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Did She Mention My Name [私の好きな20世紀の唄たち] vol.65 [20世紀の歌Ⅱ]

Did She Mention My Name
written by Gordon Lightfoot
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ライトフットについては前に一度とり上げた(→"REDWOOD HILL"('71))。今回取り上げた曲は68年に出されたアルバムのタイトル曲でもあった。少しスネアなどが入っているが、まだフォーク色の強かった時期の作品である。

初めて聴いた時からわりと好きな曲で、リフレインの一部など口ずさんではいたが、いざ歌うとなると歌詞がいっぱい詰まっていて息継ぎも難しく、歌いかけては放り出すという具合だった。最近になってちゃんとやってみようと思い、歌詞もよく見てみると、歌いにくい理由が少し判ったような気がした(笑)。

私のつたない解釈で間違いもあるかもしれないが、主人公の男は故郷を離れて都会で一人暮らしをしている。ある時久しぶりに故郷の友人と出会って昔話に花が開いたが、実は彼には故郷に思いを寄せる彼女(昔の恋人?)がいたのだった。盛り上がる昔話は上の空で、実は彼女が今でも自分のことを想ってくれているのか気になってしょうがない。でもストレートに聞くのは恥ずかしいので、話の端々にちょっとそのことに触れてみる…。

誰にでも学生時代に好きだった彼女(彼)の一人ふたりはいるもので、そういう多くの若者の気持ちを代弁したようなほほえましい歌ではある。矢継ぎ早に昔のことを次々に話題にしながら、唐突に彼女のことに触れるので、なにかつんのめるような歌詞の凝縮が、歌いにくくさせている要因の一つなのだと思った。

以前からブルーグラスアレンジで演奏してみたいと思っていたが、ブルーグラス風に間をとると、やや冗長になって原曲の趣が損なわれると思いあぐねていた。クリフ・ウォルドロンのバンドが昔やっていたが、同じような違和感を感じていた。今度自分でやるなら、このたたみかけるような歌詞を活かしていきたいものだと思ったことだよ。それにしてもこういう日常の中で浮かんでは消えていく、さりげない思いをひとつの歌にまとめ上げる、ライトフットの手腕は素晴らしいと思ったことだ。

youtubeはライトフットのものを。
Gordon Lightfoot - Did She Mention My Name 1968
https://www.youtube.com/watch?v=DeAkoakbmVA
最近はブルーグラスでもいくつかやっているようだ。一例を。
Did She Mention My Name by The Bix Mix Boys
https://www.youtube.com/watch?v=MgsSq8RcV4s

彼女は僕の名を口に出してなかったかい?(大意。原詩は検索してみてくださいね)

昔の友だちに会ってしばらく時を過ごし
何万マイルも離れた故郷の街のことを語り合うのはいいね
川には今でも氷が張っていて、みんなも昔のままでいるかな
ところで、彼女は僕のこと何か言ってたかい?

**
ふとした時彼女は僕のこと何か言ってたかい?
一夜が明けた時
彼女が誰かの名を一人か二人口走ったか覚えてない?
地元のフットボールチームは今でも盛り上がっていて
連戦連勝なのかな
ところで、彼女は僕のこと何か言ってたかい?

下宿の主人は今でも賭けに負け続けていて
彼のサインは今でも玄関口に懸けられているのかな
娘たちは秋の街で今でも可愛くているのかな
彼女たちの笑っている顔は陽の光より輝いているのかな
ところで、彼女は僕のこと何か言ってたかい?

***
ふとした時彼女は僕のこと何か言ってたかい?
宴もたけなわになったころ
彼女の目はどこか遠くを見ている感じじゃなかったのかな
古い家の屋根は春になって雪が雨に変わる頃
また雨漏りしてるのかな
ところで、彼女は僕のこと何か言ってたかい?

****
ふとした時彼女は僕のこと何か言ってたかい?
外の雨を眺めながら
彼女が誰かの名を一人か二人口走ったか覚えてない?
誰かが彼女によろしくと言ってたって伝えてくれたかい?
説明もいらないと思うけど
ところで、彼女は僕のこと何か言ってたかい?

GORD'S GOLD


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0628 HOBO & SADAO OHYA vol.11@アビリーン [バンド]

HOBO & SADAO OHYA w/AKIRA YOHIKAWA vol.11@アビリーン
  Special Guest HIDEMICHI HIRAI(Mandolin)
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ABILENE
大阪市淀川区新高2-16-12
06-6399-5335(阪急神崎川駅から徒歩5分)
http://abileneishibashi.web.fc2.com/
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前回のレポートはこちら
https://hobot2.blog.so-net.ne.jp/2018-04-28

この日はサッカーのW杯一次リーグ最終戦のポーランド戦があるので、おうちで観賞する人が多いかもと思いましたが、キックオフは11時なのでライブが終わってからも間に合うぞ、などと思いながらリハをやっていました。もう4回目になったのでスペシャルをはずそうかなと考えている?ゲストの平井君がリハになかなか来ないので、ひょっとして途中で心臓麻痺か事故にでも、と心配しましたが、何とか開演には間に合ってよかったです。事情は秘密(笑)。
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お客様もサッカーに凄く熱心な方ばかりではないようで、少なからず集まっていただいて、楽しくライブをすることができました。ありがたいことです。この夜は先月 "The Seldom O'gene" というバンドで何回かご一緒した、バンジョーのH良さんが表敬訪問してくださったので、途中でバンジョーも入れて一緒に演奏することが出来ました。
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また、ティン・ホイッスルを吹かれるユミさんが、オッピーさんと示し合わせて?来てくださって、後でオッピーさんとの共演も聴くことができて、なかなかバラエティ溢れるステージになりました。
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これまでもう100曲あまりやってきたので、最近やってなかったなという曲も何曲か選びましたが、なかなか20曲弱の中にやりたいものを全部入れるのは難しいですな。新たにやったものは"Home on the Range(峠の我が家)"で、何かで流れているメロディを聴いて、懐かしい気持ちになってやってみることに。フォスターかなと思ったらどうも違うようです。いつ習ったとも分からないのになぜか知っているというこういう歌は郷愁を誘われますね。ちなみにこの歌は、カンザス州の州歌になっているということも知りました。
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次回は8月30日(木)の予定です。"Summertime is Past and Gone" という趣で、過ぎ行く夏を偲びたいと思っております。是非お越しくださいませ。
おまけ。H良さんがFBに上げてくれたキラキラ写真を記念に。
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Set List (事前の予定とかなり変わりましたね)
1st
Peach pickin' time in Georgia (D)
Charmain (A)
Someday Soon (B)
Home on the Range (E)
It's a sin to tell a lie (C)
Summertime (Gm)
Alabama jubilie (C)
City of New Orleans (D)
Hobo Song (A)
https://www.youtube.com/watch?v=3PwiyZsTLrE
2nd
On The Sunny Side Of The Street (A)
Did She Mention My Name (A)
Willin' (A)

Mona Lisa (D)
Blues Stay Away From Me (G)
Bill Cheatham (A)大矢君が初めて弾いたフィドル・チューンだったそうです。
https://www.youtube.com/watch?v=-7pKA26fsCk
Song For Life (E)

House Of The Rising Sun (Em)
A place in the sun (A)
Little Georgia Rose (A)
I shall be released
Cedar Hill (G) この夜の演奏も圧巻でした。
https://www.youtube.com/watch?v=Pi0Lv81YGG0
Oppi Time
Down in the Willow Garden (D)
The Water is Wide (D)
Diana (C)

Jam time
Dark Hollow (C)
Mr. Bojangles (F)
If You Ever Gonna Love Me (E)
and so on …


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映画『万引き家族』@OSシネマズ神戸ハーバーランド [映画]

映画『万引き家族』(是枝裕和監督)
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第71回カンヌ国際映画祭で最高賞パルムドールに輝いた作品というので、一度は観ておかなくちゃと思っていた。是枝裕和監督の作品はこれまでちゃんと観たことがなかったと思う(『海街diary』もビデオに録ったきりまだみてない)が、04年の『誰も知らない』で主演の柳楽優弥が史上最年少でカンヌの最優秀男優賞を受賞を受賞して以来、心の片隅で気にはなっていた。一見地味そうな題材が多いので、テーマとしては興味があるけど映画としては…、と二の足を踏んでいた。
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何かのインタビューで、主演のリリー・フランキーさんが、カンヌは獲れそうな気がしていたが、日本でこれほどヒットすることは予想外だった、という意味のことを語っていたが、自分も含めて多くの日本人が、「賞をとったから」と観に行ったことは否めないだろう(笑)。「万引き」という題材も、公明正大な多くの日本人にとっては忌避すべきもの、こういうテーマでカンヌに出さなくても、と思う人は少なくないのかもしれない。だが、この映画で提示されているものは、正に現代日本社会が直面しているであろう問題であることは、映画を観れば分かることではある。

映画の舞台は、再開発が進む東京の下町。地上げに抗しながら古い一軒家で暮らす祖母・初枝(樹木希林)のもとに、日雇い労働者の父・治(リリー・フランキー)とクリーニング店で働く妻・信代(安藤サクラ)、JK見学店でバイトをしている信代の妹?亜紀(松岡茉優)に加え、息子?の祥太(城桧吏)もいつからか一緒に暮らしている。ワーキング・プアの集まりのような家族なので、祖母の年金も当てにしつつ、足りない分は父と息子のコンビで万引きをして暮しを賄っている…。一見本当の家族に見えるがその内実は…。
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ある日、近所の団地の廊下で凍えている幼い女の子を見つけ、思わず連れて帰る。その女の子ゆり(佐々木みゆ)は母親から虐待を受けていた。新しい家族が入ったことで、一見順調そうに見えた一家に次第に綻びが出てきて…。
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この話に出てくる幾組かの「本当の家族」はどれも何らかの破綻をしているように描かれている。一方、「他人同士が集まった家族」の方は、物語の展開上は必然的に<破綻>してしまうのだが、その過程の中では、本物の家族以上の<絆>を感じさせる場面がいくつも出てくるように思われた。血のつながっている家族よりも、赤の他人同士が一緒に暮らしている方が、より<家族>を感じさせるとしたら、家族とはいったい何なのか。
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戦後70年の流れの中で、大家族制が崩れ、核家族化が進み、職場の人間関係も希薄になってきている現代日本社会(特に都会)で、唯一縋れるはずの家族の絆が希薄になってきているかもしれないことに、我々はもっと恐怖を覚えるべきなのかもしれない。そんなことを考えながら映画を観終えた。カンヌの映画人たちの方が、我々日本人がともすれば見過ごしがちである「現代日本の病理」に対して鋭敏に反応しているのかもしれないな、と思ったことだよ。
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この映画は、ドキュメンタリー映画を観ているような、不思議なリアリティを感じる部分がままある。
シナリオを確定させず、出演者達に実際「生活」させながら映像やストーリーを組み上げていく、是枝監督の手法のなせるわざなのだろう。特に2人の子役たちがナチュラルな演技をしていたのが目を引いた。最近観た河瀬直美監督の映画もどこか似た所があるなあ、と思ったことだ。



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0621 "OLD BLUE" @ 神戸ホンキートンク [バンド]

今ベランダに咲いている花はカサブランカ。
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木曜日の午後、28日にあるライブに備えてベースのY川君と自宅で音合わせをしていました。3時過ぎだったか突然電話がかかってきて、取るとFiddle で時々一緒に演奏しているY田君からでした。「今夜空いていますか」というので、空いてないこともないと言うと、「実は椎間板ヘルニアになって今夜のライブ出来そうにないので代わりに やってもらえないか」というものでした。当日の代打ち要請で、しかもフルで歌ってというのは初めてのことだったので戸惑いましたが、まあ穴をあけずに2ステージこなせばいいのかな、と行くことにしました。

私もこの2月のステージ一週間前にぎっくり腰になったので、その苦しさはよくわかる(笑)。Y川君もなぜか行くということなので、もし出来る曲が少なかったら二人で何曲か演ったらいいかと思い、少し気が楽に。8時前に店に入ると、メンバーは全員そろってなくて、歌詞カードなどもリーダーのY田君が持っていてレパートリーも不明な部分が多いという中、ステージを始めることに。
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ナターシャの曲を中心にやってるといっても、101曲もあるので自分の歌ってるのとはずれもありますが(*がついてる曲)、いきなりでも出来そうな曲を選んで何とか2ステージ終えることが出来ました。そこは、3コードならいきなりでも何とか出来てしまうブルーグラスのいいところかな。
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この夜はいつもこのバンド目当てで来て下さるお客さんに加えて、千葉県のほうから(たぶん)わざわざ来て下さった御夫婦もいらっしゃって、レギュラーメンバーでないのが心苦しかったですが、なんとか楽しめていただいたようで、ほっとしました。せっかく来てくれたY川君にも一曲コーラスで参加してもらいました(**)。
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このバンドもこの春にメンバーが2人くらい変わって発展途上のようですが、この夜のようにいきなりの状況にもしっかり応えてくれていましたので、これからが楽しみだと思いました。それにしても得難い体験をしたことであったよ。

この夜のリスト。Y川君が作ってくれました。

1 陽気にゆこう
2 今宵恋に泣く  I m Thinking Tonight Of My Blue Eyes *
3 Foggy mountain break down
4 陽のあたる道 Sunny side of life
5 ヘイ ヘイ ヘイ *
6 Daybreak in Dixie
7 母からの便り *
8 Blueridge mountain home

9 I wonder where your tonight
10 Blues stay away from me * *
11 Baby blue eyes *
12 ひとり旅
13 Old joe clark
14 Little cabin home on the hill
15 Dear Old Dixie
16 You are my sunshine *
17 Kentucky Waltz
18 Roll in my sweet baby's arms
19 せめて今夜だけ love me darling tonight


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0615 バン・カルガモ・ウ(鵜)@宮川・宝島池・住吉川 [日々の散策]

宮川でくつろぐカルガモ親子。
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この一週間ウォーキングしながら各所で見たバン・カルガモ・ウ(鵜)の様子を。
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朝、病院に行くと言って出た家人より電話があり、「宮川にカルガモの親子がいるよ」とのこと。場所の説明がはっきりしなかったが、とりあえず宮川まで歩いて南から北へ行くと、臨港線の橋のたもとにいた。
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草むらも少ないのによくこんな所にいたなあと思ったが、本人たちはいたってのんびりと日向ぼっこをしていた。

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住吉川クリーン作戦。
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日曜日の朝、少し歩こうと住吉川に行くと大勢のボランティアの方々が、住吉川のゴミ拾いをしていた。「住吉川クリーン作戦」といって年2回実施しているようだ。まあまあきれいだと思っているこの川だが、ペットボトルなど投げ入れられてあるのを見ていたので、ありがたいことだと思った。地域の方々に支えられてクリーンな川があるんだな。そういえば都賀川も昔は汚れた川だったが今ではすっかり見違えるようになっているようだった。
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少しお手伝いしようかなとも思ったが、あまりにも人が多かったので写真を撮るだけにしたのであったよ(笑)。
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芦屋と東灘の境にある「宝島池(ほうとういけ)公園」にはバンとカルガモが共生しているが、バンはどんどん雛が生まれるのに、カルガモはなかなか雛を見られなかった。この日行くとカルガモが7羽ぐらいの雛を連れているのが見えた。
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もちろん、バンも新たな雛を出産。一羽しか見えなかったのがやや気になるが。
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この池は、バン・カルガモに加えてハト・スズメも共存していて、いい池だなと思ったことだよ。
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私がカルガモ親子を注視するようになったのは、退職した年の初夏に近所の西池で見てからだった。その後西池で見ることはなく、他の場所で探すようになったのだが、やはり西池で再びカルガモ親子の姿を見たいものだと思っている。

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この日も夕方住吉川を少し散策した。アオサギが川を遡って飛んでいる後に、黒い鳥が同じように飛んでいるのが見えた。カラスではないようで、ひょっとしたら鵜かなと思っていた。しばらく歩いて引き返す途中、水面からヒュッと姿を現したものが見えた。魚が跳ねたのかなと思って近づいてみると鵜であった。
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前に西池に現れて、池の小魚を根絶やしにした(と思った)ことがあったので覚えていた。
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アオサギとは縄張り争いがありそうで、鵜の方がやや気を使っている感じがした。水中を泳ぐ速さは相当なもので、よくあの速さで獲物を見つけられるなあと思った。一方アオサギは一か所にじっとしていて、狙いを定めて一瞬で食いついている。それぞれの狩りの方法があるんだなと思った。
動画を撮ってみたら、意外と追従出来ていたので上げてみる。


この一週間で様々な鳥の生態を見ることが出来た。これからも歩いていると新たな発見もありそう。
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6月の花や木の実 [日々の散策]

スーパーに行く道すがらにあった「合歓の花」。
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毎日ウォーキングしていると、今まで目に留まらなかった花や木が‎目に飛び込んでくる。花の時期は短いので毎日歩いていないと見過ごすのだろう。そんな木の花や実をいくつか。

「ヤマモモ」の実。
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これは住吉川河畔のものだが、たまたま目の前に赤い実が見えたので写真に撮り、後で調べるとヤマモモだった。ジャムにしたりするようだが、食用に栽培しているものはもっと実が大きいようだ。近所の公園にもあちこちあるのを後で発見。実が生ってないと気がつかないのと、大きな木だとはるか上にあるので気がつかないようだ。地面にいっぱい実が落ちているのも後になって分かった。

「アメリカデイゴ」(梯梧)の花。
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これは近所のお家の庭から見えたもの。どこかで見たなあと思って調べると「アメリカデイゴ」だった。2年前の秋に「長居植物園」に「酔芙蓉」を見に行ったときに変わった木だな、と思って写真だけは撮っていたものだった。しじまボケの私の記憶もまんざら捨てたものじゃないな、と思ったことだよ。開花時期はいろいろあるのかな。ザ・ブームの「島唄」で歌われる沖縄の「デイゴ」とは別物のようである。

合歓の木。
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これは前から知っていたが、渓流沿いに咲いているものと思っていた。朝晩の散歩道にいくつかあるのを今回初めて発見。木によってはかなり高く、気がつかなかったのかな。鴎外の『舞姫』に「わが心はかの合歓といふ木の葉に似て、物触れば縮みて避けんとす。」というくだりがあるのを思い出したが、まだ試していない。今度試してみよう(笑)。

サクランボ@住吉川。
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左岸のR43沿い。「河津桜」のあるあたりにあったが、これが「ソメイヨシノ」なのか「河津桜」なのかは定かではない。いずれにしても桜の花が散ってしまうとあまり目にも留めなくなってしまうのは、身勝手な我々の興味の持ち方のせいなんだろうな。

「キョウチクトウ(夾竹桃)」。
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これは自分にはおなじみになった花で、排ガスの多い幹線の路側にもよく植えられている強い木であるが、改めて花を見てみるとなかなか美しい花である。白もあったが撮ってなかった。

「ムラサキカタバミ(紫傍食)」の花?
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スミレに似ているなと思ったが、葉がクローバのようで、少し違うなと。今の時期所々で見かける。

だんだん分からなくなってきたので今回はここまで。これからも歩いていると新たな発見がありそうで楽しみ。

次はバンとカルガモとウ(鵜)の鳥編を。

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映画『Vision』(河瀬直美監督)@OSシネマズ神戸ハーバーランド [映画]

映画『Vision』(河瀬直美監督)
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河瀬直美監督の作品を観るのはこれで5作目になる。今回は音楽を神戸が誇るジャズ・ピアニストの小曽根真が担当するというので家人も行く気になったようだ。もう40年も前彼が高校生だった頃、彼の母親が経営していた音楽事務所で、当時マー坊と呼ばれていた彼からハモンド・オルガンの指導を受けていたらしい。先日、この2月に亡くなられた、これまた神戸が誇るジャズピアニスト・ハモンドオルガン奏者小曽根実氏の追悼コンサートがあり、それにも行っていた。

映画の音楽は、全編彼のピアノ演奏が流れていたわけではなかったので、それは若干物足りなさがあったようだ。それはともかく、今回は河瀬作品のレギュラーといっていい永瀬正敏に加え、『イングリッシュ・ペイシェント』などでオスカーをとっているジュリエット・ビノシュがダブル主演するというのも興味をそそられた。なんでも前作『光』がカンヌで受賞した後のパーティで紹介され、次回作に是非出演したいということでとんとん拍子に決まったらしい。そんなわけでこの不思議なキャストになったそうで、設定に若干の無理を感じるのはそのせいかも。
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舞台は奈良の吉野の山村。主人公の智(永瀬)はそこで山守をしている。街での生活に疲れ、愛犬と暮らしながら、吉野の山の自然を守っている。そこで自分の目や耳、鼻や肌で感じるものだけを信じて。そんな彼のもとにある日フランス人の女性エッセイストであるジャンヌ(ビノシュ)が訪れる。「人類のあらゆる精神的な苦痛を取り去ることができる薬草“ビジョン”」を探しに来たというのだが、智には何のことか分からない。智の家の屋根裏部屋で同居するようになって、一緒に山を回っているうちに心を通わせ…。
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智の守る山林は杉の林でもあり、人工林でもあるのだが、それでも原初の森が残存していて、神秘的で美しい。河瀬作品の森はいつも美しく神秘的であるが、やはり動画でないとこれは表せないななどと愚にもつかないことを考えながら観ていた。千年の時を経て現れるという“ビジョン”とはどういうものかは定かではないが、現代がある種の「終末期」(末法思想のような)であるということなのかなという気もする。村に住む盲目の老女アキ(夏木マリ)は千年の時を生きているかのようにも描かれているが、彼女にはそれが分かっているようだ。
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アキはジャンヌが村を訪れることも分かっていたし、“ビジョン”についても知っているようだったが、そういう預言者的な部分と平行して、20年前に起こった出来事とその後、そして森で倒れていた不思議な青年鈴(岩田剛典)とは、など次第に明らかになってくるのだが、ちょっとこの部分が牽強付会な感じがしてしまうのは私だけだろうか。実際見ている間はジャンヌの脳裏にフラッシュバックのように現れては消える過去の映像に翻弄されて、それらが森の映像と混ざり合って、いつの間にか自分も森の中に居るような気持ちにさせられていたから、それはそれでいいような気もする。
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森は死と再生を繰り返しながら生き続けている。そしてこれからも森は生き続けて行かなくてはならない。人類の歴史が続く限り。河瀬作品はそれを繰り返し伝えようとしているかのようだ。
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<参考記事>
殯の森(2007年)
2つ目の窓(2014年)
あん(2015年)
(2017年)


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「万歩計」あれこれ [日々の散策]

近所のお庭に咲いていた「泰山木」(Magnolia)の花。
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この3月に万歩計のアプリを入れた。家人は去年の秋にガラケーを買い換えたとき(正確にはガラホというそうだ)、万歩計が入っていて、以来ほぼ毎日万歩を実践しているようだ(それよりずっと前から歩いているが)。私はそれほど万歩にこだわっているわけではなかった。車で移動することが多いからかもしれない。山歩きはしんどい割に歩数が稼げるわけでもないので、やはり平地が一番なのかな。

先日、福知山へ行って一日中歩き回ったら、1.9万歩になったのでびっくり。それに触発されて、翌々日から少し多めに歩くことにしてみた。朝3000、午後2000と小刻みに歩いていると、結構はかどり、あと少しで越えると思うと夕食の後でもう少し、ということになる。その結果この一週間、毎日万歩越えを達成した。今日から雨なので記録?は途絶えるだろうが、この間の歩きを画像とともに書き留めておこう。

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夕方住吉川を歩くと、魚崎駅の上の方にカルガモの親子がいた。今年初かも。
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アオサギは小鮎を狙っている。
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食いついた瞬間。
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朝、近所を散歩。お庭に白い花が。
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どこかで見たなと思っていたが、お寺で見た気がして調べると、「矢田寺」で見ていた。「泰山木」(Magnolia)の花だった。アメリカ南部のルイジアナ州の州花でもある。

宝島池にはバンの新たな雛が。何回も子を作っているなあ。カルガモが親に見える。
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アジサイも色々な種類が。
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西池の睡蓮。
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六甲山中腹をプチ山歩き。
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これは苔を接写@寒天橋。
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その後御影山手の住宅の中を歩いて下に下りた。
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不思議な住宅と不思議な神社。新興宗教?

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またまたアジサイ。
06029.jpg060210.jpg060211.jpg 住吉川を魚崎駅まで下りた。別の場所に別のカル親子が。 060212.jpg 0603 10114歩 この日も朝の住吉川を小散策。谷崎潤一郎の「倚松庵」が目についた。 06031.jpg 06032.jpg06033.jpg あるのは知っていたが、散歩していると出会えるなあ。朝早くてまだ開館していなかった。また来よう。 0604 12436歩 いい天気だったので家から歩いて、芦屋川をR2まで。以前阪神芦屋で駅員さんがカルの子を保護して、芦屋川に放ったと聞いていたので。 06041.jpg06042.jpg 葦が茂っていて、いや繁り過ぎていて、全くと言っていいほど水面が見えなかった。二号線まで行ってむなしく引き返した。暑かった。 0605 10487歩 この日は朝夕二度住吉川を散策。やはりこちらの方が歩き易い気がする。二度ともカル親子は見えなかったが、最後に河口まで下りてみるとそこに泳いでいる親子を発見。 P1170848.jpgP1170849.jpgP1170853.jpgP1170857.jpg 前に見たのより大きかった。これで三組はいると分かった。 毎日一万歩を越えようとは思わないが、あと少しだけ歩いてみようと少し違う道を歩くと、思わぬ発見をすることもあるなあ、と思ったことだよ。 二日前から、越えられなかった76kgの壁を少し越えた。食事だけでなく、軽い運動も効果的なんだろうな。
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0603 Bluegrass Day (ジャム会)@ Abilene [バンド]

0603 Bluegrass Day (ジャム会)@ Abilene
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久しぶりにアビリーンの Bluegrass ジャム会に参加しました。前回行ったのが12月だったから、半年振りですな。月日の経つのは本当に早いですね。たくさんあるジャム会のどれにいつ行くのかは毎回迷いますが、今回もどうしようかなと思っていたら、FB友達のWakabaさんから「行くの」と言われたので、背中を押されるように。声を掛けてもらうと本当にありがたいですね。私も箕面フェスを終えて静養していると思われたM永氏をお誘いしてみました。

ちょうどこの日は美星のフェスがあり(こちらもまだ参加できずにいる)、ブルーグラス民族が大移動しているらしく、参加者はいつもより少なめとのことでした。でも、2時を少し過ぎてお店に入ると、もうにぎやかに演奏が始まっていました。Daizo さんの歌でスタート。
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二番手で登場したのは、滋賀県の甲賀あたりで活動されている "Route 307" というバンドが、マイナス1のメンバーでバンド参加されていました。地道ファンの私なので、R307も昔通ったよなと思いながら聴いていました。
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どうもこちらもWakaba さんのお声掛かりだったのではないかと。F&Sの曲を中心に、よく練習されているなと思わせる歌・コーラスと演奏でした。ドブロの方は今年喜寿を迎えられるとのことで、我々はまだまだひよっ子だな、と凄く刺激を受けました。フルメンバーの演奏も聴きたいものだと思ったことだよ。

N村さんの軽妙な日本語グラスに続いて番手が回ってきました。
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ジャムなのでセルダムをやるつもりはなかったのですが、MdのK本さんもいらっしゃったので、無理やりセルダムを5曲やりました。そうそう、この日は人数少なめということで、バンドは5曲縛りらしく、お得感?がありましたな。Wakabaさんとは、以前アナザーでの "OLD & in the Way Tribute" でご一緒したのが初めてで、それ以来だったのかなあ。R307 のBj の方同様見事にフィットしていただきました。
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このあとは写真がないのでちゃんとレポートできなくて申し訳ないです。
ハウスバンドの "Abilene Grass Band" に続いて、K本さんがトライアングルに持ち替えて、トライアングルでソロをとるというTrialをしたのでびっくり。確か曲はDixie Breakdown だったかと。
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どんな楽器でもこなす彼ですが、次々と新たなことにチャレンジする姿に感動しました(言いすぎ?)。なぜか、我がべーシストのY川君のスラッピング・ベースを連想しましたが、詳細は省略(笑)。

今回は2回目の番手も回ってきて、"White Dove" を歌ったり、Wakaba さんの "Song for Life" にコーラスをつけたりして楽しく4時間を過ごすことができました。
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やっぱり時々はジャム会に参加すると、刺激を受けるのう、と思ったことだよ。 紙幅の都合と記憶の容量不足で一部の演奏しかレポートできなかったのはまことに面目ない。

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神戸ホンキートンク6月のスケジュールなどなど [神戸ホンキートンクライブ日程]

芦屋市川西町のカシワバアジサイ(柏葉紫陽花)。
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この通りは毎年桜並木が見事な所ですが、この間通りかかったら「カシワバアジサイ」がずらりと並んでいたのでびっくり。桜に続いてアジサイの名所になるのかな。そういえばこの紫陽花、最近あちこちで見かけるような気がします。
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びっくりついでに、通りの南端にあり33年続いていたという喫茶店「ふるふる」が、この2月末に閉店して、もう更地になっていました。
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ありし日の「ふるふる」。
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私がこの辺りに越してきた頃にできた店だったんだ、と改めて気付いたのですが、朝6時からやっていてモーニングの種類が多くて、アメリカンじゃないと苦くて…、と昔の思い出がよみがえってきて、ちょっと寂しかったです。まあ、いつかは代替わりするのも仕方のないことですが。

さて今月のライブですが、

6月28日(木)

HOBO & SADAO OHYA w/AKIRA YOHIKAWA vol.11@アビリーン19:30 スタートです
  Special Guest HIDEMICHI HIRAI(Mandolin)
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前回のレポートはこちら

平井君はもはやレギュラーと言ってもいいような気もしますが、このスタンスが逆に新鮮さを生むのかも、とも思えますね(笑)。今回も定番曲・新たな曲取り混ぜてお送りします。「もう一度聴きたいこの曲」がありましたら是非リクエストを。と言ってて応えられなかったりして。頑張ります。

ABILENE
大阪市淀川区新高2-16-12
06-6399-5335(阪急神崎川駅から徒歩5分)
http://abileneishibashi.web.fc2.com/
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先月はあれこれイヴェントに参加しましたが、ぼーっとしてるうちに月が変ってしまいました。また色々出たいと思っていますので乞うご期待。

神戸ホンキートンク6月のスケジュールがFBにアップされたので転載します。初めて名前を見るバンドもいくつかあるようですので、是非お店にお問い合わせを。

神戸ホンキートンク
神戸市中央区加納町2-2-2
Tel:078-241-2161
ブログ http://blogs.yahoo.co.jp/mutsuko_2005_7_9_0423

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神戸ホンキートンク6月のスケジュール
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(クリックすると少し大きくなります)

また門戸厄神の「壱服庵」でも週末限定でライブをやっています。こちらもよろしく。
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6月イヴェント予定
http://ippuku-an.at.webry.info/theme/9c30ac55ab.html

それでは、今月もよろしくお願いいたします。

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