないか、という気がしている。
もちろん、多くの日本の人たちが震災から多くの教訓を学び取り、二度と同じ目に遭わないように工夫や備えをしていると思う。それは私たちの美質といってもよいだろう。だが同時に目を覆いたいような惨劇を目の当たりにしても、次の日から何ごともなかったかのように黙々とそれを受け入れて生きていく、そんなもう一人の自分が確かにいるような気がする。それは遥かに古い時代から、台風や大火事の被害を忘れ、歴史的なことで言えば古きよき江戸時代を忘れて近代化し、敗戦を忘れて戦後の復興をし、というように論理では理解できない何かが自分たちの中にはある。過去をリセットして生まれ変わることはある意味大事なことだが、同時にそれは問題を棚上げすることでしかない。これ以上考えが進まないのでここでやめるが、自分たちの中の不可解なものについて考え続ける必要はこれからもあるだろう、そう思う今日このごろである。
閑話休題ドラマ10に戻るが、今放映している「全力離婚相談」のプレマップを見ていたら聞き覚えのある曲が流れてきた。アイルランド生まれでアメリカの traditional なフォークソングでもある " THE CUCKOO BIRD " という曲であった。日本のドラマの挿入歌にこの曲を選ぶなんて、ディレクターはいったいどんな人だろう、と興味を持ったがそれを調べるのは難しいので、曲のクレジットを調べると、なんと日本人のバンド " Lonesome Strings & MARI NAKAMURA " であった。この曲はいろいろなアレンジで聞いているが、これはかなりtrad.な感じでほとんど1コード(つまり西洋音階の前の形態)で、その風味を残しながらモダンさも出している。なんかドラマの内容と関係ない話になってしまったが、ドラマも面白いので是非見てみるとよいと思う。一粒で2度楽しめますww
The Cuckoo Bird のいろいろなヴァージョン
Mari さんたちはここからとった?
Clarence Ashley - "Cuckoo Bird"
https://www.youtube.com/watch?v=r0wKxFPCz1Y
モダンアレンジのブルーグラス版
Osborne Brothers , Ill Be Alright, Cuckoo Bird
https://www.youtube.com/watch?v=mU00SirAFxg
モダンフォークアレンジ
Peter Paul and Mary, The Cuckoo
https://www.youtube.com/watch?v=7cLcagFXpnI
毎週火曜日に放映される「ドラマ10」はテーマがユニークなものが多いので時々みる、というか月曜日深夜の再放送で目が覚め、以後続けて観る様になったというパターンが多いようなww
過去のもので気に入ってみたのは「セカンドバージン」「四十九日のレシピ」「八日目の蝉」「真夜中のパン屋さん」等々、意欲作・問題作が多いようだ。最近映画で見た「紙の月」もそう。トレンディ・ドラマや捜査ものとは一線を画している。BSでやってみて評判が良かったら地上波でやる、という手法も功を奏しているだろうか。
阪神淡路大震災の日が近いからだろうか、以前深田恭子の主演でやっていた「サイレント・プア」という作品を集中再放送していたのでいくつか見た。主人公が小さい頃神戸で震災に遭い、その時弟の手を離してしまって弟を死なせてしまった、という思いがトラウマになり、その後東京に移って社会福祉協議会のCSWとして、高齢者や引きこもり・若年性認知症といった、現代社会の持つ問題と取り組み、人々を救おうと頑張っているが、自分のトラウマからはなかなか抜け出せないでいる…といった内容だが、震災20年目を迎えて改めていろいろ考えさせられた。
その中の一つは、20年経って(あるいはそれ以前から)自分の中からあのときの記憶が消えようとしているということだ。もちろん上記のドラマの主人公や今改めてTVで取り上げられる方々と、自分の体験はかなり違うとは思うのだが、それでも二度と味わいたくないような切実な体験であったはずなのに。そしてそれはどうやら私だけではないのではないか、という気がしている。
もちろん、多くの日本の人たちが震災から多くの教訓を学び取り、二度と同じ目に遭わないように工夫や備えをしていると思う。それは私たちの美質といってもよいだろう。だが同時に目を覆いたいような惨劇を目の当たりにしても、次の日から何ごともなかったかのように黙々とそれを受け入れて生きていく、そんなもう一人の自分が確かにいるような気がする。それは遥かに古い時代から、台風や大火事の被害を忘れ、歴史的なことで言えば古きよき江戸時代を忘れて近代化し、敗戦を忘れて戦後の復興をし、というように論理では理解できない何かが自分たちの中にはある。過去をリセットして生まれ変わることはある意味大事なことだが、同時にそれは問題を棚上げすることでしかない。これ以上考えが進まないのでここでやめるが、自分たちの中の不可解なものについて考え続ける必要はこれからもあるだろう、そう思う今日このごろである。
閑話休題ドラマ10に戻るが、今放映している「全力離婚相談」のプレマップを見ていたら聞き覚えのある曲が流れてきた。アイルランド生まれでアメリカの traditional なフォークソングでもある " THE CUCKOO BIRD " という曲であった。日本のドラマの挿入歌にこの曲を選ぶなんて、ディレクターはいったいどんな人だろう、と興味を持ったがそれを調べるのは難しいので、曲のクレジットを調べると、なんと日本人のバンド " Lonesome Strings & MARI NAKAMURA " であった。この曲はいろいろなアレンジで聞いているが、これはかなりtrad.な感じでほとんど1コード(つまり西洋音階の前の形態)で、その風味を残しながらモダンさも出している。なんかドラマの内容と関係ない話になってしまったが、ドラマも面白いので是非見てみるとよいと思う。一粒で2度楽しめますww
The Cuckoo Bird のいろいろなヴァージョン
Mari さんたちはここからとった?
Clarence Ashley - "Cuckoo Bird"
https://www.youtube.com/watch?v=r0wKxFPCz1Y
モダンアレンジのブルーグラス版
Osborne Brothers , Ill Be Alright, Cuckoo Bird
https://www.youtube.com/watch?v=mU00SirAFxg
モダンフォークアレンジ
Peter Paul and Mary, The Cuckoo
https://www.youtube.com/watch?v=7cLcagFXpnI
ドラマ10て10時からか?
9時には寝るので無理やな。
そもそも最近映画やドラマは苦手になってきた、歳かな?
by PON (2015-01-16 20:11)
「サイレント・プア」今夜も第5話やってましたね夜中に。ぽつぽつなので調べないと見逃しますな。
by hobo (2015-01-17 02:35)