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神戸ホンキートンク11月のスケジュールetc. [神戸ホンキートンクライブ日程]

アビリーンでのライブの時お客様から頂いた柿。絶賛干し柿ちう。
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二度の台風襲来で、あっという間に秋が深まって来ましたね。
この稿を書いている10月31日はハロウィン(halloween)だそうですが、日本ではその前の週末に街では盛んに行なわれていたようです。
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元はアイルランドのケルト人たちの中で行なわれていた土俗的な行事だったようですが、アイルランド系の移民によってアメリカに広まり、さらに日本にまで波及したようです。私は日本での流行はALT(外国語指導助手)たちが、教室でのアクティビティとして行なったことに発するのではないかと秘かに思っています。何しろ全国の教室で一斉に行なわれるわけですからね。考えようによっては恐ろしいことかも。まあ、いずれにしても商魂逞しい日本の業者さんによって、今ではバレンタインをしのぐ勢いになっていますな。

さて、今月のライブですが、
11月19日(日)
HOBO & New Bohemians @神戸ホンキートンク 19:30 スタートです
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前回(9月)はフィドルのO野君が忘れて来なかった代わりにY田君が絶妙に現れて代役を務めてくれましたが、さて今回はどうなるでしょうか。目が離せませんね(そこかい!)。
前回の演奏をひとつ。
You Ain't Goin' Nowhere


神戸ホンキートンク11月のスケジュールがFBにアップされたので転載します。
神戸ホンキートンク
神戸市中央区加納町2-2-2
Tel:078-241-2161
ブログ http://blogs.yahoo.co.jp/mutsuko_2005_7_9_0423
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神戸ホンキートンク11月のスケジュール
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(クリックすると少し大きくなります)

また門戸厄神の「壱服庵」でも週末限定でライブをやっています。次々と新しいバンドが。
壱服庵
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11月イヴェント予定
http://ippuku-an.at.webry.info/201710/article_1.html

それでは、今月もよろしくお願いいたします。

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1026 HOBO & SADAO OHYA vol.7 @ Abilene(神崎川) [バンド]

HOBO & SADAO OHYA w/AKIRA YOSHIKAWA vol.7
Special Guest GON(TADASHI) TOKAJI(Banjo & Guitar)
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前回のレポートはこちら

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激しい台風も去り、つかの間の秋晴れとなったこの夜、アビリーンでの7回目のライブを行いました。今回は10月初めに参加した六甲山牧場フェスで40年ぶりに再会したBjの戸梶君をゲストにお迎えしてやる運びとなりました。オッピドムに "Happy Wednesday" というバンドで出ているということはFBでうっすらと知っていましたが、お互いに風貌が変わってしまっているので、実際会って声を交わさなければ認知出来ないというのが何とも切ないですなあ(笑)。

初めは仕事帰りにお客さんで来てもらって、お店の楽器で数曲演ってもらうという感じでお願いしていましたが、やり取りをする中で結局バンドとして全曲やることに。当日も休みを振り替えて来ていただいて申し訳なかったです。今回はこれも六甲山でご一緒した宮永氏がドブロとテナーで2曲ほど乱入していただくことになって、お客さんのコーラス補助も交えてバラエティあふれるステージになりました。前回たくさん来ていただいたので今回もと期待していたわりに、やや少ないお客さんでしたが、気持ちよく演奏できました。
ゲストのお二人。
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今回初めて演ったのは、バンジョーのインストで "Lady of Spain" 。初めて聴いた曲で元はドン・レノらしいですが、名前の通りラテン系の優美な曲です。また、 "Freight Train" はエリザベス・コットンの作った30年代の曲。これをコーラスはPP&M風でブルーグラススタイルで演りました。コーラスといえば吉川君が今回は半分ぐらいコーラスを歌ってくれて、中には歌うと思ってなかったものまで。彼の意欲が激しく伝わってきました。練習は裏切らないというところでしょうか。
吉川君熱唱。
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フィドルの師匠の教則本にサインをもらっている弟子がいた。
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次回は年末の12月28日(木)の予定です。年の瀬だからどうかな、とメンバーに聞くと「いいよ」とのことなので、家にいても邪魔なだけの者達で、忘年会風に楽しくできたらいいなと思っております。あ、お家の重鎮でいらっしゃる方々もつかの間忙しさから抜け出して来ていただけたらうれしいです。
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SETLIST
1st
Peach Pickng Time In Georgia (D)
Autumn Leaves (Em) 枯葉
Silver Wings (E)
Blues Stay Away From Me (G)

さよならが言えない(G) vo.Yoshikawa
Lady of Spain (C)

Last Thing On My Mind (D)
Freight Train 吉川リード(G)


2nd
You Don't Know My Mind (A)
Mona Lisa (D)
Sing Me Back Home (F)w/宮永dobro

Wait A Minute (B♭)w/宮永dobro
Chalmane (A)
IT'S A SIN TO TELL A LIE (C)
Mr. Bojangles (F)
Place In The Sun (A)
Orange Blossom Special (A)w/戸梶banjo
戸梶君がyoutubeにあげてくれました。全部聴きたい人はいないかもですが(笑)。
Hobo Teramoto At Abilene 2017 10 26 A
Hobo Teramoto At Abilene 2017 10 26 B

高校の級友のA比奈君(最近毎回来てくれる)が田舎からと言って柿を持って来てくれました。頑張って干し柿にします(できるかな?)。
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例によって忘れ物をして翌日取りに行った帰り、夕方の雲がきれいだったので思わずパチリ。
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何人かの人が同じ夕景をFBに上げていましたね。


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1023 コレギウム夙川管弦楽団@うはらホール(兵庫県神戸市東灘区) [ライブ鑑賞]

コレギウム夙川管弦楽団。
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去年の8月にアビリーンのライブに来ていただいたOさんが、今「コレギウム夙川管弦楽団」というアマチュア・オーケストラに在籍していらっしゃって、その定期演奏会があるというので行ってきました。オーケストラの演奏は久しく聴いていなかったので、楽しみでした。入場無料というのも Pensioner にとってはありがたかったかも(笑)。会場の「うはらホール」は2年前に映画『超高速!参勤交代』を観に行ったホールでした。JR住吉駅の南東に隣接しています。
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会場に入ると600席余りのホールの7割がたがお客さんで埋まっていました。月曜日の午後なのにこれだけのお客さんが入っていることに少々驚きました。団員の方々のご家族ももちろん見えられているのだろうとは思うのですが、それだけではなく、多くの地元の方々が集まっているんだなあと思いました。仕事のある方は来れない時間帯なので、私と同じようなリタイアされた方も多かったようですが、いくらフリーコンサートといってもこういう音楽を聴きたいという熱意を持っていらっしゃる方が意外に多いんだなあ、と高齢化社会の今の日本のある側面を垣間見たような気がしました(ちょっと大げさ?)。
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団長さんのウィットに富んだ紹介から演奏会はスタートしました。曰く「この楽団の平均年齢は68歳ぐらいです。最高齢の方は92歳で、お元気に演奏しておられます。うちでは六十代の団員をシニア、七十代をシルバーシニア、八十代をゴールデンシニアと呼んでいるんです。」などと言って笑いをとっていました。それを聞いて去年の年末に観た『オケ老人!』という映画を思い起こしました。あの映画のモデルになった「アンサンブル・ソナーレ」という楽団も似た感じなのかなあ、とそれからは映画とモデルの楽団と目の前の楽団が妄想の中で混ざり合ってしまった状態の中で観てしまいました。
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そういう妄想を抱かずに聴いていたら何も考えずに音楽に浸っていたかもしれないのに、「何十人もいるメンバーを一本の指揮棒でどうリードするんだろう」とか、「ここのパートは合わせるのが相当難しそうだな」などと変に分析的に聴いてしまっている自分に気が付きました。あまりよいリスナーではなかったかもしれませんね。それでもやはり、オーケストラをビジュアルに見ることができると、各パートが集まって一つのアンサンブルになっていく様がよく分かって興味深かったです。

途中休憩があって、最後のベートーヴェンの「交響曲第7番」が始まる前に、例によって右サイドのバルコニー席に上がってみました。楽団全体が俯瞰できて、より個々のパートの演奏が感じられてよかったです。
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年に一回の定期演奏会なので、どうしても大作に挑むことになってしまうのでしょうが、小編成の室内楽っぽいのもプログラムの一部にあってもいいような気もしました。尤も、我々のせいぜい5・6人のバンドでもなかなかリズムやハーモニーが合わずに四苦八苦してるんですけどね(笑)。

アンコールの『ラデツキー行進曲』はティンパニなどの打楽器がリズミカルにテンポを刻んでいるので安心して聴けました。これも自分のバンドのことなどを重ねて聴いてしまう悪癖のせいなのでお許しを。「生涯音楽」といったもののありようを実物の楽団から教えてもらった気がして、『オケ老人!』を観たときと同じように「明日からまたがんばろうっと」と思いながらホールを後にしました。素人の感想ゆえ、乱文乱筆・失礼の段はお許しあれ。

第7回定期演奏会 みんなで歌いましょうコーナー 故郷の廃家 牧場の朝
https://www.youtube.com/watch?v=lEqlktIRbuM

<追記>
週末の台風で岡本の「鷺宮八幡神社」の境内にあった樹齢800年の大ケヤキが倒れたというニュースを見たので、コンサートの翌日の午後見に行ってみた。
これはニュース画像より。
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もうすでに処理が終わりつつあり、いくつかに伐り分けられていた。自然の営為だから致し方ないとはいえ無残な感じは免れ得ない。近隣のお家の屋根に倒れ込んだようだが、被害はそれほど大きくはなかったようで、それは不幸中の幸いだったなあ。
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3年前の秋に「保久良山」に登ったときに通りかかって、このケヤキの存在を知ったのだった。
在りし日の「大ケヤキ」。
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Today [私の好きな20世紀の唄たち] vol.62 [20世紀の歌Ⅱ]

Today
written by Randy Sparks

Randy Sparks
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私がこの曲を知ったのは、ジョン・デンバー の75年のライブ・アルバム "An Evening with John Denver" であった。当時人気絶頂だったジョンの油の乗り切った演奏の中でしっとりと歌われていた。オリジナルは60年代に一世を風靡したフォークグループ "The New Christy Minstrels" の64年のアルバムだったようだ("Green Green" が大ヒットした)。このグループは常時10人ぐらいの編成で現在まで続いているらしく、ジョンも在籍したことがあったのかなと思っていたが、違っていた(ジョンのいたのは "The Chad Mitchell Trio" )。
John Denver with The Mitchell Trio
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余談になるが、ニュー・クリスティー・ミンストレルズは結成以来のメンバーが通算300人以上になっていて、その中には Kenny Rogers, Kim Carnes, Gene Clark, Jim McGuinn (later known as Roger) など名だたるミュージシャンがいて驚いた。メジャーに上がる登竜門的なバンドだったんだろうか。そのリーダーが今回の曲の作者であるランディ・スパークスである。
The New Christy Minstrels
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物語の主人公は放浪する詩人(作者自身か)であり、恋人と過ごしている現在(いま)だけが最上のものであり、過去の栄光も未来のことも意味がないと歌っている。官能的で刹那的な内容であるということもできる。同じような趣旨の歌に Kris Kristoffersonの70年作の "Help Me Make It Through the Night" があるが、既成の価値観に対するアンチ・テーゼとして作られた歌だということもできるだろう。信じられるものはただ自分の手ざわりのある瞬間々々だけであるというように。

さて、当時反抗する世代だった若者達は、40年後の今どんな人生観を持って生きているのだろう。大人になるにつれて世知を身に付け、うまく立ち回る日々を送っているのだろうか。逆にいつまでたっても自分が自分が、という生き方しかできずにいるのだろうか。今さらこの歌の時代に立ち返ることはできないが、そんなことをつい考えてしまう歌でもあるなあ。
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youtube は上記の二人のものを。
Today-John Denver
https://www.youtube.com/watch?v=uBGjZAYcJqc
NEW CHRISTY MINSTRELS - Today (1964) HQ Stereo!
https://www.youtube.com/watch?v=3cELsUMcQdc

今日この日 (大意。原詩は検索してみて下さい。)

**
今日のこの日、まだ花が蔓から落ちてしまう前に
僕は君の果実を食べ味わい、君の甘美なワインを飲もう
幾千万の明日が過ぎ去って行こうとも
僕はこの日手にした至上の喜びを決して忘れない

僕は洒落者にもなろう、放浪者にもなろう
君は僕の事を僕の歌う歌で知るだろう
君の食卓で大いに宴を持ち、君の褥で眠る
どんな明日がやってくるかなんて誰が気にするものか

僕は昨日までの栄光に満足することなんてできないし
冬が去り春がやってくることを糧に生きていくこともできないさ
今日のこの一瞬だけが僕の時、現在だけが僕の物語
僕は笑い、泣き、そして歌うのさ


EXCITING NEW FOLK CHORUS IN PERSON


An Evening With John Denver


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1021 萩原麻未 ピアノ・リサイタル@いずみホール(大阪) [ライブ鑑賞]

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クラシックのコンサートはめったに行かないのだが、今回チケットを譲っていただけたので行ってみた。ピアニストの萩原さんはもちろん?存じ上げなかったが、広島のご出身で2000年第27回パルマドーロ国際コンクールで史上最年少の13歳で第1位に、2010年第65回ジュネーヴ国際コンクールで優勝するなど、新進気鋭のピアニストであるらしかった。少し前に小説『蜜蜂と遠雷』を読んだ時、色々ピアノソロの曲をyoutubeで聴いていたので、ささやかな下準備はできていたかも。

会場の「いずみホール」は、大阪城公園の東にあるクラシック専門のホールで、もちろん初めて行った。ホールの駐車場は高さ制限があるので、付近を回って線路を越えたところにあるコインパーキングに駐車した。こういうことだけは熟達するなあ。台風が近づく雨の中歩いてホールへ。時間があったのでツイン21の1FにあるPRONTOという喫茶店で時間をつぶす。ここは昼は喫茶でドトールと似たシステム。タバコも吸えるのだ。
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1時半ごろホールに入る。パイプオルガンが燦然とそびえるステージ。
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席は前のほうの右よりだったので手元が見えなかった。いきなり寝そうになったが(寝不足のせい?)足元は見えたので、ペダルの操作をじっと見ていると目が冴えてきた。ピアノのペダルなど今まであまり気に止めたことがなかったので、複雑なペダルワークを興味深く見られてよかった。残響音の上に新たなフレーズを重ねる効果はギターなどにも通じるものがあるなあと思った(できないけどw)。
ショパン=リスト:6つのポーランドの歌
リスト:愛の夢 第3番
リスト:パガニーニによる大練習曲より
    第2番「オクターブ」
    第3番「ラ・カンパネラ」
    第4番「アルペジオ」
    第5番「狩り」
    第6番「主題と変奏」
と一気に演奏が続く。譜面などを置かず全て暗譜して演奏していることだけでもすごいなあ、と思ったことだよ。ここで休憩があったので一旦外に出て、左サイドのバルコニー席がかなり空いていたので、上がってみた。特につまみ出されることもなかったので、二部が始まる直前に空いている席に座らせてもらった(so sorry !)

二部のプログラムはドビュッシー:前奏曲集第1巻(全12曲)。遠目だけど手元も良く見えて、CDで聴くのとは違うライブ感を感じることができた。この12曲はそれぞれ独立した曲だが、パンフの解説を見ながら聴くと曲のコンセプト・物語性がよく分かり、興味深く鑑賞することができた。家で聴くときも、ただ漫然と聴くだけでなく、曲の背景などを知った上で聴くのがいいのではないかと思ったことだ。

アンコールが3回もあり、「子犬のワルツ」など彼女のピアノとの出会いに関わる曲を弾いてくれて、彼女の人柄を垣間見ることができた。ジャズ・バーみたいなところで解説を交えながら弾いてくれたりするとこういうジャンルにもっと親しめるかも、と思ったことだよ。
最後にyoutubeから一曲。
ジュネーブ国際音楽コンクールピアノ部門優勝/萩原麻未/第1楽章
https://www.youtube.com/watch?v=EBcHuA5Pir8


フランク& R. シュトラウス:ソナタ


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1017『広重展』@芦屋市立美術博物館 [展覧会]

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なんか浮世絵づいているのか先週に続き、歌川広重(1797~1858)の展覧会に行ってきた。こちらは家から歩いて5分の「芦屋市立美術博物館」で開催されていた。実は30年以上住んでいて初めて行ったのだったよ(笑)。近すぎて行かなかったのかな。家人は引っ越してきてすぐに一回だけ行ったらしい。数日前に夜のウォーキングをしている時、臨港線沿いの案内板に書いてあるのを見つけたのだった。埋め立てられる前は海岸沿いの地だったので、臨港線より3mぐらい下にあり、車で通りかかっても目立たない。すぐ隣に「谷崎潤一郎記念館」「芦屋市立図書館」が並んでいて、芦屋の文化ゾーンの一角なのだ。
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「谷崎潤一郎記念館」。
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「芦屋市立美術博物館」全景。
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今回の展示は『生誕220年 広重展-雨、雪、夜 風景版画の魅力をひもとく-』ということで、『東海道五十三次』(保永堂版)を中心に総展示数約150点だという。自分の幼少期の記憶で言うと、北斎より広重の方がなじみが深かったような気がする。あの永谷園の「お茶漬けの素」のオマケに広重の絵のカードが付いていて、ちょっと集めていたこともあったような。それもあるけど、やはり『東海道五十三次』の宿場町が描かれていたというのが大きかったのではないか。子供心に旅への憧憬が醸成されたのかもしれない。また、ゴッホなど印象派の画家達が影響を受け、広重の模写をしたというのも記憶に残っていた。
広重の絵とゴッホの模写(展示はされていないw)
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中に入ってみよう。北斎展と違ってお客さんはまばらだった。
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一応事前にネットで下調べして、『東海道五十三次』は保永堂版以外に行書版・隷書版などがあるとは知っていた。初めに保永堂版が全部揃いで展示されていて、「おお、よく見ているやつだ」と思いながら見ていた。それぞれの絵に付いている解説がなかなか面白く、「webで見てるのと変わらない」とは思わずに見ることができた。やがて行書版・隷書版が現れ、続いて広重の風景画を背景に歌川某の美人画が描かれたもの、狂歌が書かれているものなど様々なバージョンが出てきて驚いた。様々な版元の要請に次々と応えていくバイタリティに感心した。
web から頂いた絵をいくつか。
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解説にもあったけど、広重の風景画には必ず旅人やその地で働く人々の姿が描かれていて、当時の暮らしぶりがうかがえるのが何より素晴らしいと思った。また、写真を撮るときのアングルの参考になるところも多々あった。そのあたりも広重に心惹かれる要因のような気がする。北斎より広重の方が40年以上先輩だったようだが、『東海道~』と『富嶽三十六景』はほぼ同じ時期なので、互いにライバルとしてしのぎあったんだろうな、と想像するのも楽しかった。近くなのでまたいい展示があったら見に来ようと思ったことだよ。

美術館を出たところのお宅に大きな酔芙蓉の木があった。あんなに近所を探したのにこんなところにあったなんて。
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これはエンジェルトランペット。
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1012 『北斎展』@あべのハルカス美術館 [展覧会]

『北斎展』のポスター。
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先に、ドラマ『眩(くらら)~北斎の娘~』や北斎の特集番組について書いたが、「あべのハルカス美術館」で大英博物館などと提携した展覧会があるというので行ってきた。実は「あべのハルカス」自体にこれまで行ったことがなかったのだ。天王寺動物園の地下駐車場に車を入れて、10時過ぎにハルカスに入った。
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美術館は16階にある。エレベーターから出るとたくさんの人が並んでいた。
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「待ち時間50分」と書いてあったので、帰ろうかなと一瞬思ったが、「チケットのある方は左。20分待ち」とあったので入ることにした。家人が元町のチケット屋さんで前売り券を買ってくれていたおかげである。そうでなかったらもう一度出直すこともしなかっただろうから。会場に入ると初めの方のブロックに人だかりができていた。「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏」や「富嶽三十六景 凱風快晴」がそこにあったのかもしれない。しばらく待っても埒があかないので、先へ進んで空いているところににじり寄って観るとややじっくり鑑賞することができた。なんせ約200点の作品が狭い会場にびっしり展示されているので、ゆっくり観ることができたとしても全部は観きれなかったかも知れない。

それでも確かに観たぞ、というものをいくつか(写真はwebより)。
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展覧会に来ると「本物を観た」という感慨がある一方で、じっくり観ることができないというジレンマがあるなあ。細かいタッチなど現物で初めて分かることもあるだろうけど、我々のような素人鑑賞者はwebやTVなどで精細な画像をゆったりと観た方がいいような気もする。

会場のある16階には空中庭園もあり、大阪の街を俯瞰することができた。高所恐怖症だからというわけではないが、最上階まで行かなくても十分満足できたような気になった(負け惜しみ?)
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ハルカスにはレストラン街もたくさんあり、12階の四川料理の店で麻婆豆腐天津丼なるものを頂いて帰路についた。お土産は北斎の絵の2018年カレンダー。
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もう少し経ったら少しは混雑が治まるかも知れないし、夜が空いているという話もある。また前期後期で出展作品が異なるものもあるので、これから行かれる場合は事前に調べる必要があると思ったことだよ。
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<おまけ>二日前に撮った夕日の絵?
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1008 「魚屋道」ちょい歩き(「蛙岩」~「会下山遺跡」) [山歩き]

2年ぶりの「蛙岩」。
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3連休の中日、前日雨だったがこの日は晴れたので少し山歩きをと思った。雨後なので道が悪かったらすぐに引き返すつもりで。今回は甲南山手駅のあたりから、「魚屋道(ととやみち)」を上がって「風吹岩」まで行けたらいいかなぐらいに思っていた。前に「芦屋ロックガーデン」まで登った時帰りに「蛙岩」の方に下りて、甲南山手に出てきたが、「蛙岩」から下は谷沿いのガレ道で往生した。地図を見ると谷沿いの道と「魚屋道」が並行してあるように見えたので、「魚屋道」ならいい道かなと思ったのだ。六甲山上から有馬に抜ける部分の「魚屋道」はよく整備されていたので。
山手幹線の「森北町3」の交差点を北へ(9:10)。
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阪急のガードをくぐると、
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「稲荷神社」がある。2号線の「赤鳥居」はこの神社の鳥居だ。
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神社の北詰の交差点に 「魚屋道」の標識があった。車道をまっすぐ上っていくと左手に「甲南女子大」のキャンパスが。
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さあ、「魚屋道」に入る。
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最初はいい道と思ったが、
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途中から道も定かでない谷道に入っていった。やはり前回下りた道と同じ道だと思った。「高座の滝」~「ロックガーデン」のコースがメインになったので、こちらは整備されないままになっているようだった。
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足場は悪いが木漏れ日の林は美しかった。
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それでも何とか「蛙岩」に着いたのが10:20。
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「風吹岩」までは更に30分以上かかるので、下山したら昼時を過ぎてしまう。朝から何も食べてなくて、お握りも持って来てなかったので、当然昼ご飯を優先することにした(笑)。
ちょうど「会下山(えげのやま)」方面から10人ぐらいのパーティが歩いて来たのを見て、そちらに下りてみることにした。このルートは通ったことなかったと思っていたが、後で調べてみると2年前に六甲山上~有馬に抜けた時に通っていたのだった(「1205六甲山登山」)。記憶とは実に曖昧なものだ。会下山へ下る道は尾根道なので水はけもよく、快適だった。
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途中下界の町並みも見渡せて、山歩きの役得にも預かることが出来て良かったと思ったことだ。
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「会下山遺跡」。前にこれだけを見に来たと思っていた。
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11:10遺跡入り口に到着。すぐ横に斎場がある。
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11時半に下界に下りてきて、美味しい生ビールを飲むことができた。こっちを優先するようではあかんのやけどね(笑)。六甲山麓のコース取りは難しいけど、今回新たに分かったこともあるのでよしとしよう。

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1004中秋の名月とドラマ『眩(くらら)~北斎の娘~』 [日々の雑感]

今年の中秋の名月。北斎父娘もかつて同じ月を見たんだろうな。
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葛飾北斎(1760~1849)の娘「お栄」(筆名「葛飾応為」)のことを知ったのは、2年前に観た映画『百日紅~Miss HOKUSAI~』によってであった。このアニメ映画の原作は漫画家にして江戸風俗研究家である杉浦日向子の『百日紅』(1987年)である(雑誌連載はもう少し前)。葛飾北斎の陰に彼に肉薄する才能を持った娘がいたことを初めて知って驚いた。私が浅学であったせいばかりでなく、当時多くの人の認識は似たようなものではなかったかと思う。
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映画から二年、原作が書かれてからだと30年後になるが、新たに直木賞作家の朝井まかてによる小説『眩(くらら)』(2016年)がテレビドラマ化されたので録画していた。
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同じ頃に「歴史秘話」でもこの父娘が取り上げられていたので先にそれを観たが、「お栄」の作品(10点しか現存していないそうだ)や、北斎の作品でもこの部分はお栄が描いたのではないか、というようなことが詳しく解説されていて興味深かった。この30年でずいぶん研究が進んだのだろうなと推察された。
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宮崎あおいと長塚京三が演じる父娘は職人気質(芸術至上主義)で反骨心に富み、絵以外のことは顧みず、ひたすら画作に打ち込む生き様を見事に演じていたように思った。父親は酒も煙草も嗜まなかったのに、お栄はどちらも相当嗜んだようで、そんなところにも、父親の後をひたすら追いかけながらも独自の道を歩んでいくお栄の生きざまがうかがいしれて興味深かった。結婚に失敗して出戻ったお栄が、一人だけ心を許した弟子筋の絵師・善次郎との秘められた恋のエピソードはフィクションだろうが。ドラマのセットや江戸の町の情景(一部CGと思われる)は、『百日紅』のアニメをかなり参考にしたのかなと思った。
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お栄の作といわれるもの(たぶんw)。
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お栄が父親と違っていたのは、色彩と光の陰影に関する感覚だった。当時の西洋の絵画からも影響を受けて、北斎とは違うセンスを身につけていった。素人目には確とは分からないが。北斎晩年の作品、信州小布施の「岩松院」の天井絵『大鳳凰図』の下絵と、実際の天井画(お栄が背景を彩色したのではないかと言われている)との違いからもうかがい知れる。
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女性の絵師が日の目をみることが少ないのは時代のせいもあるだろうが、そんな時代にあって、名声など求めずとも自分の絵を追求し続けたお栄はすごいなあとつくづく思う。

すごいと言えば、北斎は90歳で亡くなるのだが、死の直前「天我をして五年の命を保たしめば 真正の画工となるを得べし」と言ったという。大家と言われるようになっても尚今の自分に満足せず、より高い境地を目指し続けた北斎ならではの言葉ではある。我々が呟いても単なる泣きごとにしかにしか聞こえないだろうけど。
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「生誕~年」というわけでもなさそうなのに、近々大阪でも『北斎展』があるようだし、北斎ブームがなぜか巻き起こっている感じだ。いつか小布施にも行って「大鳳凰図」も見てみたいものだと思ったことだよ。


夕食後散歩をする家人について、月見がてら歩いた。ダイエーの方に行くと、建って40年近くなるが未だ未来都市の雰囲気を保つ高層マンションと名月が妙にマッチしていた。
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眩


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1001 六甲山牧場 Bluegrass Festival(GGBG) [バンド]

六甲山牧場 Bluegrass Festival(GGBG)
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去年のレポートはこちら
六甲山牧場の特設ステージで毎年行なわれている「六甲山牧場 Bluegrass Festival(GGBG)」に今年も参加しました。8月の初めにオファーをいただいたのですが、バンドメンバーの都合がつかず、どうしようと思いましたが、この際新しい方々と演ってみるいい機会でもあると思い直して、メンバーを探して参加することに。もともとべーシストでテナーシンガーでもあるM永さんが、ドブロもちょっと弾いていらっしゃるとの情報を得てお誘いしたところ、「二ヶ月あるから何とかなるかな」と快諾?していただいたので、やってみることにしました。
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結局、彼の仲間であるBjのNG内さんとMdのK本さんにも入っていただいて、「なんちゃってセルダムシーン」が揃いました。実はドブロの入ったバンドで演奏したことはほとんどなくて、楽しみでした。二日前に全員揃って練習しただけでしたが、何とか最後まで演奏できたようで、まずはめでたし。
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去年は雨上がりで風も強く、相当寒かったことを覚えていたので、防寒対策をして行ったのですが、一週間早いこともあってか天気も良く、熱いお茶も不要でした。こんなもんやね(笑)。11時半に会場に入って少し練習して、13:10に演奏がスタートしました。やはり練習不足で若干?ミスもありましたが、そこは Ojinn Band の老獪さで何とかしのぎ、まあまあの演奏だったのではないかと自己満足。ミキサーの方が気を利かせてエコーをかけて下さったらしく、「エコーは七難隠す」の箴言どおり「いいコーラス」と司会の方に言っていただきました。
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ヒツジ君も一緒に。
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いい気候だったので、演奏後もいくつかのバンドの演奏をのんびり見て、3時ごろ山を下りました。最後まで居れないこらえ性のなさは相変わらず。いいバンドがたくさんあったのにね。
いくつか観たバンド。
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楽しそうにジャムしてますね。
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お客さんも結構いたなあ。
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牧場内では色々なイヴェントが。
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私達のすぐ後に出たバンドでBjを弾いていたT梶君と40年ぶりに再会(というより互いに本人確認)出来たのもうれしいことでした。彼によると私が門戸のアパートに居た時、夜中に大挙して押し寄せたことがあったそうですが。覚えてないんだなこれが。会場にもそんな方が何人もいるかもですが、なかなか声を掛けたり出来ないのは我が性(さが)でしょうか。誰にでも "HOWDY !!" と言えるようになりたいものですな。

この日は別のバンド "Salty Friends"でドブロを弾いていたハッシーさんのお誘いを受けて、夜は三宮の「隠れ谷」というライブバーにお邪魔しました。「大人の集い」ということだったのでドキドキしましたが、年齢層の高いジャムでした(笑)。冗談はともかく、「塩友」のメンバーを初めとして皆さん手練れの方々ばかりで、知らない曲もバンバン弾いてもらって気持ちよく飲んで歌うことが出来ました。おかげで体重増えてしまいましたが。
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吉川君が録音してくれたものを一曲だけ。ライブ感は伝わるかな?

ここのフェスは入れ替えも含めて30分時間がとってあるので、ゆったりと演奏できるのが何より素晴らしいですね。来年も声を掛けていただいたら、是非また参加したいと思ったことだよ。

この日のSet List

Raised By The Railroad Line
Sing Me Back Home

Hello Mary Lou
Wait A Minute

Stand By Me
Panhandle Country
別のバンドで出ていたT梶君が限定でyoutubeにアップしてくれていました。
HOBO 寺本&New Bohemians At Rokkosan Bluegrass Festival 2017 10 01
https://www.youtube.com/watch?v=CwhGhQGAo0g&feature=youtu.be

※いくつかの写真はFBよりいただきました。有難うございます。

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