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0428「壇鏡の滝」(帰省日記vol.3) [旅日記]

隠岐「壇鏡の滝」雄滝。
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帰る日になった。前夜から降り続いている雨は止む気配がない。予報では朝方には上がるはずだったのに、とこぼしながら雨の音を聞いていた。近頃「日本の滝百選」に選ばれている滝をポツポツ廻っていて、その紹介サイトで故郷隠岐の島の「壇鏡(だんぎょう)の滝」もその中に入っているのを知った。小さい頃の遠足以来何度かこの滝は訪れていたが、水量が少ないからか、あまりたいした滝ではないな、とずっと思っていた。父などは「いいものを見せよう」という感じで連れて来てはくれていたのだが。

帰省最終日のこの日は、2時には港に行かねばならないので、中途半端に時間があり、いつも手持ち無沙汰な時を過ごすことになる。そこで、雨後の滝は水量が増えて「百選」らしい滝が見れるかな、と思い立ったのであった。ところが雨は上がるどころか降り続き、波も3mから4mに増えて、船に乗るのをやめようかという勢いになっている。家人に水を向けても、「前にも行ったから」「帰る支度が」と取り合う気配もないので、「雨上がらない決死隊」として一人行くことにした。

車で30分ほどの行程であるが、道は細く、途中には豪雨の警戒をしている(と勝手に思ったのだが)ような人たちの一団もいたりして、心細かったがなんとかたどり着いた。
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岩壁に立つ壇鏡神社の両側に落差約40mの雄滝と雌滝があり、雄滝は滝を裏側から見ることのできる「裏見の滝」となっている。
雌滝。
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雌滝の一段目。
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雄滝。
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どちらも夜来の雨で勢いよく水が落ちていた。やっと「日本の滝百選」に恥じないと思うことができたことだよ。

家に帰る途中の道で、高い梢のあたりに、紫色の花をつけている木を見つけた。藤の花が上に向かって咲いているように見えたが、知らない花と思ったのでとりあえず写真を撮っておいた。
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後で花博士に尋ねると「桐の花」ですよ、といつもの即答であった。桐の箪笥の「桐」なのかとわかったが、こんなに有名な木なのに今まで花を知らなかったのがいと恥ずかし。
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桐の木は成長が速いので、かつては女の子が生まれると庭先に桐の苗を植え、嫁ぐときにその木を伐って箪笥にし、娘を送り出すという風習もあったそうな。

午後の船に乗ったが、この頃になると雨もようやく上がって、波も4mとビビッていたほどでもなかった。疲れていたので米子道を通って、10時には帰り着くことができた。

最後に、載せそびれた花をいくつか。
「日々草」。家の鉢で育てたものとは違う紫であった。種が風に飛んであちこちに自生するようになったとか。
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「十二単」。これも種が飛んであちこちに咲くようになったそうな。こんなことから生態系が変化してしまうんだろうな。
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西郷港に行く途中の路側にあったピンク色の「モクレン」。これは珍しいと思ったけどモクレンじゃないかも。
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他にもあったが頭のメモリーが満杯になったので今回はここまでで許しといたろ(笑)。
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帰省中に二階をゴソゴソしていたら、少し前に当ブログで触れていた『暮しの手帖』が順不同で並んでいるのを発見。適当に引っ張ったら、昭和29年の号だったので記念に持ち帰ってきた。
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