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映画『AMY エイミー』@神戸シネリーブル [映画]

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「27クラブ(The 27 Club)」という言葉があるらしい。元々は、27歳で他界したブライアン・ジョーンズ、ジミ・ヘンドリックス、ジャニス・ジョプリン、ジム・モリスン、カート・コバーンという5人のロックミュ-ジシャンをさす言葉らしいが、他にも多くのミュージシャンが奇しくも27歳で夭折し、「伝説」になっている。そして wiki の「27クラブ」の記事の最下段(最も最近の人)に書かれている名が、この映画の主人公エイミー・ワインハウス(Amy Winehouse)である。
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2003年にデビューし、08年の第50回グラミー賞では5部門を受賞し、2011年7月23日に27歳の若さで死去したこのイギリスのシンガー(&ソングライター)のことを、FBでの映画の紹介を見るまで知らなかった。映画で初めて彼女を知ったことがいいのかどうか分からないが、生前マスコミに見せなかった彼女のプライベートな映像の中の会話や曲作りの様子、彼女を結果的にドラッグ漬けにしてしまった夫ブレイクとの関係などが、彼女の歌の内容とシンクロして、彼女の壮絶で哀しい生き様がダイレクトに伝わってくる気がした。
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幼い頃両親の離婚を見てきた彼女は、家族を失った喪失感の中で成長してきたのだろう。ジャズやブルースに傾倒し、歌うことだけが彼女の孤独や疎外感を埋めてくれるものだったのかもしれない。プロ歌手になり、自分で曲を作り始め、アルバムがヒットし、一躍トップスターになっていく。「わたしはただ歌いたいだけ」と思っていた彼女が、いきなりマスコミやパパラッチに追い掛け回されるような生活を強いられていく。彼女が酒やドラッグや男に溺れ、依存していくのはある意味必然なのかもしれない。
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彼女がこんなにビッグにならずに、好きなジャズを歌っているだけだったら、と想像することには意味がないのかもしれない。彼女の創った歌は彼女の凄惨な実体験がなかったら生まれなかったであろうから。自分の男に " Stronger Than Me " であることを求め、恋について " Love Is A Losing Game " と言い放ってしまうような人生の中から彼女の歌々は生まれた。でも、死の直前の時期に、幼い頃から敬愛していたトニー・ベネットとデュエット・アルバムの録音をしているときの彼女は、初々しく、ただ歌うことが大好きな少女に戻っていたのがなんとも切なかった。
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Amy Winehouse - Stronger Than Me
https://www.youtube.com/watch?v=7CYE0DYIbaw
Amy Winehouse - Love Is A Losing Game
https://www.youtube.com/watch?v=nMO5Ko_77Hk
Tony Bennett, Amy Winehouse - Body and Soul
https://www.youtube.com/watch?v=_OFMkCeP6ok

Frank


Rehab


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