SSブログ

0329「闘竜灘」など@兵庫県加東市滝野町上滝野 [日帰り旅]

想像以上の絶景だった「闘竜灘」@加古川中流。
001.JPG
「闘竜灘」を真っ二つに割って流れる「掘割水路」。
002.JPG
桜が咲き始めたのにぐずついた天気が続いているが、この日はやや天気が良さそうなので、郊外に出ることにした。まあ、コロナ騒ぎがなくても都心部をうろつくことはほとんどなかったから、いつもとあまり変わりはない。去年の秋に、ある番組で加古川の中流に奇岩・怪岩の続く名勝があると知って、そのうち行こうとスマホに場所のメモを送っておいた。この日もまあまあ早く出たのだが、この時期感染者数の多い兵庫から他県(岡山・鳥取など)に出かけるのもためらわれて、ふと思い出した近場の景勝地だったのだ。

自分は例によって地道中心で、六甲山トンネルと北六甲道の一部(計320円)で行ったが、一般的には中国縦貫の滝野社ICから北に7分ほど走ると行ける。R175の「闘竜灘東」の信号を左折すると「闘竜橋」があり、そこから下流にかけて「闘竜灘」が見えてくる。
003.JPG
004.JPG
006.JPG
007.JPG
橋から北の山を望む。
005.JPG
どこに車を停めようかと走っていると、ちゃんとした無料駐車場が二つもあった。観光協会が力を入れているようだ。
008.JPG
川の方に歩いていくと、モニュメントなどいくつかあって、観光地として整備しているなと思ったことだよ。
009.JPG
010.JPG
銅像があって、阿江与助という江戸初期の人だった。加古川を開削して舟が通れるようにした人のようだ。
011.JPG
川辺に出ると、手前の方が滝になっていて、前日の雨のせいもあってか勢いよく流れていた。
012.JPG
016.JPG
往時はこの滝やもっと高い岩場を水が流れていたらしい。阿江さんもこの岩場の掘削はできなかったようで、当時の舟運はここで一旦途切れて一度荷を下ろし、下流で積み直したともいう(荷を滝から落としたとも書いてあったような)。ここが宿場町のような形で栄えたそうだが、闘竜灘の間近まで住宅があるのを不思議に思っていたので腑に落ちた。

岩場には歩いて行ける。上から見ているだけでも十分楽しめるのだが、実際足場の悪い岩の上を歩いた方がより迫力を感じられるだろう。
013.JPG
014.JPG
015 .JPG
岩場の真ん中あたりが割れて幅10mぐらいの水路になっている。自然の渓谷のように見えるが、実は明治初期にダイナマイトで作った水路のようだ。「掘割水路」と呼ばれている。
017.JPG
018.JPG
090.JPG
019.JPG
この水路が出来てから、途中で荷を積み直すことが無くなったという。逆にここは宿場町として衰退していったのかもしれない。バイパスや高速が出来て衰退していく国道沿いのお店を連想した。
020.JPG
021.JPG
022.JPG
023.JPG

一時間余り足場の悪い岩の上を歩き回って疲れたが、住宅地に隣接した本格的な岩場は想像以上だった。武庫川渓谷は廃線が横を走っているが、山の中を通っているのでそこが違いだと感じた。
武庫川渓谷廃線跡
武庫川渓谷廃線跡」再訪
前に立ち寄った吉川町の「黒滝」は実際に見るとスケールが小さかったが、こちらの迫力はかなりのものだ。
ここだけを目指して来ると若干の物足りなさがあると思うが、近隣の景勝地とセットで行くと満足できる日帰り旅になると思う。ということで、もう一つ調べておいた志方町の「円照寺」に立ち寄ってみた。
「円照寺」(加古川市志方町広尾)は闘竜灘から南西に30分ほど走ったところにあった。「花の寺」として有名な所で、今頃はクリスマスローズが満開だとニュースで紹介していた。私の親戚のお寺も「~花の寺」を標榜しているが、代替わりしてからやや花が少なくなったような。
「円照寺」。
024.JPG
本堂と鐘楼ぐらいしかない小さな浄土真宗のお寺だが、入り口から中に入ると本堂が花に包まれてあるように見えた。本格的な「花の寺」だなあと圧倒された。
025.JPG
種々のクリスマローズ以外にもいろいろな椿や名前も分からない珍しい花々で一杯だった。というわけでランダムに写真を並べることにした(笑)。
026.JPG
027.JPG
028.JPG
029.JPG
030.JPG
031.JPG
032.JPG
033.JPG
034.JPG
035.JPG
036.JPG
裏手にある「鐘楼」はかつて豊臣秀吉が中国攻めの時に「陣鐘」として使っていたが、「中国大返し」に際してここに打ち捨てていったものを拾って、この寺に安置したとされているが、どうなんだろう。
037.JPG
038.JPG
039.JPG
寺から100mほど北に以前の伽藍跡があり、ユキヤナギのトンネルがあるというので行ってみた。
こちらもなかなかの風情。
040.JPG
041.JPG
043.JPG
ワンちゃんのインスタ映えする写真を撮りに何組かのグループが集まっていた。
044.JPG
2時過ぎまでいて寺を後にした。
045.JPG
どの季節もそれぞれ見どころがあるようなので、調べて行くとよいと思ったことだよ。
周囲の田んぼは今は麦畑になっていた。「麦秋」にはまだ早かった。
047.JPG
046.JPG
あぜ道に咲いていたタンポポとヒメオドリコソウ。
048.JPG

帰りは地図を見ながら東に走り、R175~山麓バイパスで神戸に帰った。途中で「平荘湖」や「厄神駅」など覚えのある名前が出てきたので、前に通ったなと思っていると、「ああ、ここは籾摺り精米機を探して来た所だ」と記憶が天から降臨してきた。記憶をたどりながら上荘橋の西の県道65を走っていると、懐かしい?コイン精米機があった。
049.JPG
あれからもう4年も経ったのだと思うと妙に感慨深かった。
コイン精米機顛末記
精米再びと『平荘湖』のアジサイ

nice!(4)  コメント(0) 
共通テーマ:旅行

nice! 4

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。