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0730 『大暑』の日々 [日々の雑感]

ベランダのゴーヤの緑のカーテンは順調。実は小さいのしかできないけど。
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緑しかないので、少し花の鉢を買って来て彩りを添えている。
小さな花の日々草。
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黄色いハイビスカス。
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アサガオとゴーヤの花。
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三日前ぐらいから急に暑くなった。二十四節気の『大暑』は7/23~8/7らしいので、暦通りといえるのかな。気温は年々高くなっているような気もするが。
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17年から毎年特定検診を受けている。もっと前から受けられたのかも知れないが、それまでは気にしていなかった健康面に翳りが出て来たからかな。まあ、ほぼ無料の検診であるから身体の不具合が全て分かるわけでもないのだけど。ちなみに去年の検診では異常はほぼなかったのに、年末に膀胱がんが見つかって手術をすることになった訳で、数値に異常がないから大丈夫というわけでもなさそうだ。
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3年前の冬のスキー後に体重が84kgを越え、さすがにこれではあかんやろうと、食事に気をつけるようになった。一日二食、夜は糖質を控え、飲んですぐ寝ないということを心がけて、順調に減量をすることが出来ている。去年ぐらいから1万歩のウォーキングも加わって、ついにこの7月に70kgの壁を越えることができた。高三の時が68kgだったと記憶しているので、それに近づいているということになる。まだお腹回りは若干だぶついているけれど。
20170926 77.5kg
20180713 74.6kg
20190730 69.6kg
検診に行くと、体重の推移を見て声をひそめて「どうしたんですか」と聞かれるのには閉口している。何か重篤な病気が潜んでいるのではないかという気づかいだろうが。今年も同じことを聞かれて「食事と運動に気を付けて順調に減量している。去年の暮に膀胱がんの手術をしたが、因果関係はないように思う」と言い訳のような説明をしなければならないのがめんどくさい気もする。

まあ、癌が再発しないように気をつけるしかないが、ここのところの暑さでウォーキングが大変になってきているので、工夫が必要だなと思う今である。
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車の5年目の車検が9月初めの予定になっている。9万kmになろうとしているので、買い替えも?と家人に相談するが、さらさらその気はないようなので、ブレーキパッドとタイヤを交換することにした。つまり車検を受けるということだね。若いころから5・6年で車を買い換えて来たが、リタイアして初めて新古車の車にした。蓄えを考えてのことだが、これからは2年落ちとかを考える時期なんだろうな、と改めて残りの人生を考えることが目の前にぶら下がって来たりする。免許返納の時期と相談しなくてはならないのかな。

ブレーキパッドが9万km近く持ったことには驚いた。SUV用は丈夫と聞いていたが、こういう部分でも進歩してるんだなあ。タイヤはディーラーと数万円ぐらい違うのでいつものパーツショップWAVE(尼崎)で交換した。
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タイヤ屋さんの近くの小田南公園。
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さて、これからの猛暑を乗り切らなくてはならない。2度目の手術後医者から毎日1.5L以上の水を飲めと言われて実行していたが、最近見た健康番組で、体重×30mlの水を摂るべきとの説があったので2.1Lにしなくてはいけないのかなあと思う今日この頃ではある。
盛夏の住吉川の花々。
エンジェル・トランペット(キダチチョウセンアサガオ)。
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チョウセンアサガオとその実。
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センダン(栴檀)の青い実。
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ナツズイセン(夏水仙)かも。
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芦屋川の繁茂していた葦も刈り取られた。
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小説『舟を編む』(三浦しをん)雑感 [読書]

小説『舟を編む』
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久しぶりに本を読んだ。直近に読んだ本は?とブログを見ると去年の2月が最後だった(笑)。元国語教師としては面目ないことこの上ない。バンド活動がやや忙しくなったこともあるが、映画はそこそこ観ているのにと思うと、やはり映画やTV、ネットで情報を得る方がお手軽なので、ついついそっちに走ってしまうのだろう。仕事を辞めてじっくり物事を考えたりゆったりとした生き方をしたいと思っていたはずなのにねえ。

三浦しをんの書いたこの小説は、2012年の本屋大賞を獲ったので題名は覚えていた。もう図書館の仕事はやっていなかったが、本屋大賞のベスト10のいくつかはよく購入していたので、目に付いていたのかもしれない。遅ればせながら読んでみることにした。

『舟を編む』という書名からは航海に関係した話かなと思われたが、辞書の編集をテーマにした小説であったことにまず驚いた。およそ小説のテーマになりそうにないと思えたからだ。命名の由来は「辞書は言葉の海を渡る舟、編集者はその海を渡る舟を編んでいく」ということらしい。国語学者の大槻文彦が明治期に編纂した日本初の国語辞典『言海』から来ているのかな。地道な辞書の編集の作業はさして面白くもないだろうと思って読み始めたが、そんなことは全くなかった。
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「岩波書店」などをモデルにしたと思われる架空の出版社「玄武書房」の営業部員だった馬締(まじめ)光也は、辞書編集部を定年退職することになり、後継者を探していたベテラン編集者・荒木にふとしたきっかけで見出され、辞書編集部に異動になり、中型国語辞典『大渡海』を刊行するための編纂の作業に携わることになる。大学院で言語学を専攻していた馬締だが、名前の通り真面目で融通の利かない性格が災いして、営業部では厄介者扱いされていたが…。
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およそ小説の主人公にはなりそうにない馬締だが、作者の温かくユーモアに満ちた描写で実に魅力的な人物に見えるのが不思議だった。まあ、下宿の一階の全ての部屋が馬締の書庫になっているというところや、その下宿のおばあちゃんの美しい孫娘の香具矢との出会い、その彼女が板前志望であるという設定など、物語が単調にならない工夫は至るところにされているのだが。
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辞書編纂の過程の描写については非常に興味深く読むことが出来た。中学生のころ旺文社の「国語総合辞典」だったかな、横書きで和英辞典も兼ねているよくできた辞書で、ずいぶんお世話になった。作中でも出て来たように、思春期の少年が性的な興味を辞書を引くことに費やしたりしたことが自分にも少なからずあったので、そういったディテールもこの作品の面白さの一つであると思われる。大学で工学部から文学部に転部した時も、行きがかり上言語学をやりたいなどと標榜したことも懐かしく思い出された。

言葉に対するちょっとしたこだわりや、細かいところが気になる(右京さんじゃないけど)点などは今の自分の人格の大きな部分を占めているのかも知れないなあ、と読みながら思った。ともすればそれを周囲に対して敷衍して、「上から目線」などど反発もされてきたのだろうなと思うが、そういった "opinionate" な性格はなかなか変えられないでいる。

作中で広報宣伝部に異動になりながら、馬締のことを心配し、フォローし続ける同僚の西岡正志が心の中で馬締を励ます言葉が妙に印象に残ったので書き留めておく。

「ちょっと力を抜けや、まじめ、じゃないと、おまえのまわりのひとはみんな、いつか息を詰まらせる。大きすぎる期待や要求は毒だ。おまえ自身だって、求めただけの反応を得られず、やがて疲れてしまうだろう。疲れて、諦めて、だれにも頼れず一人になってしまう。」

馬締はその期待に応えて見事辞書を完成させるのだが、それは実際に小説を読んで確かめられるのが良いと思う。

この小説は翌年に松田龍平と宮崎あおいのW主演で映画化され、かなりのヒットになったようだ。DVDになっているようなのでまた観てみようと思ったことだよ。webで映画のフラッシュが紹介されていたので、自分が読んだ時のイメージに近いものを一部使わせていただいた。


舟を編む (光文社文庫)


舟を編む 通常版 [DVD]


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0721 "Hobo & New Bohemians" @神戸ホンキートンク [バンド]

0721 "Hobo & New Bohemians" @神戸ホンキートンク
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夏休みに突入した日曜日、2ヶ月に一度の神戸ホンキートンクでのNew Bohemians のライブを行いました。10日ほど前のライブでベースのY川君が手を負傷したため、今回はベースなしの4人で演奏することに。

7時にメンバーが集まってPAの設定を始めると、どうも具合が悪い。すったもんだの上、フィドル用に1本、集音マイクで残りの楽器とボーカルをやることにしましたが、メンバーの誰もワンマイクの経験がなく、うまくできるかな、と思いながら演奏を始めました。実はすでにお客さんが来られていたのでリハができなかったのでした(苦笑)。
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私自身もワンマイクで歌ったことはあまりなく、いつもマイクに近づきすぎて、不格好な姿勢で歌ってしまっていたのですが、その教訓を活かして、なるべくマイクから離れて演奏することにしましたが、どんな演奏になったかはなはだ不安ですな。それでも、楽器の入れ替わりや、コーラスで顔を見合わせながら歌うのは新鮮で、40年前に元町のロスト・シティで演奏していた頃が懐かしくよみがえってきました。

自分の歌いぶりも、マイクにひたすら向かって歌っていたいつもと違って、上に向かってシャウトしたりと、少し表情豊かに演奏できたのかなと思いました。うまく音を拾っていたかどうかは別にして。最近レトロなワンマイク・スタイルがライブで流行っている理由が少しわかった気がしました。
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10時ごろ楽器をしまいかけていると、突然5人のお客さんがなだれ込んで来たので、短めの第3ステージをやることになりました。お客さんの中のお一人は、ロストシティ・キャッツの名フィドラーM繁さんの学生時代のお友達だったそうで、昔のエピソードなどやり取りしながら、楽しく演奏することができました。こういうハプニングがあるのが老舗ライブバーのいいところかも知れないですね。

このメンバーでやるのももう10年余りになるのか、と改めてバンドの行く末も話したりしましたが、取り敢えず次回は9月22日(日)にやることになりましたので、お見逃しなく。


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0719 映画『新聞記者』@ 神戸国際松竹 [映画]

0719 映画『新聞記者』@ 神戸国際松竹
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この映画、6月末からやっていたらしく、観ようと思いながらバンド活動や病院の検診があったりして、忘れていた。ライブも終わり、検診結果も10月まで様子見と言われたので、ぽっかり独り考える時間が持てたので、行くことにした。雨も続いているしね。

観終わっての第一の感想は「よくぞ、このような映画を作ったものだ」というものだった。去年の春『ペンタゴン・ペーパーズ最高機密文書』という映画を観た時、すごい映画を作ったものだと驚き、同じような映画を忖度だらけの日本では作ることはできないだろうと思った記憶がある。その映画にしてもトランプ政権を明らかに意識しているものであるのにも関わらず、舞台はニクソン大統領施政下71年のペンタゴンに設定されていたのだから。

この映画はフィクションの形をとっているが、森友・加計問題や伊藤詩織さんの「準強姦」訴訟、元文部科学事務次官・前川喜平氏の「出会い系バー」報道など、現政権を巡る数々の疑惑や事件を扱っているのだ。そういう意味ではペンタゴン~を凌ぐ強い意思と勇気を持って作られたものだと思う。
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東京新聞記者・望月衣塑子の同名ベストセラーを原案に、政権が隠す権力中枢の闇に迫ろうとする女性記者と、理想に燃え公務員の道を選んだある若手エリート官僚との対峙・葛藤を描いたものである。
映画の中に望月記者たちのTVインタビューの画面が出てくるのがリアル過ぎ!
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webからいただいたあらすじを引用すると、「日本人の父と韓国人の母の間に生まれ、アメリカで育った吉岡(シム・ウンギョン)は、ある思いを秘めて東都新聞の社会部記者として働いている。
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そんなある日、彼女のもとに大学新設計画に関する極秘情報が匿名FAXで届く。その真相を究明するため、早速、吉岡は調査を開始。一方、内閣情報調査室官僚・杉原(松坂桃李)は、「国民に尽くす」という信念とは裏腹に、現政権に不都合なニュースをコントロールする現在の任務に葛藤していた。
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愛する妻(本田翼)の出産が迫るなか、杉原は尊敬する昔の上司・神崎(高橋和也)と久々に再会するが、その数日後、神崎はビルの屋上から身を投げてしまう……。」吉岡と杉原は運命に結び付けられたように近づき、権力の闇に立ち向かっていくのだが…。
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「内調」はかつてはもっと違うものだったそうだが、今では官邸直属の諜報機関と化しているらしい。国家機密があるのは、ある部分では当然のことだが、私的な機関になってしまっているとすれば、民主主義にとってあってはならないことであると素人ながら思う。そして官僚たちは上からの命令に、出世・左遷をちらつかせられながら従わせられていく…。どのような組織でもありがちなことではあるが、出世など望まなければいいじゃないか、といつでも辞めてやるさというスタンスでやってきた自分などは思うが、特に高級官僚はそれに加えて「国家のため」という金科玉条を突き付けられるから動けなくなるのかもしれない。
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近年とみに、メディア関係の政権への忖度がひどくなり、情報番組など観る気が失せつつある。私の中では、TVの情報番組<新聞<ドキュメンタリー・一部のドラマ<映画、というような位置づけである(笑)。後になるほどスポンサーからの圧力が少ないということだろうか。

今の日本ではTVや新聞でも心ある方たちは、言論の自由・真の民主主義を守ろうと闘っていらっしゃる。映画の中で杉原の上司が「この国の民主主義は形だけでいいんだ」という言葉を吐いていたが、逆説的に今のこの国の現状を表しているように思う。この映画も、参院選直前だということでそこそこの興行成績をあげたようだが、爆発的なものにはなっていないことも、そのことの傍証と言えるかもしれない。自分のような、何の力も持たない老いぼれには出来ることは少ないだろうが、それでも死ぬまで持つべき<矜持>を持ち続け、この映画を作ったような方々を応援することぐらいはできるかな、と思ったことだよ。

OAUの歌うエンディングの曲も秀逸である。
OAU「Where have you gone」映画『新聞記者』主題歌
https://www.youtube.com/watch?v=J0lp5POeDsI


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0712 "THE SELDOM O'GENE" Live !! @アビリーン(神崎川) [バンド]

0712 "THE SELDOM O'GENE" Live !! @アビリーン(神崎川)
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「セルダム・オジーン」のライブはアビリーンでは4回目、前回は4月だったので3ヵ月ぶりになります。マスターの峰さんに「人気上昇中」と宣伝していただいたお蔭で?少なからぬお客様に来ていただいて、楽しく演奏できました。来ていただいたお客様には本当にありがとうございました。中には無理やり拉致されて来られたかたもいらっしゃったかも(笑)。
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新曲を用意して待っています、と宣伝していましたが、新たに演った曲は2・3曲だったかな?ある程度持ち歌が増えると頭打ちになってしまうのは致し方ないことなのかも知れません。まあぼちぼち頑張る所存ですのでよろしくお願いします。
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前回の時はホスピスで闘病中だったセルダム・シーンのボーカル、ジョン・スターリングが5月に天国に召されてしまったので、追悼する意味で "(You're) Drifting Too Far from the Shore" を、また彼の創った曲 "All The Way To Texas" をやりました。また、豪雨・洪水の時節なので被災者の皆さんに捧げるという意味で "Muddy Water" というミシシッピの洪水を扱った歌を久しぶりにやりました。
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今回初めてやった曲としては "Summer Wages"(夏の給料)というイアン&シルビアの曲を、シーン風なコーラスになるかなと試してみました。ちょうどこの曲の時、ベースの吉川君の指が吊ってしまって、曲が終わってから私は知りましたが、マスターは演奏中に気づいて、よく効く漢方薬を出してくれて、しばらく中断すべきだったのでしょうが、「治った」という声に安心して演奏を続けてしまいました。申し訳ないことをしたと後で思いましたが。
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いつもリピーターとして来てくださる同級生のA君、Kさんと仲間たち、カウンティ・フェアのHさんに加えて、アビリーンの主Dさんやドック&フレンズのKさん、そしてブルーグラスの手練れの皆さんに初めてお越しいただいてうれしかったです。皆さんありがとうございました。
前回より音量も大きくなり(マイクの力?)演奏も安定してきたとのお褒めの言葉もいただき、またリピートしていただけるよう頑張りたいと思いました(思っただけではだめ?)。
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次回はたぶん10月初め頃の出演になると思いますので、スケジュール表をご確認の上、是非お越しください。色々ハプニングはあったけど楽しいライブになりました。


0712 Set List

Sittin' on the Top of the World (A)
Raised by the Railroad Line (F)
Randy Lyn Rag (G)
Drifting Too Far from the Shore (F) しみじみとしたコーラス

All The Way To Texas (E)
Hello Mary Lou (B♭)
Muddy Water (Em)

Small Exception Of Me (B♭)
Rawhide (C)
Mean Mother Blues (F)

City of New Orleans (D)
Another Lonesome Morning (G)
Take Me Home Country Road (G)
Last Train from Poor Valley (G)

Pickaway (G)
Summer Wages (C) 粗削りだけどいい感じになりそうな気も

House of Gold (E)
Wait a Minute (B♭)
Fox on the Run (A) 5人の輪唱は受けた?

Pan Handle Country (C)

encore
Little Georgia Rose (A*B)

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0707 "Ayrshire Fiddle Orchestra" 京都公演 @ 宇治市文化センター [ライブ鑑賞]

0707 "Ayrshire Fiddle Orchestra" 京都公演
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宇治川から車で10分ほどの高台にある「宇治市文化センター」には午後2時ごろ着きました。
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昭和59年に建てられたというこの施設は、図書館なども併設される総合文化センターでした。駐車場が無料というのもうれしいこと。ホールは1300席ある大ホールと、400席弱の小ホールがあり、この日のコンサートは小ホールでの開催でした。

宇治に永らく住んでいる高校の同級生H田君ももしかしたら興味があるかな、とお誘いのメールを出しましたが、さすがに当日では無理だったようです(笑)。折しも松江では高校の同窓会もあったので誘ったのですが、また日を改めて会うことにしようっと。
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「Ayrshire Fiddle Orchestra( エアシャー・フィドル・オー ケストラ)」は1982年に設立された団体で、スコットランドの 青少年にスコットランドの伝統的ヴァイオリン音楽を教えると ともに、演奏を各地で行っているとのこと。今回宇治で公演するにあたっては、「関西ホワイトヘザーダンサーズ」という、スコティッシュダンスを愛好する団体の招へいによるものだということでした。日本って本当に世界の様々な音楽を受け入れている国なんだなあ、と改めて思ったことだよ。

総勢40名余りのバンドは、ほとんどがヴァイオリン・ヴィオラ・チェロ・ダブルベースから成っていて、あとはエレベ・ドラムスが加わり、そしてバグ・パイプがスコットランドらしさを演出していました。そのバグ・パイプの演奏からコンサートは始まりました。
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オーケストラ全体で演奏する曲は割と普通の弦楽オーケストラに近い感じもして、フォークロア風な演奏を予期していた身にはちょっと意外な感じもしました。
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それでも、4人での演奏だったり、スコティッシュ・カントリー・ダンスを披露したり、ほほえましい合唱があったりと、様々なバリエーションで楽しませてくれました。
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また、必ず訪問先の国の音楽をアレンジして演奏するようで、「ふるさと」と「村祭り」を演奏しましたが、異国の人によるアレンジはユニークに感じられました。
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最後はやはり "Auld Lang Syne" (蛍の光)で、歌詞の内容は全く違うのに、聴衆の皆さんが日本語で大合唱したのも面白かったです。

記念にCDを1枚買って帰りました。
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以後の人生の中でもう一度生の演奏を聴くことはあるまいと思いますが、初めて聴くジャンルの音楽に接することができて刺激になりました。指揮をされていた方はユーモアあふれるトークとアクションで楽しませてくれましたが、30歳ぐらいの男の方で、タータンチェックのスカートを履いて腰を振りながら指揮をしている映像が目に焼き付いて、しばらく夢に出てきそうだなと思いました(笑)。

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youtubeにもたくさんアップされているので一度聴いてみられるとよいと思ふ。
一部をあげておきます。

The Jig of Slurs - Ayrshire Fiddle Orchestra - June 2019
https://www.youtube.com/watch?v=nZxjlMrpTjY

Irish Session Tunes - Ayrshire Fiddle Orchestra
https://www.youtube.com/watch?v=q2yw2xjdiDs

Ayrshire Fiddle orchestra performance LIVE!
https://www.youtube.com/watch?v=NeLh30dFSeE


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0707宇治平等院など [日帰り旅]

0707宇治平等院鳳凰堂。
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前の日にFBを見ていると、8日に宇治市文化センターで "Ayrshire Fiddle Orchestra" というスコットランドの伝統的ヴァイオリン音楽を演奏するストリング・バンドの公演があると知った。予約のみの受付と書いてあったが、問い合わせると整理番号を発行してくれて、当日受け付けるということなので行ってみることに。アイリッシュとスコティシュの違いも分かっていない私だが、めったに観られない公演らしいので見聞を広めようと。入場料が1,500円と格安だったのが一番の動機か(笑)。

前に宇治市に行った時、昔のバンド仲間の同級生がやっているイタリアンにもう一度行ってみたいというのもあった。ライブだけではなかなか腰が動かないのだ。今回は西宮~茨木まで高速に乗って、後は京滋バイパスの側道を走った。11時半ごろ宇治に着いたが、お目当てのお店は日曜日休みになっていた。残念。仕方なく検索して宇治橋を渡ったところにあるお店に決めた。川の対岸なので街はずれだろうと思っていたが、「朝霧通り」という、表参道ほどの賑わいはないが、風情のあるお店が並んでいる通りであった。
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「しゅばく(酒蕎麦)」「TRE VERDI」どちらも人気店のようだ。
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昼食後まだ時間があったので、川を渡って平等院方面へ。

宇治川は水量が多い。琵琶湖から流れ出る唯一の川で木津川・淀川と名を変える。。
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橋の手前に杭のようなものがあるが何だろう。
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和歌によく出てくる「網代木」かなと思ったが違うようだ。橋脚を守るというような役割があるのだろうか。
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 朝ぼらけ 宇治の川霧 たえだえに あらはれわたる 瀬々の網代木
              権中納言定頼(64番)『千載集』冬・419

「三の間」という出っ張りは、橋姫という橋の守り神を祀る場所で、かつて豊臣秀吉が、ここから茶の湯を汲ませたという。
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橋を渡って表参道を平等院方面へ。
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表参道は賑わっていた。
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平等院入り口。
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平等院鳳凰堂の内部は現在修復作業のため公開していないが、十円玉の裏の姿を外から見れば十分(笑)。割と最近来たような気がしていたが、何度か来ているはず、と後でブログ内検索をしてみたが出てこない。5年以上前だったようだ。月日の流れの速さをここでも感じる。
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観音堂。
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鳳凰。
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鐘楼。
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時間がなくなってきたので宝物館に少し立ち寄ってから平等院を出た。
南門から出て中州を通り、対岸に出る。
鵜飼の船(観光船?)が並んでいた。夜には鵜飼の実演があるのだろう。
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浮島十三重石塔。
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宇治川に沿ってぐるりと一周できるコースはちょうどいい散歩道になる。また紅葉の頃の<平日>に是非来て散策したいと思ったことだよ。
13時半ごろ車に戻って宇治市文化センターに向かった。車で10分ぐらいの所なのだった。

(後半へ続く)





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0630『印象派からその先へ』展 @兵庫県立美術館 [展覧会]

0630『印象派からその先へ(世界に誇る吉野石膏コレクション)』展
7月21日(日)まで。
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この日は日曜日だが雨模様だったので、お客さんもそう多くはなかろうと思い、行ってみることにした。吉野石膏株式会社が社内の創造的環境づくりを目的に1980年代から収集を始めたという吉野石膏コレクションから70点余りの作品が展示されているということだった。1991年、創業の地、山形県の山形美術館に作品を寄託して現在に至っている。山形まで行けばいつでも観ることができるんだな。
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午後になって雨は上がっているようだったので、摩耶の複合施設に車を停めて、ウオーキングがてら歩いた。HAT神戸を美術館に向かう道の街路樹は「アメリカフウ(楓)」(別名:モミジバフウ)。西浜公園にも数本あった。この時期は緑色の実が生っている。紅葉も美しいようだ。
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会場周辺はパネルでいっぱい。
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この展覧会は、1章:印象派誕生、2章:フォーヴから抽象へ、3章:エコール・ド・パリ、の三ブロックに分かれていて、印象派からキュビズムへと作風が変わっていく過程が私のような素人にもたどれるようになっているのはよかった。ただ全部で72点もあるので、途中で疲れてしまうのはいつもと同じだ。しかも今回は割と名の知られた画家の作品が多くて、途中を端折ることも難しかったのでなおさら疲れた。途中で休むとか観方に工夫がいるなあ、と思ったことだよ。
webからいただいたものをいくつか。
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今回も印象派のちょっと先ぐらいまでは何とかついていけるのだが、キュビズムなどの抽象画は、わからないという気持ちが先立ってしまう。もっと感覚で受け止めればいいと思うのだが。それでも今回観た中ではシャガールの絵が、色彩の強烈さで印象に残った。具象と抽象がミックスした感じがいいのかな。ちょうどジャズの進化をたどった時に似た感覚に襲われてしまうのもいつもと同じだな。
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そのシャガールの中で「逆さ世界のヴァイオリン弾き」という作品があって、身近にいるヴァイオリン弾きを想起したので、一枚だけはがきを買った。
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もう暫くはやっているので、平日に改めて行ってみたい気もしたが、行けるかなあ。まだ行かれてない方々には私のつたない感想より遥かに良いので是非観に行かれるとよいと思ふ。
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帰りは海岸沿いに歩いて帰った。雨に降られることもなく、ウォーキングもできたのはよかった。
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神戸ホンキートンク7月のスケジュールなど [神戸ホンキートンクライブ日程]

ムクゲ(木槿)の夏!
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ムクゲが咲き始めると暑い夏の到来を感じますね。強い樹なので交通量の多い道路の脇にもよく植えられていてけなげに咲いています。半夏生も終わり蛸も食べて、これから来る酷暑を乗り切りたいものです。
7月2日の夕焼け。ちょっと不気味な、でも美しい夕焼けでした。
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すぐ近所にも咲いていたブーゲンビリア。鉢植えでも育つんだと思ったことだよ。
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さて、今月の自分のライブですが、2つほど予定されています。ご都合がよろしければ夕涼みがてら是非お越しください。

7月12日(金) 19:30 Start
"The Seldom O'gene" @ アビリーン(神崎川)
4月に続いてまたアビリーンに登場です。しばらく充電しての出演になりますが、どんな曲をやるのか楽しみですね。
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Last Train From Poor Valley (The Seldom Scene Cover) The Seldom O'gene
https://www.youtube.com/watch?v=eYFORuLqi7A

ABILENE
大阪市淀川区新高2-16-12
06-6399-5335(阪急神崎川駅から徒歩5分)
http://abileneishibashi.web.fc2.com/


7月21日(日) 19:30 Start
"Hobo & New Bohemians" @ 神戸ホンキートンク
隔月の第3日曜日にやっています。夏休み突入の直後の日曜日。バンド一同お待ちしております。
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神戸ホンキートンク7月のスケジュールがFBにアップされたので転載します。月曜が定休日ですが、それ以外は大体開いているはずですので、お店にご確認の上是非お越しくださいね。

神戸ホンキートンク
神戸市中央区加納町2-2-2
Tel:078-241-2161
ブログ http://blogs.yahoo.co.jp/mutsuko_2005_7_9_0423
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神戸ホンキートンク7月のスケジュール
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(クリックすると少し大きくなります)

また門戸厄神の「壱服庵」でも週末限定でライブをやっています。こちらもよろしく。
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2019年7・8月イヴェント予定(夏場はやや少な目?)
https://ippuku-an.at.webry.info/201906/article_1.html

それでは、今月もよろしくお願いいたします。
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「夏越の祓」と「半夏生」 [日々の雑感]

「綱敷天満神社」の「夏越大祓」の「茅の輪くぐり」。
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「夏越の祓(ナゴシノハラエ)」も「半夏生(ハンゲショウ)」も還暦を過ぎてから知った風習なので、まだ自分の中では定着していない。それでも毎年ブログに書いているのでかろうじてその都度思い出すといった具合である。6月30日と7月2日という近接した日になっているのは暦のいたずらといってよく、本当はひと月ぐらい離れていたようだが。

「夏越の祓」は「水無月祓」ともいうが、それは徒然草の第十九段『折節の移り変はるこそ』の中で「六月祓、またをかし。」と書いているので知ってはいた。一年の半分が過ぎたので、それまでの穢れを祓い、残りの半年をつつがなく過ごそうというもののようだ。旧暦では夏の終わりなので、夏を乗り切った疲れを癒すといういう意味もあったのではないか。神社によって日程のばらつきはあるが、多くは新暦の6月30日に実施しているようで、節分や節句よりも季節の違和感が強いのも風習として定着しにくい一因かもしれない。
我がホーム神社?の「綱敷天満神社」の「夏越大祓」は6月30日。
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この半年は特に穢れが多かったようなので、心を込めて茅の輪をくぐった。

節分の海苔巻きに当たるものとしては「水無月」というお菓子があるが、スーパーで大々的に売り出しているわけでもない。それでも、二日前の夕方に行くと売り切れていた。
家人にそう言うと、「コープのカードで買ってるよ」と言われた。
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神社に行った帰りに、岡本の「沙羅樹」という和菓子屋さんに立ち寄ったら、これが「水無月」と思えるものがあったのでまた買った。好き好きなんだけどね。
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何日か前、西浜公園のお世話をしているおばちゃんに「『半夏生』というお菓子もあるんですよ」といった後で思い違いに気づいたが、その後会えずにいる。知ったかぶりはダメだね。

一方「半夏生」(七十二候)は夏至から11日目を指すようで、毎年ほぼ7月2日である。こちらは太陽の運行をもとにしているので、新暦との誤差はない。この日までには田植えを終わっていないと凶作になるというのが「八十八夜」などと同じ「雑節」にも入っている理由のようだ。これは品種改良などで変わっているが。

ところで、西浜公園にも植えられている「半夏生」という植物が由来だと思っていたが、もう一つ説があるようだ。
西浜公園の「半夏生」。
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サトイモ科の「半夏」という草(別名カラスビシャク[烏柄杓])があって、「この草が生える頃=半夏生ず」に由来するというのだが、まあどちらもこの時期を表す植物なので、どちらが正しいということでもないような気もする。
「カラスビシャク(烏柄杓)」。(webより)
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この日の食べ物としてはいくつかあるが、このあたりのスーパーでは近年「蛸」を売り出している。半年前に新聞をやめたので広告が入らず、家人に「蛸」と言うと「あっ」と気づいたようで、「そういえば今日はやたらと『いい蛸があるよ』と言っていたなあ」と宣うていた(笑)。
7月2日。意地の蛸尽くし?
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これはスーパーで撮っただけ~♪
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また、梅雨の終わりのこの頃に降る雨を「半夏雨」(はんげあめ)と言い、大雨になることが多いそうで、近年この時期に西日本で豪雨があり、異常気象かなと思っていたが、昔からある程度強い雨が降っていたかなあと昔を振り返ってみた。だとしても、近年の豪雨は異常というほかはなく、被害を受けた方々には心からお見舞い申し上げ、またわが身の戒めとしたいと思ったことだ。


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