SSブログ

「夏越の祓」と「半夏生」 [日々の雑感]

「綱敷天満神社」の「夏越大祓」の「茅の輪くぐり」。
001.JPG
「夏越の祓(ナゴシノハラエ)」も「半夏生(ハンゲショウ)」も還暦を過ぎてから知った風習なので、まだ自分の中では定着していない。それでも毎年ブログに書いているのでかろうじてその都度思い出すといった具合である。6月30日と7月2日という近接した日になっているのは暦のいたずらといってよく、本当はひと月ぐらい離れていたようだが。

「夏越の祓」は「水無月祓」ともいうが、それは徒然草の第十九段『折節の移り変はるこそ』の中で「六月祓、またをかし。」と書いているので知ってはいた。一年の半分が過ぎたので、それまでの穢れを祓い、残りの半年をつつがなく過ごそうというもののようだ。旧暦では夏の終わりなので、夏を乗り切った疲れを癒すといういう意味もあったのではないか。神社によって日程のばらつきはあるが、多くは新暦の6月30日に実施しているようで、節分や節句よりも季節の違和感が強いのも風習として定着しにくい一因かもしれない。
我がホーム神社?の「綱敷天満神社」の「夏越大祓」は6月30日。
002.JPG
003.JPG
この半年は特に穢れが多かったようなので、心を込めて茅の輪をくぐった。

節分の海苔巻きに当たるものとしては「水無月」というお菓子があるが、スーパーで大々的に売り出しているわけでもない。それでも、二日前の夕方に行くと売り切れていた。
家人にそう言うと、「コープのカードで買ってるよ」と言われた。
004.JPG
神社に行った帰りに、岡本の「沙羅樹」という和菓子屋さんに立ち寄ったら、これが「水無月」と思えるものがあったのでまた買った。好き好きなんだけどね。
005.JPG
何日か前、西浜公園のお世話をしているおばちゃんに「『半夏生』というお菓子もあるんですよ」といった後で思い違いに気づいたが、その後会えずにいる。知ったかぶりはダメだね。

一方「半夏生」(七十二候)は夏至から11日目を指すようで、毎年ほぼ7月2日である。こちらは太陽の運行をもとにしているので、新暦との誤差はない。この日までには田植えを終わっていないと凶作になるというのが「八十八夜」などと同じ「雑節」にも入っている理由のようだ。これは品種改良などで変わっているが。

ところで、西浜公園にも植えられている「半夏生」という植物が由来だと思っていたが、もう一つ説があるようだ。
西浜公園の「半夏生」。
003.JPG
004.JPG

サトイモ科の「半夏」という草(別名カラスビシャク[烏柄杓])があって、「この草が生える頃=半夏生ず」に由来するというのだが、まあどちらもこの時期を表す植物なので、どちらが正しいということでもないような気もする。
「カラスビシャク(烏柄杓)」。(webより)
006.jpg
この日の食べ物としてはいくつかあるが、このあたりのスーパーでは近年「蛸」を売り出している。半年前に新聞をやめたので広告が入らず、家人に「蛸」と言うと「あっ」と気づいたようで、「そういえば今日はやたらと『いい蛸があるよ』と言っていたなあ」と宣うていた(笑)。
7月2日。意地の蛸尽くし?
007.JPG
008.JPG
これはスーパーで撮っただけ~♪
009.JPG
また、梅雨の終わりのこの頃に降る雨を「半夏雨」(はんげあめ)と言い、大雨になることが多いそうで、近年この時期に西日本で豪雨があり、異常気象かなと思っていたが、昔からある程度強い雨が降っていたかなあと昔を振り返ってみた。だとしても、近年の豪雨は異常というほかはなく、被害を受けた方々には心からお見舞い申し上げ、またわが身の戒めとしたいと思ったことだ。


nice!(3)  コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 3

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。