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映画『ジュディ虹の彼方に』@OSシネマズミント神戸 [映画]

映画『ジュディ虹の彼方に』
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本物のジュディ。Judy Garland (1922~1969)
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少し前からTVで宣伝していたので観ることにした。ジュディ・ガーランドは1939年の映画『オズの魔法使』で主役の子役として活躍し、挿入歌の「虹の彼方に(Over The Rainbow)」がヒットしたというくらいしか知らなかったが、TV広告の「ラスト7分―魂の『オーバー・ザ・レインボー』」という殺し文句に惹かれたからかもしれない。

上映時間の関係でミント神戸にしたので電車で行ったが、コロナ騒ぎになってから初めて乗るので少し緊張した(笑)。チケットを購入するとき、座席表が一つ置きに色違いになっていたので、係のおねえさんに聞くと、今回のことで座席は一つおきに設定してあるとのことだった。コロナ対策だね。効果のほどは分からないけど。平日の午後なのでお客さんは20人程度だった。これなら離れた席に座ることが出来るね。

主演の女優がボイストレーニングを積んで、全く吹替なしで演じたということは聞いていたが、その女優が2001年の『ブリジット・ジョーンズの日記』で主役だったレニー・ゼルウィガーだったと知って驚いた。なぜかその映画は観ていたのだが、当時役作りのために13kgも体重を増やして撮影に臨んだ彼女が、今回の役柄とほぼ同じ年齢になって姿を現していることに感慨を覚えた。ずいぶん痩せているが(今回の撮影のために減量した?)、口元の感じやシャイな微笑みに当時の彼女がオーバーラップした。
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映画の内容は、「オズの魔法使」で知られるハリウッド黄金期のミュージカル女優ジュディ・ガーランドが、47歳の若さで急逝する半年前の1968年冬に行ったロンドン公演の日々を描いたもの、ということである。「オズ」撮影時の場面も時々オーバーラップとして出てくるが、少女時代の演技や歌唱についてはほとんど映像としては出てこない。むしろミュージカル映画の大スターとしてハリウッドで売り出されたジュディが、ダイエットを管理され、寝る時間もないまま酷使されて、そのことが生涯彼女のトラウマになっている…、という風に描かれているのだと思った。
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ジュディは当時ハリウッドでダイエット薬として使用されていた覚醒剤(アンフェタミン)を常用するようになる。そして生涯薬物乱用から逃れられず、5回の結婚と離婚を繰り返した彼女の人生は壮絶だ。娘の一人はライザ・ミネリだが、その後2人の子を産み、その子たちと生活のためにドサ回りなどをするが、困窮はとどまらず、ついにより多い報酬を得るために、子等を元夫のもとに残しロンドン公演に旅立つ。
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彼女は子供たちとの平穏な生活を望んでいたのか、それとも銀幕やステージで輝き続ける女優・歌手でいたかったのか、おそらくどちらも本当の彼女だったに違いない。
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レニー・ゼルウィガーの歌と演技は素晴らしかった。もっと歌の場面を多くしてもらいたいと思ったほどだった。印象に残った歌は、「20世紀の歌」でも取り上げた"FOR ONCE IN MY LIFE"がしみじみと心に沁みた。限りある残りの人生でいったい何ができるのか、何がしたいのか…などと考えながら映画を観終えた。
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『ジュディ 虹の彼方に』予告編
https://www.youtube.com/watch?v=w5r4Q2DSRyM

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