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小説『愛なき世界』(三浦しをん)雑感 [読書]

小説『愛なき世界』(三浦しをん)
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少し前にしをんさんの書いた『舟を編む』を読んで面白かったので、他の小説も読んでみようと思った。割と最近書かれたもので『愛なき世界』という小説の題名に惹かれた。 内容を少し見ると、植物学の研究に生涯を捧げようとしている女性を主人公にした小説ということだった。『舟を編む』も辞書の編纂という、およそ小説になりにくそうな題材に取り組んで、見事な小説にしていたので、一見地味そうな(実際やや地味な読後感ではあったが)題材をどう料理するのか興味を持った。

たぶんこのジャンルに関しては門外漢であろう作者が、小説を書くにあたって大変な取材の努力をしただろうことは読んでいてよく分かった。他にも同様なアプローチとして、箱根駅伝を舞台にしたものや、就活がテーマのもの、文楽を解説したもの(これは随筆か)などがあるので、また読んでみようと思う。新境地を開拓するためのネタ探しともとれなくはないが、それ以上に未知のジャンルに対する旺盛な好奇心と知識欲のようなものがあるのだろうと思われる。それは作家であるかどうかと関わりなく見習いたいと思うことではある。

さて、この小説であるが、赤門で知られるT大で植物学の研究をしているのが主人公本村紗英である。ひょんなことから植物学の研究に興味を持つようになり、頑張ってT大の院試を突破し、今ではモデル生物としてよく研究対象になっている「シロイヌナズナ」の研究に打ち込んでいる。元々男女の恋愛というようなことが苦手だった紗英は、研究にいそしむうちに、恋愛や結婚よりも研究に生涯を捧げたいと思うようになる。
「シロイヌナズナ」
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洋食屋の見習い・藤丸陽太の店はT大の近くで営業しているため、植物学研究室に出前を運ぶようになり、紗英に恋をしてしまった。紗英の研究は成就するのだろうか。そして二人の恋は…、というようにストーリーは進んでいく。
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植物学研究者と料理人との恋という設定もなかなか珍しい組み合わせだ。シロイヌナズナの研究に打ち込む女性が主人公なので、実験の場面も多く、「メンデルの法則」とか「~変異体」とかの専門用語もたくさん出てくるので、一般読者(私もその一人だが)にはややついていくのが難しい部分もある。同じく門外漢である料理人藤丸の目を通して、植物の生態の不思議さを感じながら読むと、面白いと感じられるかもしれない。私は近所に住んでいて花の名などいろいろ教えていただいた方(花博士と呼んでいた)が大学で植物学を専攻していらっしゃったので、それを重ねながら読んでいくことが出来た。
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藤丸の料理人としての野菜などへの視点と植物研究の視点が、研究室の個性あふれる教授や院生たちとのやり取りの中で、不思議にシンクロしていくさまがなかなか面白かった。全ての動植物を支配しているかのようにも見える人間たちだが、長い地球の歴史の中では、それがなんぼのものだろう、という気にもさせてくれる。
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「愛なき世界」という表題であるが、登場人物たちを見つめる作者の目は、この上なく愛と慈しみに満ちている、そんな小説だと思ったことだよ。

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1024 HOBO & SADAO OHYA vol.19 @アビリーン(神崎川) [バンド]

HOBO & SADAO OHYA w/AKIRA YOHIKAWA vol.19 @アビリーン(神崎川)
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前回のレポート
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6月・8月と強い雨に降られながらのライブでしたが、台風20号は火曜日に通過したものの、続いて超大型の台風21号が来襲して、関東のかなり東を通過するので、西日本にはそれほど影響はないだろうと思っているとさにあらず、夕方前から雨脚が強くなり、悪天候の中のライブになりました。
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そんな中でも、吉川君お気に入りのフォークバンドのメンバーのK見さんや、2nd Stage から東京のベーシストの方など立ち寄って下さって、少数精鋭ながらも楽しいステージが出来ました。
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今回は秋ということで久しぶりに"Autumn Leaves"をやったのと、秋らしいということで、60年代に作られた和製フォーク前史の名曲「空に星があるように」をうたわせていただきました。この歌はBEGINをはじめ多くのシンガーにカバーされていると知りました。また、70年代の名曲"Desperado"と"Love Has No Pride"にもチャレンジしてみました。2曲とも「20世紀の歌」に入れている歌たちです。

当ユニットが誇る?コーラスで新たに2曲やりました。"Catfish John"はミシシッピのRIVER HOBO の歌で、古いブルースかなと思っていたら、72年に作られた歌のようでビックリ。2番を訳詞にしてみました。"I'll Fly Away"は古いセイクレッド・ソングですがいろいろコーラスアレンジしたら面白そうな曲ですね。どちらもそれぞれ練習して当日合わせるというやや無謀なやり方なので、完成度は低かったかもですが、楽しくできました。次回はもっと良くなるかな?
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総じて今回の演奏は、1曲通して破綻の少ないものはあまりなかったのが反省点ですが、ライブとはそうしたものかも、と言い訳しておこうかな(笑)。雨の中来ていただいて楽しいライブにして下さった皆さんには感謝することこの上なし!です。
同級生のA比奈君からいただいた丹波の黒豆、美味しくいただきました、ありがとう。
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次回は12月19日(木)です。今度こそ雨に降られないように、そしてたくさんの人に来ていただけるように願いつつ、準備していきたいと思っておりますのでよろしく。
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1024 Set List
大矢君が上手に何曲かつないでくれました。なかなかいい演奏に聴こえる?


Peach Pickin' Time in Georgia (D)
Autumn Leaves (Em)
Blues stay away from me (G)
Catfish John (G)

Charmaine (A)
Desperado (F)
Mr. Bojangles (F)
https://www.youtube.com/watch?v=JcJQmo1THcw&feature=youtu.be
Bill CheatHam (A)


I Saw Your Face In the Moon (D)
Sing Me Back Home (G)
Uncle Pen (A)
Willin'(A)
I'll Fly Away (G)

Love Has No Pride (D)
空に星があるように(A)

Song for life (E)
PLACE IN THE SUN (A)
Washington County (A)

encore
I shall be released (G)

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1021 今日のカワセミ@住吉川 [日々の散策]

1021 今日のカワセミ。キクイモとのコラボ。
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今年初めてカワセミを観たのは9月26日(記事参照)と早かった。その後しばらく見ることはなかったが、10月15日の4時半頃に一度見かけた。
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この時は人が集まっていたので分かったが、それ以降毎日夕方ウォーキングしていても見ることはなかった。去年はもう少し早い時間に歩いていたのかもしれない。夏場もずっと夕方陽が翳りだしてから歩いていたので、その習慣がまだ残っているみたいだ。
箸休めにこの間の我が家の酔芙蓉を。
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1021
この日は家人が友人とランチということだったので、午前中に家を出て川に行ってみた。カワセミを探そうと強く思っていたわけではなかったが、違う時間帯に行けばというのもあったのかもしれない。いつものように河口の南京櫨の樹のところに行ったが姿は見えなかった。仕方なく上流に向かって歩き出した。
この黄色い花は何だろう。木に咲いている花のように見えるが、
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というようなことを考えつつ、対岸を見ながら歩いていると、この間見たあたりに止まっているカワセミを発見。
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キクイモの花のそばにいて、なかなかいい構図だったので数枚撮った。
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久しぶりに見たなあ、とそれなりに満足してさらに上流に。ススキと黄色い花が並んでいたので撮っているうちに、この黄色い花はさっきの木の花に似てるなあと気付いた。
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さっきのは木の葉の間から伸びていたんだと分かった。後で調べると「セイタカアワダチソウ」らしい。
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石段に座って休んでいて、ふと右を見ると石の上にカワセミが。止まっていた。
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こちらに移動してきたんだな、と角度を変えて撮ろうとしていると、あっという間に上流に飛び去って行った。川面から30㎝ぐらいのおそろしく低空飛行だった。
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しばらくそのあたりにいると、今度は川下に向かって猛スピードで飛んで行った。1kmほどの区間をテリトリーにして獲物を探しているようだ。
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帰ろうと思いつつ河口に向かうと、件の樹の対岸にカメラマンが一人。
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さっきのカワセミがホームグラウンドに帰ったようだ。
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上から。
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ずっと見れなかったのに、小一時間のうちに3度も見ることが出来た。いつもと違う時間帯に行ったのがよかったのかな。カワセミを見つけるとなぜだかうれしくなってしまうが、単調なウォーキングに生気を与えてくれるので、ここしばらくはこういう散歩が続きそうだ。

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映画『イエスタデイ』@OSシネマズミント神戸 [映画]

映画『イエスタデイ』@OSシネマズミント神戸
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映画『ロケットマン』を観た時に予告編をやっていたので、頭の隅にあったけど忘れていた。少し前にFBで観た人の記事があったので思い出して行ってみた。ビートルズの伝記映画ではなく、ビートルズの楽曲をふんだんに使ったロマンティック・コメディといっていいだろう。ただ、細かいところにファンならわかるであろう小ネタがいっぱいちりばめられていたけど。他にもこれ吉本が作ったの?本当にイギリス映画?と思ってしまうようなギャグが飛び交っていて、イギリスと日本のお笑いはひょっとして似てるかも、と思わせてくれた。
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ビートルズが「ラヴ・ミー・ドゥ」でデビューしたのは1962年で、自分はまだ9歳か10歳だった。海外?に住んでいたため、洋楽に接する機会がそもそもなく、橋幸夫や舟木一夫を口ずさんでいたのだった(笑)。かすかに従兄弟が赤いソノシート盤を持っていて、それを聴かせてもらった記憶があるくらいだった。中高ではモダン・フォークや和製フォークを聴き、歌っていたので、ビートルズに関しては「遅れて来た世代」の部類に入るのだろう。
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ビートルズを全く知らない世代の人たちが、彼らの楽曲を聴いて、60年代と同じ感動を味わえるのかどうか、ということの壮大な試みが、この映画のコンセプトの一つだと勝手に思っているのだが、私のような「遅れて来た世代」と似た反応をするのかな、ということにも興味があった。
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主人公ジャックを演じたインド系俳優のヒメーシュ・パテルの歌やギター・ピアノの腕前も素晴らしく、ビートルズの楽曲をこんな風にやるんだ、という新たな発見もあり、それはそれで良かったのだが、ビートルズが存在しない世界(パラレル・ワールド?)の人々が、初めてそれを聴いて熱狂してしまう所以、つまり他のバンドたちの曲とはここが違うんだ、というところは描き切れていないように思われた。まあ、それはないものねだりであって、単にビートルズ大好きという人たちがしゃれで作ったビートルズ賛歌と思えばいいのかもしれない。
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パテルの演奏がライブ録音だったというのにも驚いたが、このシンガー・ソングライターを寡聞にして知らなかったのだが、本人役で出演したエド・シーラン(Ed Sheeran)の歌と演奏が素晴らしく、逆にそのことがビートルズの素晴らしさを際立たせるという効果を薄めてしまったようにも思われた。帰って早速youtubeで聴きましたがな。
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ごたくを並べてきたが、素晴らしい演奏とウィットの効いたギャグなどで楽しく終わりまで観ることが出来た。主人公ジャックが売れない頃からずっと個人マネージャーとして支えてきた幼馴染のエリー役のリリー・ジェームズがとても愛らしく切なくて、実は彼女の姿をずっと追っていたのかな、と思ったことだよ。
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『イエスタデイ』特別映像(Himesh Sings The Beatles)
https://www.youtube.com/watch?v=Tpy8zUBlsFA

Best Of Ed Sheeran 2019 || Ed Sheeran Greatest Hits Full Album
https://www.youtube.com/watch?v=ZMK42pj7830&t=2588s


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1017 激安自販機!! [日々の雑感]

御影にもあった激安自販機!!
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数日前のアビリーンでのライブの時、その日の歩数が少ないので空き時間に歩いていたら、コンビニの近くに50円の水を売っている自販機があったので思わず買った。1日1.5Lの水を飲むのも4月以来の日々のノルマだったから。そのお蔭かどうかは不明だが昨日の、3ヵ月検診は何とかクリアー出来て、また3ヵ月の執行猶予をいただいた。12月が発病1年になるので、日々精進したい、といっても身体にいいことだけをしているわけではないけどね(笑)。

しばらく経ってから思い出して、ネットで激安自販機のある場所を調べると、近くでは2号線の甲南山手あたりと、阪神御影の近くにあるということが分かった。詳しい説明はなかったが、写真に写っているガード下の店に見覚えがあったので、あたりを付けて行ってみるとありましたがな。住吉駅と御影駅の中間ぐらいに。
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(写真はwebから)
最近瞳に映った映像から場所を特定して場所を特定して…、という犯罪の記事を見たが、やろうと思えばできるんだなあと納得したり、ある種恐ろしい時代になったんだなあとも思った。
実際に自分が撮った写真。
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なぜ安くなるかというと、賞味期限が近いからだというのを聞いたことがあるが、買った水は「21.07.19」とあるので、十分余裕があるなあと思った。中にはぎりぎりのものもあるかもしれないが、自己責任と考えれば大丈夫だとも思う。考えたらこれは一種のフードロスを減らすという効果もあるのではないかと思った。

日本は世界でも有数のフードロスを出す国の一つらしいが、コンビニでもスーパーでもどんどん廃棄処分にしているようだ。賞味期限も必要以上に厳格なのでまだ十分食べられる食品が廃棄されるのは決して良いこととは思われない。我々消費者も、賞味期限に敏感で、売棚に並んでいる品物の期限を見て、奥の方の期限の遅いものを選んで買ったりしている(笑)。今日食べるのにそんなことをするのは無意味とも思うが、同じ値段ならこっちをと考えてしまうのだろう。
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でも、その結果期限の近いものが売れ残り、廃棄処分になるのだとしたら、店側もお客ももう少し考えた方がいいのではないかと思う。スーパーで夕方になると惣菜や弁当の半額セールをやっているが、それ以外の食品も細かい価格設定をしたらいいんじゃないかなと思ったりする。
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激安自販機から思わず脱線してしまったが、貧乏な年寄りである自分だからこんなせこいことを考えてしまうのかな。でも食品以外、例えば電化製品なども壊れたら捨てて新しいものを買うというようなやり方は、高度成長期ならいざ知らず、もう変えていかなくてはいけないのではないだろうか、と瘋癲老人は考えるのであったよ。

お口直しに我が家の酔芙蓉の最新映像を。
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1014 "Motomachi Bluegrass Jam" @ James Blues Land(神戸元町) [バンド]

1014 "Motomachi Bluegrass Jam" @ James Blues Land(神戸元町)
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台風一過の三連休の最終日、「第5回 Motomachi Night Bluegrass Jam Session」にお邪魔してきました。前回から午後3時開催になったようで、"Night"はもう付けられないと、標記のイヴェントになるようです(笑)。今回はしばらくバンド活動を休止することになった我が "New Bohemians" のバンジョー弾きI佐君に声をかけ、一緒に参加しました。仕事が忙しく?なかなか楽器を弾く機会が持てないでいる彼には、前からジャム会に参加したりして刺激を受けるといいよ、と誘っていたのですが、ようやく重い腰を上げてくれたかな?

3時過ぎにお店に入ると、西日が差し込んでいて、ステージが逆光で見えにくい状態でした。この時間帯に来たのは初めてだったのでびっくりするやら新鮮に感じるやらでした。
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I佐君と同級生のK林少年、そして手練のフィドルの方とドブロのS山さんなどにサポートしていただいて、数曲演奏しました。
I Wonder Where You Are Tonight
Used To Be
Catfish John
Foggy Mountain Special
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Used To Be は40年ぶりに歌いましたが、知っているつもりがイントロでいきなりコードを間違えてやり直し(笑)。ジャム曲を選ぶのはやはり難しいなあ。
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この日は大学サークルの先輩I沢さんも初参加されていたので、お互いのバンド活動などについて色々話すことが出来てよかったです。内容は秘密(笑)。ジャム会も自分が演奏して、他の方々の演奏を聴いてハイ終わりでは味気ないですもんね。
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先輩をはじめレジェンド達の演奏も堪能しました。そろそろ退出しようかなと思っていると、ジャム会ホストのS石氏から、シティ・オブ・ニューオリンズをやってくれないか、というジャム会には似つかわしくないリクエストを受けて、???と思っていたら、近いうちにOBバンドでこの曲をやるのでおさらいしたいとのことで納得。てなわけでもう一度ステージへ。
City Of New Orleans(歌詞覚えてるもんだな)
Last THing On My Mind
Foggy Mountain Breakdown
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3時間たっぷりジャム会を楽しんで、バーボン・ロックも頂いて、盛会は続いていましたが失礼することにしました。
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I佐君はもう少し残るとのことで、ひょっとして病みつきになるかな?と思ったりしながらお店を出ました。

Blue Moon oF Motomachi (十六夜月)
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1009「酔芙蓉の寺『大乗寺』」再訪 @京都山科 [日帰り旅]

1009「酔芙蓉の寺『大乗寺』」再訪
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お酒をかなり嗜まれた美女?
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『大乗寺』に前行ったのはもう三年も前になる。芙蓉と別に「酔芙蓉」という花があって、一日のうちに花の色が白⇒薄いピンク⇒濃いピンクと変化して、夜になるとしぼんでしまう。それはまるで傾城の美女がお酒をたしなんでいくと、次第に頬がピンク色に染まり、妖艶さを増していく様になぞらえられている花ということだった。

3年前の記事。
0910「大乗寺(酔芙蓉の寺)」
https://hobot2.blog.ss-blog.jp/2016-09-11-1
1012「生誕300年若冲の京都 KYOTOの若冲」
https://hobot2.blog.ss-blog.jp/2016-10-17

続けて2度行ったが、いずれの場合も一時間程度の滞在しかできない(辛抱が足りないから)ので、上記のような色の推移が少ししか確認できずにいた。今回は家で昼食を食べてから午後出発、夕方前を狙ってという目論見であった。大蔵相随伴だったので高速を使ったら午後2時過ぎについてしまった。ちょっと早かったかも(笑)。
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地下鉄御陵(みささぎ)駅の近くに車を停めて歩き出す。ナビが近くまでしか誘導できなかったからだが、何となく前の記憶が残っていたのですんなり行けた。
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寺の手前の住宅のお庭にも見事な酔芙蓉があり、ボーっと眺めていたら、おうちの方が「庭を見られますか?」と招き入れて下さった。
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お庭を見せていただきながらお話を聞くと、今年は夏が暑かったから例年より早く咲き始め、もう終わりに近いとのことだった。温度が高い方が花の色が変わリやすいということで、10月になってから、しかも冷える夕方を目指して訪れるという今回の企ては見事に打ち砕かれたのであった。
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出るときに「明日咲きそうな蕾の枝を切って差し上げましょう」と庭の草花と一緒に包んで下さったのには恐縮したが、ありがたく受け取ることに(笑)。「水責め(たくさんの水に浸すこと?)にするといいですよ」とのことだったが、うまくできないかもと思って持ち帰ったものが、今回最大の収穫になるのだということを、この時点では想像だにしなかったのであった。
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14:40大乗寺正面入口。
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例によってゆるやかな裏参道から入る。
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シュウカイドウ(秋海棠)が出迎えてくれる。
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正面に回る。
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初めての訪問ではなかったので、園全体の写真を撮り忘れた(泣)。取り敢えず色々撮っておくという鉄則を忘れるんだなあ。
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それでも所どころに色が変わりつつある花を見つけることができた。
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寺務所の前に置いてあった写真で、「こうなんだ」と知る。
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3時半までねばったが、やはり辛抱たまらず帰ることにした。
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同じように観ていらっしゃったご夫婦は、もう少し頑張って待っているように言っていらっしゃったが…。
京都東から高速に乗ったら、5時前には家に着いた。高速は偉大だ。

切り花の世話を家人にお願いして、ウオーキングに出かけた。水漬けにした時の蕾の写真を撮らなかったのは痛恨の極み。
翌朝5時にたまたま起きていたら、「昨日の花が咲いてるよ」との声が。室内に持って入って撮った写真がこれ。
5:22 一晩で一気に咲くんだなあ。酔芙蓉以外の花も取り混ぜて下さった奥様のご配慮にも感激!
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10:05 少し色づいてきた。
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10:42 かなりピンク色に。優美さが際立っている。
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11:42 更に色濃くなって妖艶。少ししなびてきているところも悪くない。
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あとはめくり絵風にご覧あれ。
12:07
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13:26
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14:53
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思いがけないプレゼントのお蔭で、優美な酔芙蓉の一日の色の推移を鑑賞することが出来たのはこの上ない僥倖だった。数年来の思いを晴らしていただいて有難うございました。

ただ、我が家で育てた「くす玉酔芙蓉」が若干色あせて見えたのは、残念であるがこれも致し方ないと思ったことだよ。

参考ブログ
花の山旅
http://www5f.biglobe.ne.jp/~hanatabi/






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1006ようやく秋? [日々の散策]

秋らしい「エノコログサ(ネコジャラシ)」。
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9月になっても残暑が続いていたが、やはり秋分を過ぎると少しずつ朝夕が涼しくなってきて、午後4時過ぎでもウオーキングが苦にならなくなってきた。そう思っているうちに10月に入り、日没もぐんぐん早くなってきたように思う。6日のこの日は夕方長袖のシャツでも涼しさを通り越して寒いくらいになってきた。前にも書いたけど季節の移り変わりが年々早くなっているような気がする。特に春と秋が短いような。

もう日本には夏と冬しかないのか、と思わずぼやいてしまいそうになるが、これも地球温暖化が進行しているためなんだろうか。梅雨の終わりから初秋にかけてスコールのような豪雨が降ると日本も熱帯化しているような感じであるが、冬への速度も速いので単純には言えないような気もする。
とここまで言ったところで思考停止。この時期の近所の写真をいくつか。
近所の芙蓉たち。
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大きな芙蓉の木。
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夏の花「マツバギク」と「ムクゲ」もまだ頑張って咲いている。
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住吉川。
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カワセミ?と思ったら雀だった(笑)。
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川の上に出ていた上弦の月。
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1007 我が家の酔芙蓉、去年の初咲きは11月だったが、蕾が開いてきた。
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1010の朝、今年初の開花。
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午後3時ごろ、ほのかにピンク色に。
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午後5時半、色が濃くなっている。
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午後6時半、すっかり色づいた「クスダマスイフヨウ」。
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去年は二房しか咲かなかったが、今年はもう少し咲くだろう。大乗寺に行った時頂いた酔芙蓉の切り花の観察と並行してだったのでムチャ疲れた。

<追加>
翌日の午後7時過ぎ行ってみると真紅に色づいていた。なかなかのもの。
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ミュージカル『ストーリー・オブ・マイ・ライフ』@新歌舞伎座 [演劇]

ミュージカル『ストーリー・オブ・マイ・ライフ』
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この二人芝居の形をとるミュージカルは、アメリカのブロードウェイで上演され、その後お隣の韓国でもクリスマスシーズンの定番ミュージカルとして毎年上演されている作品のようだった。今回、田代万里生と平方元基が公演によっては逆の配役になるというコンセプトで日本初上演されたのだが、内容についてはほとんど知らないまま、新歌舞伎座の公演チケットが格安で手に入ったからというので行ったのだった(笑)。

前日が自分のライブで、かなりお酒も飲んでいたので、寝不足の目をこすりながら電車で阪神電車に乗り、11時半に上本町駅に降り立った。取り敢えず昼を食べようと駅近くの店を探して、最強の麻婆豆腐をうたっている「菜都」というお店で昼を食べた。
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麻婆豆腐は美味しかったが、リピートしようというほどには感じなかった。それより観劇前だからとビールだけにとどめたのだが、迎え酒としては十分すぎたようで、その後の観劇を困難にしたのであったよ(泣)。
新歌舞伎座は駅前の超近代的なビル「上本町YUFURA」の6階にあった。時代は変わる!だねえ。
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収容人員1,638人と言われる客席は、3階席まであって舞台との距離が近いということであった。確かに2階席がかなり前にせり出していて、それを感じられたが、座席はやや硬いなと思った。
公演が始まってすぐに睡魔に襲われ、それと闘いながら110分の長丁場を観た。しっかりとは観られてはいなかったので、webからあらすじを引用しておく。

「人気短編小説家のトーマスは、幼なじみのアルヴィンの突然の死に際し、弔辞を読むために故郷へ帰って来る。しかし、葬儀が始まるというのに、アルヴィンへ手向ける言葉が思い浮かばない。すると死んだはずのアルヴィンが目の前に現れ、トーマスを自らの心の奥深くへと導いていく。そこには延々と続く本棚があり、トーマスの思い出と積み重ねた人生の本当の物語を書いた原稿や本が存在していた。アルヴィンは、その中から弔辞に相応しい2人の物語を選び、トーマスの手助けを始める。しかし、トーマスはそれを拒み、助けを借りずに弔辞を書くと言い張るが、アルヴィンは気にもとめず、次々と物語を選び、語っていく。果たして、弔辞は完成するのか・・・。
いくつもの物語が語られるにつれ、2人の間に存在した数々の埋もれてしまっていた小さな結びつきが明らかになっていく。」
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幼馴染の二人だったが、トーマスは短編小説家として成功し、アルヴィンは故郷でひそやかに書店の主人として生活している。親友の死に際して、弔辞を読むために帰るのだが、自分だけの力で成功していたと思い込んでいるトーマスは弔辞が読めないでいる。突然目の前に現れたアルヴィンの亡霊(実はトーマスの内なる声?)と対話しているうちに、アルヴィンから実は大きな啓示を受け続けていたのだと気づいていく…、ということだったのかな。キャッチコピーの「君が僕を追いかけていたのではなく いつも君を追いかけていたのは僕だった」という言葉がそれを表しているのだと思った。
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舞台の左袖で、キーボードとチェロとチューバ(だったかな)という最小ユニットでの演奏が素晴らしく、二人の演技を盛り上げていたのが特に印象に残った。どの公演でもいいのでDVDなどあったら、もう一度きちんと観たいと思ったけどあるのかな?

youtubeで米韓の公演の一部が公開されていたので載せておく。
The Butterfly - The Story of My Life - Will Chase & Malcolm Gets - Broadway
https://www.youtube.com/watch?v=Phs1LOM_p90
ミュージカル『ストーリー・オブ・マイ・ライフ』韓国公演プロモーション映像
https://www.youtube.com/watch?v=P9N1lRe_lqs

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1004 "THE SELDOM O'GENE" Live !! @アビリーン(神崎川) [バンド]

1004 "THE SELDOM O'GENE" Live !! @アビリーン(神崎川)
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「セルダム・オジーン」のライブはアビリーンでは5回目になります。思い返せば2年前の10月に六甲山牧場でのフェスにトラで3人もお願いして、セルダム・シーンの曲を中心に演ったのが始まりでした。年が明けてスキーに行っている時に、
"THE SELDOM O'GENE"(シーンをもじってたまに出るオジンバンド)の名を思いつき、西宮のライブハウスで初演奏をしたのでした。その時もBjの方がインフルに罹って、急遽アビリーンのジャム会で知り合ったH良さんに代打ちをお願いしたら、その後レギュラーになったといういきさつもありました(笑)。

その後音楽祭やフェス、アビリーンでの演奏を重ね、充実したバンド活動をしてきましたが、他のバンドとの掛け持ちをしているメンバーもいらっしゃったり、トリビュート・バンドとして度々姿を現すのは、「たまに出るバンド」とというコンセプトにもそぐわないかな、ということもあったりして?、しばらく活動を休止してリセットしようということになりました。
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この夜のライブは、バンドの中で最もコアなシーン・フリークでもあるH良さんが作った渾身のセットリストに従って、これまでのベスト・アルバム的な選曲でお送りすることになりました。ブルーグラス関係のお客さんはやや少なかったですが、西宮のライブハウスのフォークの重鎮H本さんや、リピートして応援して下さるブルーグラスのレジェンドH井さんとお仲間、そして私の高校時代の同級生や元同僚の方々など駆け付けて下さって、楽しい雰囲気の中ライブをすることが出来ました。
同級生たち。
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これまでは、シーンの曲に加えて、スタンダードなブルーグラス曲やフォーク・カントリーのブルーグラスアレンジの曲もやっていましたが、今回は"You Don't Know My Mind"と"Fox on the Run"以外はすべてシーンの曲でやりました。といってもシーンのオリジナルは3曲で、あとは様々なジャンルのシーン風アレンジなんですけどね(笑)。"Rawhide"の後でMdのK本さんが、フランキー・レインの歌った映画のローハイドを歌ったのには驚きましたが、これがライブの醍醐味だとも思いました。彼は普段は黙々と演奏していますが、時としてエンターテインメント性を発揮してくれますね。
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今回の演奏をもってしばらくお休みしますが、またそう遠くないうちに姿を現すこともあろうかと思いますので、その時はまたよろしくお願いします。
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1004 Set List
1st
Dark Hollow (C)
City of New Orleans (D)
Another Lonesome Day (G)
Pickaway (G)
With Body and Soul(D)
You Don't Know My Mind (A)
Muddy Water (Em)
Hello Mary Lou (B♭)
What Am I Doing Hanging 'Round (A)

2nd
Last Train From Poor Valley (G)
House of Gold (E)
Rawhide(C)
Drifting Too Far From The Shore (F)
By the Side of the Road(G)
Fox on the Run(A)
He rode all the way to texas(F)
Mean Mother Blues (F)

encore
Wait a Minute (B♭)
Pan Handle Country(C)
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