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0520「白髪岳」登山@兵庫県篠山市 [山歩き]

丹波富士とも呼ばれる「白髪岳(しらがたけ)」。
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6時半過ぎに起きたのだが、ぐずぐず珈琲を飲んでいる間に一時間経ってしまった。「山歩きしようかな」とつぶやくと「今日はこれから晴れてきて絶好の登山日和やで」と返ってきて、その声に押し出されるように家を出た。いくつか候補はあったが、比較的近場で標高も722mと手ごろそうだったので、篠山市の「白髪岳(しらがたけ)」に決めた。「白髪」という名に惹かれたわけではないw そう高くないのに中級だったのと、隣の松尾山との縦走コースだったのがやや気になったが…。

帰ってから調べて判ったのだが、奈良県の方に名前のよく似た「白髭岳(しらひげだけ・標高1,378m)」という山があって、途中で出した「今、白髪岳。」というメールを見た家人は、「奈良県の山か」と当初思っていたそうである。こちらの山もいつか登ってみたいと思ったことだ。もちろん「白髭」という名に惹かれたわけではない。

目印になる施設がなかったので、ナビの地図上で登山口の手前辺りに目星をつけてナビった。「舞鶴道」の丹南笹山口ICを出てR176を南へ。古市の交差点を右折して山道に入り住山集落へ向かう。帰りはR176で帰ればいいなと思った。白髪岳と松尾山の分岐地点に1000円の駐車場があるとのことだったが、ただの原っぱに払う気になれず、林道を少し登ったところに車一台分の路側帯?がありそこに停めた(263m)。
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10:40出発。しばらくは林道を歩く。
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野生のタニウツギ。
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30分ほど林道を歩くと、「白髪岳登山口」に着いた。
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青葉の紅葉もなかなか美しい。
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いきなりの急登である。このコースが中級である理由の一つが解った。
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金剛山などとは異なり、木の階段はほとんどなく、足で踏みかためたような道が細々と続き、途中で道を見失うこともしばしば。でも自然の中山を登っているという感じは強くて、こちらの方が好ましい気がする。
ブナ林が美しい。
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一時間ほど急登を登りきると尾根道に出た。
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しばらく平坦な林の中の道を進むとやや開けたところに出る。向こうに見えるのが山頂のようで、もうそれほど登らなくてよさそうだ。
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さらに進むと大きな岩が立ちふさがっていた。
一つ目は迂回して、振り返って撮ったのがこの写真。今の岩を登るルートもあったんだ、とびっくり。
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さらに大きな岩が眼前に。この岩をロープと鎖を使って攀じ登る。このルートが中級である理由の二つ目w
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大岩の上から観た景色は素晴らしかった。頂上の360°のパノラマも良かったけど、ぱっと視界が開けた瞬間の方がより感動的な気がする。
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岩を越えると頂上は目の前だった。
13:10「白髪岳山頂」。
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景色は素晴らしかったが、日を遮るものがなく暑かった。
さて、推奨コースでは「松尾山」へと縦走することになっている。今まではそういうコースがあっても、引き返していたのだが、あの岩場や急登を引き返す気になれなくて、とりあえず「松尾山」を目指すことにした。少し下りかけたところの日陰の岩場で昼食をとる。
さて、「松尾山」に登るためにはいったん150mぐらい下ってから登り返すのだが、その下りが生半可ではなかった。両側にロープが張ってあって、それに縋りながら落ちるように下りて行った。
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来た道より急峻な感じがした。

やっと鞍部にたどり着いて、また登り返すのかと思うと、ほとんど戦意喪失状態であった。
周囲の花々にかろうじて心を慰められた(なんちゃって)。
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これから登らんとする「松尾山」山頂。
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「松尾山」を目指しつつ、エスケープの下山ルートがあれば…、と思いながら歩いたのだが結果論でいうと、

「この縦走コースにエスケープ道はない!!」ということであった。六甲山とは違うね。

15:00ルート図にもある「鐘掛の辻」にたどり着く。
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文保寺への道はエスケープ道かと色めき立ったが、全くの逆方向でがっかり。だがすぐ傍に「松尾山0.23km」の標識があり、にわかに縦走する決意が固まったw

15:20松尾山山頂(687m)到着。
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意外に早く着いたものだ、と着いてから余裕をかます。酒井城跡ともあるが礎石さえない。眺望もないので早々に下山開始。途中には、
「千年杉」と「仙ノ岩」、
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「卵塔群」などの見どころがあった。
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「卵塔」とは僧侶の墓だそうで、塔身が卵形という特徴があり、別名無縫塔(むほうとう)というらしい。
ここから左に大きく迂回し、「高仏寺跡」などを経て「不動の滝」に向かう。ここに限らず標識が分かりにくく、コースを外れそうになることが多いのも、今回苦労したことだった。木の名前はたくさん書いてあったのにねえ。
「高仏寺跡」で見た変わった植物。仏さまのようにも見える。
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後で調べると「スルガテンナンショウ(駿河天南星) 」というサトイモ科の多年草のようだ。上の写真はちょっと花弁?をめくって撮ってしまった、謝々。正しい形はこれ(笑)。
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16:50「不動の滝」到着。水が少ない時も多いようだが、この日はちゃんと「滝」してたw
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水量にもよるだろうが、「白糸の滝」と呼ぶのが相応しいような優美な滝であった。

17:20林道に出る。茶畑などもあって美しい道だった。
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17:50車に戻る。写真や休憩が多いとはいえ、時間が倍かかるのはやはり鍛錬不足かな。だが今回は、今までやろうとしなかった、二つの山を縦走するという体験ができたのは良かった。累計標高差約590m、とどこかの山レコに書いてあったが、これも中級に入れられている理由なのかな、と思ったことだよ。

帰りはR176→盤滝トンネルを通るつもりが、途中例の高速工事の事故の影響で迂回させられ、結局六甲山トンネル回りで帰った。

山中で拾ったどんぐり。どちらも虫に食べられた穴が!
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