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0505「那岐山」登山@岡山県奈義町 [山歩き]

「那岐連峰」を背にした鯉のぼり。
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前夜のワインが効いたのか、夜中に一度も目覚めず朝5時に目覚めた。6時までグズグズしていたが、こんな早起きして天気もいい日はやっぱり山歩きだ、と家を出た。ガソリンを入れたついでに住吉川河口に行ってみると、今年初お目見えのカルガモ親子がいた。全部で16・7羽いたのに何羽かはカラスに食べられたんだ、と川の主のような方が言っていた。数日前西池の主のおばちゃんに会ったとき「去年も卵を抱いていたんだけど、食べられちゃったみたいで」と話していたので、住吉川はちゃんと生まれていていいな、と思ったことだ。
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そんなこんなでちと出遅れたが、今回は岡山県奈義町と鳥取県智頭町の県境にある「那岐山(ナギサン・ナギセン)」にした。標高1255mとそこそこ高いが、ガイドブックでは3時間程度の初級コースで、頂上は360°のパノラマで遠く大山まで見えると書いてあったからだ。まあ、どんな場合でも時間は倍かかるけどね。高低差はほぼ700mなので結構大変だ。写真を撮りながらだから、といつもの言い訳w

中国縦貫の美作ICで下りて北へ。途中鯉のぼりが見えたので車を停めてみた。「化石博物館」の駐車場前であった。後ろの山並みをバックに鯉のぼりをパチリ。あとで考えたら後ろの山々が「那岐連峰」であったのはなんとも偶然であった。
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10時前に登山口手前の「那岐山麓 山の駅」に立ち寄る。宿泊・コテージやレストランもある、なかなかおしゃれな施設であった。ここでマップをゲット。
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登山口駐車場に到着したが、三つある駐車場は全て満杯だったので手前の広いところに車を置き、登る用意をして10:15ごろ出発。歩き出してすぐ紫色の花が木の上のほうに見えた。高速の走行中にも山に見えたものだが、以前なら「藤だ」と思うところを「桐の花」を知ってしまったものだから迷った。この写真なんかは遠目には「桐」に見える。藤のように垂れ下がってないので。
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近くでよく見ると、別の木に絡み付いている蔓だと判った。
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帰ってから調べると、どうも「ヤマフジ」らしい。同じマメ科フジ属なのだが蔓が上から見て左回りで反対なのと、花序がフジに比較して短いのが違いだと書いてある。
前日、西宮北口アルタ前で見つけた桐の花。明らかに違うとわかる。
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登山コース入り口。コースにはA・B・Cとあって、推奨コースは西のCから登ってBで下りてくるCBコースらしい。
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第1駐車場の中を抜けて登山道に。
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今回は初めに「蛇淵の滝」という名瀑があり、それを見に行った。
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「日本の滝百選」には入っていないようだが、なかなかの滝であった。
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再び元に戻り林道を進んで、再度登山口を入る(記憶が定かでなくなっているw )。
B・Cの分岐に出た。
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Bが2.9km、Cが2.4kmとありどちら回りでもいいなら、この日は暑そうだったので、涼しそうな谷道のBから登ることにした。結果的にはそれがよかったように思った。

谷沿いの道をゆったりと登っていくと橋があり、左岸に出て登ることになる。初め道がないように見えて橋を行ったり来たりした。
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小さな滝の傍を通り抜けながら登っていく。
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コゴミと思しき野草も。
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五合目の標識のところで再び川を渡り、右岸に。
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ここからはやや開けた尾根道になるが、その分暑さも増す。
下界がどんどん眼下になり、開けてくる。
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「六合目はまだか」と心折れそうに思いながら登っていると、13:30頃やっと山頂まで1.0kmの標識があり、
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次いで八合目の標識があった。
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下山する時も確認したが、この山には五合目と八合目の標識しかないが、それは初心者には非常に辛いということを一応主張しておきたい(笑)。これを頼りに登っている弱脚者も少なからずいると思われるので。
14:00那岐山頂への尾根道の分岐に出た。ほぼ1200mの高さである。
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ゆるやかな尾根道。
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14:20那岐山頂到着。頂上には標識と方位図ぐらいしかなく、愛想のないことである。
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しかし、なにより遮る木さえもないので、360°の大パノラマである。「余に詩人の筆なければこれを写すべくもあらず(鴎外)」なのでどう写真を撮っていいか分からなかった。
北西はるかに見える「大山」の東南壁。グラデーションがすばらしい。
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西には15m低いのになぜか三等三角点のある「那岐山三角点峰」。
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昔はこちらを「那岐山」と呼んでいたようだ。その「三角点峰」に向かって尾根道を一旦下って登り返す。振り返ると山頂が。
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14:50「三角点峰」に到着。
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ここにはトイレ休憩舎はあるがやはり他には何もない。観光地化されてないのか、この地方の人たちの素朴・清廉な人柄の表れだろうか。ここまで徹底していると逆に気持ちが良い。
やっと昼食のおにぎりにありつき、15:20ごろ下山開始。
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美しい下界を見下ろしながら下りるのは気持ちがいい。途中に馬酔木 (あせび)の小群落があった。
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さすが高地なのでこの時期まで花が残っていた。強風のためか枝が倒れそうになっていた。足摺岬のあたりの木々の様子に少し似ていた。

この道はやはり那岐山登山の表道のようだが、ガレ道が多く結構脚にこたえる。登りは登りできつかったのではないかな、と下りに選んで良かったとも思った。
ブナの林も広大で美しかった。
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16:00登山口まで2.0kmの地点まで下りてきた。珍しくあった低いベンチに腰を下ろそうとちょっと踏ん張ったら、脚に痙攣がおきて座れなかった。これ以降は休憩も立ったままで、だましだまし下りた。ここで休んでいるとこんな時間に大きな荷を背負って登ってくる人がいた。聞くと「上で泊まろうかな、と思っている」とのこと。また「昨日は蒜山に登って泊まってきた」とのこと。真の山好きなんだなと思ったが、決して真似はしないだろうな、とも思ったことだよ。
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少し下りると「大神岩」という1000mの展望地点に来た。下から登ってきてこの岩から展望したら感動するだろうな、とも思うが、上でさんざんパノラマを見た後だったので…。
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登山口近くの見事な檜林。
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「檜皮森林(ひわだのもり)・国有林」といって、国宝・重要文化財の屋根維持補修の材料として使われているらしい。この辺りにベンチがたくさん置かれていて、校外学習や滝とセットのトレッキングのコースになっているのかな、と思われる。

登山口近くの道にあった不思議な丸太の置き方。排水用なのかな。
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18:00ごろ、なんとか駐車場に到着。他の車は全て無くなっていた。人並みの時間に下山できるのはいつのことか。金剛山一万回の人のように毎日芦屋ロックガーデンなどに登るといいんだろうけど。遅くなりついでに、例によって地道をチンタラ走って帰ったことであったよ。
思いのほか長くなってしまったのう。最後に、那岐山で見かけた花々をいくつか。
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